世界大学ランキングの日本語版で、日本の大学746校の150位以内がサイト上で公開されていました(1年程前に見た内容です)。

福岡県内の大学は以下の8校が150位以内に入っていました。カッコ内は全国の順位です。100位以降の順位は10校が同じランキングになっています。

  • 1位:九州大学(7位)
  • 2位:九州工業大学(28位)
  • 3位:福岡女子大学(48位)
  • 4位:北九州市立大学(62位)
  • 5位:西南学院大学(97位)
  • 6位:福岡工業大学(111~120位)
  • 7位:九州産業大学(121~130位)
  • 8位:久留米大学(131~140位)

残念ながら福岡大学・中村学園大学は選ばれませんでした。

ランキングの決め方

ランキングは

  • 教育リソース(38%)
  • 教育満足度(26%)
  • 教育成果(20%)
  • 国際性(16%)

の4つで決められています。

福大が選ばれなかったのは、教育リソース(学生一人当たりの教員数・学生一人当たりの資金)、教育満足度(高校の先生による評価)、教育成果(企業人事の評判調査、 研究者の評判調査)が響いたからだと思います。

福岡工業大学・九州産業大学は学生に対するフォローがしっかりしている反面、福大はフォローが微妙であることがこのような結果になったと推測されます。

大学の学生に対するフォローが手厚いのは福工大・九産大です。それにも関わらず、偏差値で福大を選ぶという状況は、学生にとっては良いこととは思えません。

福岡工業大学・九州産業大学は、福大に合格できなかった人が進学する大学として位置づけられていますが、本気で努力をする人ならば福大で学ぶよりも自分を成長させることができる大学だと言われています。

偏差値で大学を選ぶ傾向はしばらくは変わらないはずなので、早く福工大・九産大が福大の偏差値を超してもらいたいですね。

そうすれば、努力をする人が偏差値だけで大学を選び、フォローがあまりよろしくない大学を選び自分を成長させられない。努力をあまりしない人が偏差値の低い大学に進学をし、優れたフォローを受けられるのにそれを活用しない。

このような悪いねじれ状態が避けられます。

会津大学

コンピュータ理工学科しかない単科の公立大学です。

この大学がなんと日本で23位に位置付けられました。

世間的には知られていない大学で驚くことかもしれませんが、偏差値だけで大学を選んではダメな一例です。

大学は自分が学びたいことがあるか、自分を成長させてくれるかで選ぶべきです。

就職する企業(少数の超有名一部上場)によっては、偏差値の低い大学だと不利になりますが、たとえ偏差値が低い大学であっても、自分の能力を最大限に高め、会社がほしいと思われる人材になれば、大学名に関係なく自分が望んだ就職ができます。

大学ブランド(偏差値)

偏差値で大学を選んではダメだと書いたことと完全に矛盾しますが、偏差値も大切です。

大学を選ぶ基準は、自分が学びたいことが学べるか、その大学が学生のフォローがしっかりしているかどうかよりも偏差値で選ぶ傾向にあります。

結果、偏差値が低い大学には、努力をしたことがない人が集まることになります。

努力をしたことがない人の集団のなかでは、少し努力をしただけでも「自分の能力は高い」と勘違いしてしまうので、能力を高めようと思ってもその機会を逃してしまうかもしれません。

偏差値の高い大学になればなるほど、能力の高い人が集まるので、その中で自分の能力がいかにないのかを知り、さらなる努力をするきっかけになるはずです。

私は現役時代に明治大学(サークルは早稲田だったので早稲田の友達のほうが多かった)、中年になってから偏差値50以下の大学に通ったので、偏差値によって生徒の質(人間的にダメだというのではなく、努力の程度を知っているかどうかの違い)がまったく異なるということを、このことを実体験として経験しています。

ですので、たとえその大学がランキングで上位になっているからといって、偏差値を無視するのは危険だと思います。

偏差値は低いが評判の高い大学

そのほかにも、偏差値は低いけれど評判が高い(良い)大学があります。

  • 福井大学(国立)
  • 愛媛大学(国立)
  • 東北学院大学(私立)
  • 金沢工業大学(私立)
  • 名城大学(私立)
  • 広島工業大学(私立)
  • 崇城大学(私立)
  • 宮崎国際大学(私立)

福井大学・金沢工業大学・宮崎国際大学は評判が高いと聞いたことはありますが、それ以外の大学が評価が高いということを初めて知りました。