中学の時にある程度勉強ができていたのに高校に入ってからできなくなるタイプは大きく分けて2つあると思います

 

  1. 勉強量が足りていない
  2. 暗記はできるが理解力が弱い

 

中学の時は勉強をしない子が多いので暗記さえできてしまえばある学年上位になることもありますが

暗記はできるけど、理解力が弱いという場合

簡単に言うと

定期テストではある程度結果が出せるのに実力テストになると

特に数学と国語は平均よりも少し上くらいしかとれない

という場合

高校の学習内容についていけない可能性が十分考えられます。

 

①の場合

中学で習う内容と高校で習う内容は次元が違います。

相当の理解力と暗記力があれば

中学同様たいした努力をしなくても入試レベルの問題を比較的楽に解けるようになるかもしれませんが

大半の子は

中学の時は定期テスト直前1・2週間だけ必死になってやれば400点前後が取れていた子は

中学の時と同じくらいの勉強量では学校の内容についていくことが難しくなるはずです(もちろん進学した高校の授業レベルにもよります)。

毎日1・2時間の勉強をしなければ学校の授業についていくことは難しいのに

中学と同じように普段の勉強時間はほぼゼロに近いので

高校進学後1・2か月たつ頃には科目によっては何をやっているのか全く分からない状況になっているはずです。

 

②の場合

中学のときに普段からある程度勉強をしていたので

定期テストでは平均以上~400点前後は取れていたが

実力テスト(福岡でいえばフクト)になると数学・国語では偏差値60以上を安定して取ることができない

という場合

高校の内容に食らいつくのが難しいかもしれません。

授業で習ったことを定期テストでそのまま出してくれる高校に通っていたら

定期テストでは比較的容易に学年上位になることはできますが

実力テストになると定期テストと同じようにはいかないはずです。

実力テストになると定期テストで明らかに自分より結果を出せていない子よりも悪い結果しか取れていない場合は

②の可能性があります。

この場合、九大・九工大レベルの大学はもちろん、地方国立大学に合格することもおそらく厳しいと思います。

もちろん、単に勉強のやり方が間違っているだけだったり

自分で考える訓練をすれば今までできなかったことができるようになる可能性もあるので、絶対に合格は難しいという分けではありませんが

努力が結果につながらない可能性も考えておかないと

いつまでも実現不可能なことのために努力をし続けることになり

受験が近づくにつれ心理的に耐えられない状況になるかもしれません。

 

②の可能性が高いかもしれないということがなんとなく気づくことができれば

指定校推薦や西南・福大などの暗記さえやれば合格点を取れる大学を目指し

浮いた時間を自分の興味関心のあることに使ったほうがおそらくいいと

私は思います。

 

私もどちらかといえば②のタイプなので

数学はかなり苦手です。

数学が得意な人であればさっと読んだだけで理解できるであろうことを理解するのに

1時間~2時間くらいかけてやっと「あ~そういうことかもしれない」

となるはずですし

問題のレベルによっては

予備校に通って授業を受けても、解説を理解できない問題も多くあるはずです。

 

なので

私のようなタイプの人が九大・九工大を目指すとなると

参考書を使って可能な限り自分で問題を解こうとする

何度繰り返してもなぜそうなるのか理解できない問題だけピンポイントで解説をしてくれる個別指導塾に通うことになるのですが

それでも九大・九工大レベルの大学に合格できる保証はゼロなんです。

 

中学時代定期テストではある程度結果を出していたけど実力テストではうまくいかなかった

大学は失敗したくないので

九大を目指して高校3年間勉強漬けの生活をした

その結果的に西南・福大しか合格できなかった

なんてことになったら・・・

私のように中学の時に偏差値30台で、福大に合格することも100%不可能と思われている実力から勉強漬けの生活をして西南・福大に合格できた

同じ結果なのに

前者は地獄、後者は天国

前者になる可能性を無視してとにかくがむしゃらに努力をした結果

最悪なことになったら…

勉強はこういうことも考えそれでも頑張るというのなら頑張ればいいですし

ある程度努力をした結果

自分にはハイレベルの大学に合格するのは厳しいかもと思ったら

西南・福大を第一志望に変える

こっちの方がおそらく良い。