中学生の英語

英語はそれまで習ってきた知識の積み重ねがなければ成績を伸ばすことが難しい科目です。

中学1年の内容を理解していなければ中学2年の内容を理解するのは難しいですし、2年ができていなければ3年もできません。

高校英語は中学の文法を完璧に理解していなければ手が付けられません。

英語を苦手にしている人は分からないところにさかのぼって勉強をしてください。何が分からないのかが分からないという人は、たとえ高校生でも中学1年に戻りましょう。

目次

  • 英語の科目特性
  • 定期テスト対策
  • テストで点数が取れない原因
  • 福岡県公立高校

科目特性

  • 文法は覚えることは少ないが、単語・熟語の暗記に時間が必要
  • 勉強時間に比例して点数が伸びる
  • 1年の文法がすべての基礎
  • 単語の覚え方を工夫すれば100時間くらいの勉強で英検3級に合格できる実力になる

 ※ 7割以上点数を取らなければ合格が難しい公立高校を受験する生徒は、更に演習に時間が必要だと思ってください。

勉強時間に比例して成績が伸びる

英語は勉強時間に比例して点数が伸びます。

すべての基礎は1年生の文法にあります。be動詞・一般動詞・否定文・疑問文の作り方、これらの理解ができていないと、英語を得意科目にすることはできません。

中学1年の文法に自信のない人は、1年の文法の復習を徹底的にしてから2・3年の内容に取り掛かるようにしましょう。

もしあなたが高校生であっても同じです。中学1年の内容に戻ってください。

大切なのでもう少し踏み込んで書きます。

中学1年・2年で英語の勉強をさぼってきた生徒が、3年になってからいきなり勉強を始めたとします。しかし、中学3年から勉強を始めるということは、基礎文法が全くできていない状態で受動態や現在完了形を習うことになります。

基礎文法ができていない状態で、受動態・現在完了形を勉強したらどうなると思いますか?

真面目に勉強をすることが前提ですが、意外と理解できてしまいます。

これが曲者なんです。

基礎文法の理解が不十分でも、新しい文法の理解は意外とできてしまうんです。ですから、定期テストでもある程度点数が取れるようになります。

しかし、基礎文法ができていない状態で新しい文法知識を入れると、どこが分からなくて問題が解けないかが分からなくなります。

受動態を理解できたとしても、受動態の問題に疑問詞を伴う疑問文を加えた出題がされたら?複数形の問題を加えた出題がされたら?助動詞の問題を加えた出題がされたら?そうなったら、全く解けなくなります。

受動態の理解は完璧だけれど基礎文法がわかっていないから問題が解けないんです。

しかし、当の本人は基礎文法ができていないから解けないだなんてわかりません。「せっかく勉強したのに英語はできない。」そう思うようになるんです。

とうぜん、勉強をしたのにできないと思うとやる気がなくなり勉強をしなくなります。そして全く分からない状態に陥ってしまうのです。

高校英語はさらに大変です。5文型の理解が求められるようになるからです。5文型は、中学英語が完璧にわかっていたとしても理解するのが難しいです。中学3年までに習う内容を完璧に分かっていない人が理解できるようなものではありません。

単語の暗記は必須

公立高校の入試問題を解けるようになるには1000語、センター試験は4,000語ほど覚える必要があると言われています。

文法を完璧に理解しても、入試に必要な単語の暗記ができていなければ思うような点数が取れません。

文法と英単語を両方とも勉強しましょう。

特に大学受験の場合は覚えなければならない単語量が多いです。中途半端な暗記量では英文が全く読めないので、4,000語レベルの単語を最初に覚えてしまうのも手です。

壁を越えたら一気に伸びる

英語には壁があります。

積み重ねの科目なので、必死に勉強をしても問題を解けるだけの実力がついていなければほとんど成績は伸びません。

大学受験の場合、300語しか単語を知らなかった人がさらに500語を覚えたとしても成績が変わらないのです。4,000語覚えていなければならない試験では300語も800語も大した差はないのです。

少なくとも必要とされる語数の9割は覚えていなければ思うような点数は取れません。

逆に考えると、必要とされる語数の9割を覚えたら一気に成績が伸びると言えます。

成績が伸びない時期にどれだけ諦めづに継続することができるかが重要な科目が英語なんです。

定期テスト対策

  1. 単語・熟語の暗記
  2. 文法の暗記
  3. 教科書本文の丸暗記
  4. 学校で使われている教材を解く

1.単語・熟語の暗記
テスト範囲単語・熟語を丸暗記します。学校で配布されるワークやプリントに覚えるべき単語・熟語があると思うのでそれを使ってください。

2.文法の暗記
定期テストの範囲は多くてもプログラム2つ分くらいです。ページ数も30ページ未満のことが多いです。このページ数が多いと感じるかどうかは別として、覚えるべき文法はかなり少ないです。

どれくらい少ないかというと、私が解説すれば10分程度で終わってしまうくらいの量です。もちろん、点数を取るためには知識を定着させるための時間は必要になりますが、どんなにかかっても1時間以内で終わります。
※ 2年生であれば1年の時の知識、3年生であれば1・2年の知識があることが前提です。

「10分なんか嘘だ」と思うかもしれませんが、本当です。中学生で習う文法は本当にその程度で覚えようと思えば覚えられるのです。それでも「いやいや、文法はそんなに簡単に覚えられない。実際に、たくさん勉強しているけれど点数が取れないもん。」と疑う人もいるでしょう。

そのような人は文法ではなく単語・熟語の暗記ができていないか、それまでに覚えておくべき文法を覚えていないからです。「単語・熟語もちゃんと覚えた。テスト範囲の文法も覚えた。でも点数が取れない」そのような人は、それまでに習うべき文法を一からやり直してください。

3.教科書本文の丸暗記
教科書の丸暗記は賛否両論ありますが、私は賛成派です。文そのものを覚えることで英語の感覚が身に付くからです(と私は思っている)。先生が用意してくれているテスト対策用のプリントがあればそれも暗記もしてください。

1・2をしっかりとやっておけば、比較的簡単に丸暗記ができまるはずです。単純暗記で面白くないかもしれませんが、頑張りましょう。

4.学校で使われている教材を解く
3までしっかりとやっていれば、学校のワークの問題はほぼ満点が取れるようになっているはずです。問題を解いて間違っていた箇所や自信のないところを暗記しましょう。

参考書
『教科書ガイド』
英語の教科書ガイドは独学をするときにかなり役立ちます。英文の全訳があるからです。全訳を知りたいという人は、少し高いですが買っておきましょう。

『教科書ワーク』『教科書トレーニング』
文法の理解と問題演習の両方をしたい人はこれを使ってください。市販されている定期テスト対策の参考書の中ではこれら以外は基本的に買う必要は無いと思います。どちらを選ぶかは相性です。

『中間・期末の攻略本』『ズバリよく出る』
とりあえず問題をたくさん解きたい、という人向けです。解説は期待しない方がいいでしょう。『攻略本』のほうが若干難しいです。購入した人ならわかると思いますが、正直定期テスト対策には使いにくいです。

『ニューコース』『チャート式』
文法をしっかりと理解したい人はどちらかを利用しましょう。入試の時に塾を利用する予定のない人は購入することを勧めます。それぞれ、準拠ドリルが販売されていますが、定期テストの勉強には不要です。

『わからないをわかるにかえる』『ホントにわかる』
英語が苦手だと独学は難しいのですが、とりあえず、この参考書をみてください。何とかなりそうだと思ったらこれを利用してください。この参考書でも無理だと思ったら、スタディサプリなどの映像授業を見ても理解が難しいと思うので、学校の先生に聞きに行きましょう。

テストで点数が取れない原因

勉強をしているけれどなかなか英語の点数が取れない生徒も多くいるはずです。この記事では、勉強をしているのに英語のテストで思うような点数がなかなか取れない生徒が起こしているミスなどを上げていきます。参考にしてください。

なお、英語のアルファベットを覚えようとしても頭が混乱してほとんど覚えられなかったりするなどの場合は発達障害を考える必要があります。

英語を始めたばかりの子

アルファベットを覚え始めたばかりの小学生・中学生によく目にするのは、親が単語を無理やり覚えさせようとしても覚えられないということです。appleやorangeなどの簡単な単語は知っていて当然と大人は思います。「こんな簡単な単語は1回見ただけで覚えて当然。1回書いて覚えられないのは少し暗記が苦手なのでは?」と思う親がいます。子供がかわいそうです。そんなことで暗記が苦手だと判断できるわけがありません。

アルファベットを覚え始めた子どもにとって、アルファベットは未知の記号です。見たこともない記号を覚えろと言われてもなかなか覚えられるわけがありません。アルファベットを完ぺきに覚えていない子供にappleという単語を覚えさせるのは、平仮名を知らない子供に憂鬱という漢字を覚えさせようとしているみたいなものです。

まずは、アルファベットを完全に覚えさせることから始めましょう。大人の感覚で「こんなものは知っていて当然、簡単」などという判断をしないようにしてください。アルファベットをすらすらと書けるようになって「あ」~「ん」までローマ字で書けるようになってからでないと、英単語の暗記はできないと思ってください。

私が塾講師になりたての頃、アルファベットを覚えたばかりの子供たちに英単語を教えるとき「こんなこと教える必要はないだろう、分かっていて当然」と思っていました。アルファベットを知っているという前提で子供に単語を覚えさせたのですが、なかなか覚えられません。よくよく子供たちを見ていたらアルファベットを覚えていなかったのです。当時は「まじか・・・、こんなことも教える必要があるのか」と思いましたが、私が中学のころを思い出してみると確かにそうでした。アルファベットが書けませんでした。物には順序があるということなのですね。

問題になれていない

「次の文を受動態に代えなさい。Emi reads this book in the class. 」という問題があったとします。この問題を受動態を習った直後に解かせます。ほぼすべての生徒がThis book is read by Emi in the class.と正解を出せます。公立高校受験レベルであればこれができれば十分です。

しかし、私立の入試では「Emi read this book in the class.」という英文が使われます。「reads」が「read」に変わっているところに注意してください。3単現のsがついていれば現在、ついていなければ過去なのですが、こういう細かいところを見過ごして「This book was read by Emi in the class.」にできないのです。

このような間違え方をするのは問題演習が不足していることが原因です。中学生が独学で勉強をしていると、知識を詰めることに力を入れすぎ、問題を解くのをおろそかにしてしまいがちです。暗記も大切ですが、問題を解くことも大切だということを覚えておきましょう。

福岡県の公立高校

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