国立大学に行く予定なら一般入試で高校を受験してください(学力特待で私立の一番上のクラスを目指すならOK)。

現在の実力が平均くらいで、勉強しないで高校に合格したい

スポーツやっているからスポーツ推薦で

だけど高校に入ってからは頑張って国立大学に行きたい

なんて思っているのなら

推薦で高校に進学するか

国立大学を目指すか

いずれかをあきらめたほうがいいです。

 

中学のときにある程度勉強をしているのに偏差値55未満(全国模試ではなく地元で実施されている公立高校入試のための模試)くらいしかないのなら

部活をやりつつ国立を目指すのはほぼ不可能に近いでと思います。

部活経由で推薦に合格したら高校で部活をやらないという選択肢がほぼなくなります。

部活をやりつつ勉強もするということはできなくもないですが、それができる子がたくさんいるのなら

高校3年の部活終了時に「あ~全く勉強ができない、国立は難しい」なんていう子が多く出てくるはずがありません。

現実には国立どころか西南に合格できるかどうかも微妙、

西南どころか福大に合格できるかどうかも分からない、

福大どころか九産・福工大・久留米大学でも全く安心できない

という子がたくさんいるわけですから

 

中学である程度勉強をしているのに偏差値55未満しか取れていなかった子が

スポーツ推薦で高校に進学し、部活にかなりの時間を奪われてしまう中で勉強をし、国立大学にも合格する

なんてことは本当に難しいんです(部活をやりながら九大に合格できてしまう子も当然いますし、高校進学後まったく勉強をしなかったのに半年の勉強で佐賀・大分・宮崎・鹿児島大などの地方国立に合格できてしまう子もいますが、それが可能なのは中学時代人並みの勉強しかしていないのに偏差値60を余裕で超す実力がある場合で、1日2・3時間、休日に6・7時間くらいの勉強をしているのに偏差値60以上が取れていなかったのであれば、部活をやりながら国立を目指すのはおそらく厳しいです。それでも高校進学後部活をしたいというのであれば、部活をやりつつ平日3時間・休日6・7時間を高校1年の頃から3年間続ける気力は必要になると思ってください)。

私立高校のスポーツ推薦に安易に飛びつかない

 

高校入試と大学入試はまったく次元が違うもので

中学のときに偏差値55くらいあって、平均よりも上だから福大レベルの大学なら余裕で合格できるでしょ

なんて勘違いしている子があまりにも多くいますが(実際に勉強をすれば福大など不合格になるほうが難しい大学ですが)

大学受験を舐めていたら自分がバカにしていた大学にすら不合格

中学のときの偏差値55って、高校進学後は偏差値40台前半くらいになってしまうことが少なくないことを分かっていないんです。

中学のときに偏差値30台~40台中盤くらいしかない子の多くは大学に進学しません(するとしても名前を書けば合格できる大学か指定校推薦)。

その子たちが受験競争からいなくなり

単純に、中学のときに偏差値50~70くらいの子しか大学を受験しないと考えれば

中学のときに偏差値60くらいだった子は高校では偏差値50、50くらいだった子が40台前半になるとわけです。

中学のときは「ま~どちらかといえば勉強はできる方かな?」

という子は高校進学後はできないほうになるんです。

 

 

高校での勉強は勉強時間だけでなく個人の能力差が中学のとき以上に影響するので(丸暗記の勉強が通用しなくなるから)

中学のときにそこそこ勉強をしていたのに偏差値55前後しか取れなかった場合は、中学のときと同じ勉強量・やり方ではおそらく思うように成績は伸びないはずです(上を目指すなら中学のときに当たり前のように偏差値60以上を取っていた子と勝負しなければならないので、中学のときに頑張っても偏差値50台がやっとだった子が上を目指すには、下手をすれば中学のときの倍以上の勉強をしても、敵わないかもしれない)。

であるなら、今からしっかりと勉強をして何も考えずに一言一句そのまま暗記をするという勉強を(しているのなら)やめましょう。

 

※ 個人に能力差があるのは仕方がないことです。私にも言えることですが、人並みの能力しかないと、ものすごくできる人と比べて自分は何でできないんだ…と思ってしまうはずです。しかし、できないものはできないんです。いきなりできるようになるわけは絶対ないので、時間をかけて少しずつ自分の能力を高めてください。高校1年から普通の受験生がやるくらいの勉強量をこなせば、少なくとも高校2年進級時には1年進学時よりも能力が高くなっているはずですし、3年進級時は2年進級時よりも能力が高くなっているはずです。高校1年進級時の能力のまま高校3年に進学し部活が終わってから国立大学を目指そうなどとしても、到底間に合いません。