成績が伸びない人の特徴

成績が伸びない生徒には一定の特徴があります。今回は勉強のやり方ではなく、どういう勉強をしたらだめか、どういうタイプが成績が伸びないかだけに焦点を当てて書きます。勉強習慣がついている子の親は、子供が次のようなことをしていないかチェックしてみてください。

なお、勉強習慣がついていない子は、勉強のやり方をとやかく言う前に勉強習慣をつけることが先決です。勉強のやり方にはあまり突っ込まない方がいいでしょう。

※ 勉強習慣をつけさせるときに勉強のやり方も教えてあげることを勧めます。中学生になったら親の言うことを聞かなくなる可能性もあるので小学生のうちに勉強習慣をつけさせることが大切です。

教科書の丸写し

教科書を丸写しすることが勉強だと思っている子が多いです。

何も考えずに教科書に書かれてあることをそのまま書き写すのです。

丸写しの勉強をしていると、使い終わったノートが5冊6冊とすぐに増えていきます。勉強をしたような形だけは残るので、勉強をした気になってしまいます。

残念ですが、教科書の丸写しは非効率極まりないです。10分でできるような内容を1時間・2時間かけてやっているようなものです。

絶対にやめてください。

高校受験までならこの勉強でもやっていけるかもしれません(トップレベルの公立高校は無理)。しかし、高校でこのような勉強をしていては、中堅私大(福岡では西南・福大レベル)にすら合格するのは難しいでしょう(ほぼ確実に不合格になります)。

ノートがキレイすぎる

色ペンを何種類も使ってキレイなノートを作成している子がいます。ノートをキレイにしたところで、知識が頭には入ってくるわけではないので時間の無駄です。

平常点でノートのキレイさを重視する先生がいますが、正直辞めてもらいたいです。

あれがあるから、子ども達がノートをキレイにすることが勉強だと勘違いするのだと思います。

勉強は暗記・理解をすることが大切なんです。ノートをキレイにすることなど意味がありません。

覚えようとしない

何も考えずに淡々と勉強をしている子がかなり多いです。それでは頭の中に何も残りません。

知識を定着させようと思いながら勉強をする必要があるのです。

例えば、「apple」という単語を覚えるときに、「appleはリンゴ」と頭の中でリンゴをイメージしたり、綴りは「a / p / p / l / e だ」と頭の中で強調させるのです。

何も考えずにノートの先頭から最後まで「apple」と書き続けても頭に残りにくいです。

集中力がない

「覚えようとしない」にも拘わってくることです。本気で物事を覚えようとするときには集中力が必要です。

「1時間後に新出英単語50個の確認テストをします」と言ったとき、すべて正解する人もいれば、30個程度しか正解できない人もいます。

本気で覚えようとすれば1時間で50単語覚えることは可能です。私の言ったとおりの暗記の仕方をやれば、30個しか覚えられないわけがないのです。

30個しか覚えられないのは集中力が途中で切れ、ダラダラした時間だけが過ぎるからです。集中力は30分~45分くらいで基本的に切れますが、集中力を持続させる勉強の仕方を身につけ、1時間のうち集中している時間が50分以上あるようにしましょう。。

集中力を付けるには本気で成績を上げたい、本気で志望校に合格したいという気持ちも必要になります。普段から目的意識をもって勉強をするように親の適切な声掛けも大切になってきます。

※ 本気で集中した後は必ず休憩を入れてください。休憩なしで勉強を続けては集中力が持ちません。

理解・整理する時間を作っていない

理解・整理する時間を作っていない人は成績が伸びにくいです。

集中して暗記をするだけでなく、理解をする時間も必要なのです(特に高校生)。

暗記をして疲れたと思ったら、頭の中で覚えた内容を整理してください(このときはノートに書いても構いません)。

例えば、理科の「水溶液とイオン」の暗記をし終えたら

「今日は何をしたっけ?塩酸の電気分解を覚えたな。陽極には塩素、陰極には水素。2HCl ⇒ H₂+Cl2。電離は電解質が水に溶け、陽イオンと陰イオンに分かれること、原子の構造は中心にプラスの電気を持つ原子核が1個あって、そのまわりをマイナスの電気をもつ電子がまわっている」

ということを思い出すのです。こうすることで覚えたことが定着されやすくなります。たとえ、時間がたって忘れてしまったとしても、簡単な復習をするだけで記憶に戻ってきます。

暗記で集中力が切れた時に、理解・整理する時間を作ることで集中力が戻ってきます。再び暗記に収集することができるようになります。ただし、適度の休憩は必ず入れてください。

特に高校生になってからこのような勉強をしていては中堅私大に合格することすら無理です。高校3年になってから「日本史の勉強の仕方が分かりません」「英語の勉強の仕方を教えてください」「科目によって勉強の仕方は異なりますか?」など言ってくる人もいますが、「いまさら何を言っているの?」と言いたくなります。

覚えたことを理解・整理するだけです。科目によって勉強のやり方を変えるかどうかは人によって異なります。基本的に暗記の仕方を覚えたら、全ての科目に自分なりの応用をきかせるだけです。

人から勉強の仕方を聞いてもそのやり方が自分に合うかどうかは分かりません。勉強の仕方は100人いれば100通りです。

復習をしない

復習をしないと知識が定着しません。理解・整理する時間を作ることで最低限の復習ができるようになりますが、それだけではなく定期的な復習も必要です。

「ここまでやったら一度復習をする」ということをあらかじめ決め、参考書を読み直したり、問題を解いたりしてください。

暗記ばかり

暗記ばかりで演習をしない人は実力テストで成績が伸びません。

定期テストは暗記さえすれば高得点が取れます。しかし、実力テストでは暗記をしたことをフルに使いこなし、解答に結び付けなければなりません。暗記ばかりしていては「わかる」けど「できない」状況になってしまうのです。

定期テストでは400点以上とれるのに実力テストでは偏差値55前後をウロウロしている人は、ほぼ間違いなく演習不足です。

受験期は暗記だけでなく、演習も勉強時間に入れるようにしましょう。

なお、暗記と演習の比率はその人の実力によって異なります。全く暗記ができていない人は8割暗記で2割が演習、ある程度暗記ができているなら暗記3割で演習7割など、自分でどうすべきか考えてください。

基礎を無視

“自分はできる”と勘違いしている人は意外と多いです。基本的な問題をやると「こんなの分かってるから」と言わんばかりに舐めるのです。そういう人に限って入試レベルの少し難しい問題をやらせると解けないです。にもかかわらず応用問題を解きたがります。

危険なのは、この手の人は自分が応用ばかりに手を出していることに気付いていないことです。「分からない、分からない」と悩み続けて無駄な時間を過ごすだけになります。

なお、応用問題はその人の実力によって変わってきます。問題集に「応用」と書かれてあるから「応用問題」というわけではありません。たとえ「基礎問題」と書かれていても、その問題を解く実力がないのに解いているなら、それは「応用問題」になります。

具体例

計算力がないのに、文章題を解いて「分からない」という人が多くいます。そういう人に限って「計算くらいは自分だってできる」と勘違いしています。文章題ができない理由が自分の計算力にあるということに気付かずに、「文章題が難しい」というのです。

英文法の理解・単語の暗記ができていないのに英文読解ができないと悩む人も同じです。

理科・社会の暗記科目も用語の暗記が不十分なのに問題ばかりを解く人がいます。できないで当然です。

聴く耳を持たない

勉強のやり方は人によって異なります。「こういう勉強をすれば覚えやすい」というパターンは人によって違います。ですので、ある人には良い勉強の仕方でも、ある人には合わない勉強の仕方があります。

しかし、絶対に間違った勉強の仕方はあります。間違った勉強の仕方はほぼ全員に共通します。間違ったやり方でやったら成績は伸びません。頑なに間違った勉強のやり方を変えようとしない子は成績は伸びません。

当然、間違った勉強のやり方というのは、ここで挙げていることです。

なお、「東大生の勉強法」のような本が売られていますが、天才がやってきたことができる人はほとんどいないはずです。「それができるから東大に入れるのでは?」と思います(例外的に、京大卒の人が書いた本で、「これ本当に京大の人が書いたの」というような、ものすごくよい勉強本があります)。

最後に

ここで挙げたことをせずに、自分なりの勉強法を作ってください。そうすれば成績は伸びるはずです。

なお、英単語の暗記のやり方を覚えればそれらは他の勉強すべてに活かすことができます。暗記のやり方が分からない人は英単語の暗記のやり方を覚えることから始めてください。

参考:英単語の暗記の仕方