福岡工業高校についての詳細情報をまとめています。
目次
偏差値・内申点
私立併願先はかなりばらつきがあります。
普通科を進学先にしている人も相当数いることから、工業系に興味があるというよりも公立高校だからという理由で受験をしている人も多くいるように思えます。
私立の併願先は九産大がかなり多いです。次いで、筑陽・筑紫台です。この地域では当然こうなると思います。
機械工学(進学コースは除く)、情報工学、電気工学、建築は平均点が180点の時は185点前後、160点のときは165点前後が合格ボーダーになるはずです。
他の学科は平均点を気にせずに160点以上を目指して頑張ってください。
機械工学(工業進学コース)
ダントツで合格が難しいです。他の学科のように偏差値40台でも合格ができることはあまり考えられません(可能性はゼロではありません)。
偏差値54以上が合格安全圏です。最低でも偏差値50以上は必要になるでしょう。内申点は、合格者のほとんどが30以上なので、30以上は取っておきましょう。
合格ボーダーは180点が平均なら200点前後、160点なら180点前後になるはずです。
機械工学
3番目に合格するのが難しい学科です。合格者の偏差値に幅があり偏差値45で受かる人もいれば、偏差値60以上の人もいます。
偏差値52以上が安全圏内です。内申点は28が最低ラインです。
情報工学
進学コースに次いで2番目に合格するのが難しい学科です。女子の割合は2割~3割です。
合格者の大半が偏差値50以上です。安全圏は偏差値53以上です。偏差値40台前半で合格するのは不可能に近いと思ってください。それでも受験するというのであれば、入試本番1ヶ月は死ぬ気で頑張ってください。
内申点は31は欲しいです。20台後半でも偏差値50以上あれば合格の可能性は十分あります。
電気工学
偏差値40台後半でも合格する人が一定数います。
偏差値48以上が合格の目安になるでしょう。内申点は28以上は欲しいです。
電子工学
比較的合格しやすい学科です。偏差値48以上、内申点27以上あれば十分合格の可能性があります。
環境科学
合格しやすいです。合格しやすいことが影響し、偏差値40台前半の人が多く受験して倍率が高くなります。
倍率が高くても偏差値46以上あれば十分合格の可能性があります。内申点は27以上は必要になるでしょう。
染織デザイン
クラスの半数以上が女子生徒になることが多いです。
偏差値は45以上あれば合格する可能性が高いです。しかし、偏差値40台の人が合格するには内申点が28以上は必要になるでしょう。
建築
機械工学と同じくらい合格するのが難しいです。女子の割合は2~3割です。
合格者の多くが偏差値50台です。40台中盤で合格している人もいますが、偏差値50以上が安全圏内になるでしょう。
内申点は28が最低ラインです。合格者のほとんどが内申点30以上です。
都市工学
合格しやすいです。環境科学と同様、合格しやすいことが影響し、偏差値40台前半の人が多く受験するので倍率が高くなります。
倍率が高くても偏差値46以上あれば十分合格の可能性があります。内申点は27以上は必要になるでしょう。
参考:福岡県高校入試情報
参考:福岡地区の公立高校偏差値
参考:偏差値は参考程度
参考:通知表・内申点の仕組み
参考:公立高校志願倍率の仕組み
参考:福岡地区の工業・商業系公立高校の倍率
H31年度の定員・実質倍率
平成31年度の志願状況は以下の通りです(カッコ内は昨年度)。
機械工学
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :15(15)人
- 一般合格枠 :25(25)人
- 一般受験者 :34(32)人
- 一般実質倍率:1.36(1.28)倍
- 難易度昨年比:同じ
定員40名に対し15名の内定者がいるので一般入試では25名が合格できます。
中間発表後は志願者数が1名減り49名になりました。
一般入試は志願者49名から内定者を引いた34名が受験予定なので、実質倍率は1.36倍(不合格になるのは9名)です。
今年は昨年ほどではないですが例年に比べ倍率が低いので比較的合格しやすいと思います。
偏差値51前後あれば合格の可能性は十分考えられます。
平均点が160点であれば165点前後が目安になると思います。
機械工学(工業進学コース)
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :8(11)人
- 一般合格枠 :32(29)人
- 一般受験者 :47(48)人
- 一般実質倍率:1.47(1.66)倍
- 難易度昨年比:若干易化
定員40名に対し8名の内定者がいるので一般入試では32名が合格できます。
中間発表後、志願者が1人増え55名になりました。
一般入試は志願者55名から内定者を引いた47名が受験予定なので、実質倍率は1.47倍(不合格になるのは15名)です。
過去名目倍率が2倍を超えたこともあるのでそれと比べれば合格しやすいですが、簡単には合格できません。
偏差値53以上を安定して取れているなら合格の可能性は高いと思いますが、安心はできません。
平均点が160点であれば175点前後が目安になると思います。
情報工学
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :15(15)人
- 一般合格枠 :25(25)人
- 一般受験者 :50(51)人
- 一般実質倍率:2.00(2.04)倍
- 難易度昨年比:同じ
定員40名に対し15名の内定者がいるので一般入試では25名が合格できます。
中間発表後、志願者が2人減り65名になりました。
一般入試は志願者65名から内定者を引いた50名が受験予定なので、実質倍率は2.00倍(不合格になるのは25名)です。
昨年と同じくらいの倍率です。
工業進学コースと同じくらいの難易度になるはずなので、偏差値53前後が合否の分かれ目になるはずです。
平均点が160点であれば175点前後が目安になると思います。
電気工学
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :15(15)人
- 一般合格枠 :25(25)人
- 一般受験者 :28(32)人
- 一般実質倍率:1.12(1.28)倍
- 難易度 :若干易化
定員40名に対し15名の内定者がいるので一般入試では25名が合格できます。
中間発表後、志願者が2人増えり43名になりました。
一般入試は志願者43名から内定者を引いた28名が受験予定なので、実質倍率は1.12倍(不合格になるのは3名)です。
倍率が低いので(数字上は3名しか落ちない)、受験者層によっては偏差値40台中盤でも合格できる可能性もあります。
平均点が160点であれば155点前後が目安になると思います。
電子工学
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :11(15)人
- 一般合格枠 :29(25)
- 一般受験者 :37(32)人
- 一般実質倍率:1.28(1.28)倍
- 難易度昨年比:同じ
定員40名に対し11名の内定者がいるので一般入試では29名が合格できます。
中間発表後、志願者が2人増え48名になりました。
一般入試は志願者48名から内定者を引いた37名が受験予定なので、実質倍率は1.28倍(不合格になるのは8名)です。
このくらいの倍率だと偏差値50前後あれば合格の可能性は十分あるはずです。
平均点が160点であれば160点前後が目安になると思います。
環境化学
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :12(18)人
- 一般合格枠 :28(22)人
- 一般受験者 :32(28)人
- 一般実質倍率:1.14(1.27)倍
- 難易度昨年比:若干易化
定員40名に対し12名の内定者がいるので一般入試では28名が合格できます。
中間発表後も志願者数に変更はなく、志願者は44名になりました。
一般入試は志願者44名から内定者を引いた32名が受験予定なので、実質倍率は1.14倍(不合格になるのは4名)です。
偏差値45前後を安定して取れていれば合格の可能性は十分あるはずです。
平均点が160点であれば140点前後が目安になると思います。
染色デザイン
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :12(15)人
- 一般合格枠 :28(25)人
- 一般受験者 :28(35)人
- 一般実質倍率:1.00(1.40)倍
- 難易度昨年比:かなり易化
定員40名に対し12名の内定者がいるので一般入試では28名が合格できます。
中間発表後も志願者数に変更はなく、志願者は40名になりました。
一般入試は志願者40名から内定者を引いた28名が受験予定なので、実質倍率は1.00倍(不合格になるのは0名)です。
5年連続倍率が下がっています。
ここまでくると、内申書に問題がなければよほどのことがない限り不合格にはならないと思います。
平均点が160点であれば120点前後が目安になると思います。
建築
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :15(15)人
- 一般合格枠 :25(25)人
- 一般受験者 :43(57)人
- 一般実質倍率:1.72(2.28)倍
- 難易度昨年比:若干易化
定員40名に対し15名の内定者がいるので一般入試では25名が合格できます。
中間発表後、志願者が1名減り58名になりました。
一般入試は志願者58名から内定者を引いた43名が受験予定なので、実質倍率は1.72倍(不合格になるのは18名)です。
昨年度は32名の不合格者が出ていたので、それと比べたら合格しやすくなるはずです。
偏差値51以上を安定して取れていたならナイン進展に問題がなければ合格の可能性は高いと思います。
平均点が160点であれば165点前後が目安になると思います。
都市工学
- 入学定員 :40(40)人
- 合格内定 :15(15)人
- 一般合格枠 :25(25)人
- 一般受験者 :36(43)人
- 一般実質倍率:1.44(1.72)倍
- 難易度昨年比:若干易化
定員40名に対し15名の内定者がいるので一般入試では25名が合格できます。
中間発表後、志願者が1名減り51名になりました。
一般入試は志願者51名から内定者を引いた36名が受験予定なので、実質倍率は1.44倍(不合格になるのは11名)です。
偏差値45前後が合否の分かれ目になると思います。
平均点が160点であれば140点前後が目安になると思います。
対策
福岡県内の工業高校の中で一番合格するのが難しいです。それなりの勉強をしなければ合格はできません。
特に工業進学コースの受験生は、筑前・筑紫中央などの公立高校に合格できるくらいの実力になってください。
勉強をするときは↓を参考にしてください。
学校情報
本気で就職を考えているのであれば福岡工業高校が断然お勧め。
本気で勉強をする人と、普通科が嫌なので工業系を受けたら受かってしまったという人でやる気に大きな差があると聞きます。
工業系の高校を公立高校だからという理由で選ぶのは止めた方がいいと思います。後で進学をしたいと思っても取り返しがつきません。また、学科によって習うことが全く異なります。その学科で何を学ぶことができるかは、必ず自分で調べましょう。
平成28年から制服が変わったようです。
3年間クラス替えがないので中にはうまくいかない人も出てくるでしょうが、生徒たちの雰囲気はものすごく良いと聞きます。
2014年に情報セキュリティスペシャリストに合格している人がいます。この資格はIT系の資格で最難関と言われる資格で高校生で合格することは普通では考えられほどの難関資格です。そのほか、高校在学中に多くの資格を取得することができるので、就職に困ることは絶対にないと思います。
自分のやりたいことに打ち込む人が多いです。発達障害の人でもうまく溶け込める可能性が高くなるはずです。
今はどうかわかりませんが、2年くらい前(2014年)まではエアコンが設置されていなかったです。
校舎は10年程前に建て替えられたばかりなのできれいです。
校則は他の公立高校と比べたらかなり緩いと思います。
部活
- 陸上競技部
- 野球部
- ソフトテニス部
- サッカー部
- 水球部
- 卓球部
- バレーボール部
- バスケットボール部
- ラグビー部
- ハンドボール部
- 柔道部
- 剣道部
- 山岳部
- 弓道部
- バドミントン部
- 吹奏楽部
- グリー部
- スペースデザイン部
- パソコン部
- マイコンカーラリー部
- 映画研究部
- 園芸部
- ラジオ部
- ロボット競技・修理部
- 運動部
- 写真部
- 将棋部
- 新聞部
- 茶道部
- 土木技術研究部
- 美術部
- 文芸部
- 機械技術同好会
所在場所
「福岡工業高校」は福岡市早良区荒江2丁目19番1号にあります。
アクセスは6学区以外の人にとっては最悪だと思います。住んでいる場所によっては2時間はかかるかもしれません。このことを意外と知らずに受験直前になって受験を控える人もいます。このサイトを見た人は必ず場所をチェックしましょう。
JR西新から徒歩20分、市営地下鉄別府駅からも徒歩15分はかかると思います。
[map address="福岡市早良区荒江2丁目19番1号" width="100%" height="300px" theme="福岡工業高校" class="dp-light-border-map dp-map-centered" zoom="15" draggable="true" controls="true"]在校生数
平成30年5月現在の生徒数が29年のときと全く同じになっています。おそらく学校が間違えて去年のをそのまま掲載してしまっているのだと思います。
平成29年は以下
- 1年:274名・86名
- 2年:286名・73名
- 3年:291名・61名
- 合計:851名・220名
女子生徒は、染色デザインは6割超(20数名)、環境科学と建築が4割弱(10数名)、情報工学が2割(10名未満)、工業進学は5名程度、機械工学、電気工学、電子工学、都市工学は年度にもよりますが0~5名になることが多いみたいです。
合格実績
工業系の高校なので合格実績は書きません。
工業系の高校からでも九州大学・九州工業大学などの国立大学、工業系の学部がある早稲田・明治など関東の難関私大にも合格ができると思います。建築や工学に関連する職に就くことをすでに決めている人は福岡工業高校に通い、これらの大学を目指してみてはどうでしょうか?
ただし、九大や早稲田などの受験指導をできる先生はいないと思う(知識があっても受験指導ができるとは限らないから)ので、市販されている参考書などを利用して独学勉強をする必要があるでしょう。
進路は高校のホームページなどで確認してください。