平成30年3月入試の変更点についてのまとめと、入試がどのようになるかの予測をかきました

※ 予想は当たりませんでした。30年度入試から想像以上に入試に変化が起こりました。31年度もさらに変化が起こるみたいなので、他県の過去問や良問がそろっている問題集を解いておくことを勧めます。

新しい大学入試の国語では実用的な文書を読む問題が相当の割合を占めるようになるらしく、それを考慮すれば福岡県の国語の問題が平成30・31年度の入試からさらに大きく変化する可能性が考えられます。

入試変更点

福岡県の公立高校入試は平成28年度に「基礎的・基本的な知識・技能を問う問題と、思考力、判断力、表現力等を問う問題及び言語活動を重視した問題とをよりバランスよく出題」するように改善が図られました。

平成28年10月20日に、平成30年度入試が平成28年度入試で改善された入試を、さらに改善することが公表されました。

「思考力、判断力、表現力等を問う問題及び言語活動を重視した問題をより一層充実」させるとのことです。

変更点は以下の通りです。

時間

国語、数学、社会、理科が45分から50分に変わります。

英語は50分(リスニングテストを含む)から55分に延長します。

英語

英語が5教科の中で一番大きく変更される可能性が高いです。

リスニングテストが10分から15分に増えます。筆記テストは今のまま40分で行われます。 

リスニングの配点が17・18点だったものが20点に増えます。

おそらく、出題のされ方も異なるはずです。

全く形式を変えることはしないと思われますが、今までの問題に、新しい問題を加える形で問題数を増やしてくる可能性が高いと思います。

数学の追加問題

筑紫丘・明善・嘉穂の理数科で実施されていた数学の追加問題が廃止されました。

廃止された理由を少しだけ考えてみました。

  1. わずか3校しか利用しない追加問題を作成するのが面倒
  2. 試験時間が長くなったので追加問題をする時間が無くなった
  3. 問題形式が大きく変わり追加問題を出す必要がなくなった

廃止された理由が3番目だとするなら、平成30年度の入試は今までの対策だけでは不十分になるはずです。

今年はどのように対策をすればいいの、私自身かかなり悩んでいるところです…。

その他変更点

学力検査とは異なる部分の変更点をまとめています。

特別申請書

今までは通常の方法で受験することが難しい人は特別措置申請書を提出しなさいとだけしか書かれていませんでしたが「身体の障がいや発達障がい等のため」という表記が加わりました。

なお、特別措置申請書は2017年12月8日までに志願予定の高等学校長に提出する必要があります。

追選抜(インフル追試)

公平性確保、日程的なこともあり今までは実施されていませんでしたが、平成30年度入試からインフルエンザなどで受検できない場合(30年度は3月7日)は追選抜を受検することができるようになったみたいです。

追試の内容は小論文・面接だけで、英語・数学・理科・社会・国語の問題が課されないとのことです。

小論文・面接は複数人によるとしても、主観が絶対にはいるので、公平性の確保は絶対的にできなくなるので少し問題だと思います。

福岡県によると、推薦入学も同じ「小論文・面接」だけで合否を決めているから学力の判断はできると言っているみたいですが、一般入試と推薦入試は異なります。

実力テストが苦手で定期テストで高得点が取れる人にとっては明らかに大チャンスです。

とはいっても、追試を受けるのは心理的に不安になるはずなので、本当に試験を受けられないくらい症状がひどい場合を除き、追試を受けようとする人はいないと思います。

仮に、追試でトップレベルの高校に合格してしまった場合、「あいつ、追試で合格したんだって」と言われてしまう人が出てくるかもしれません。

試験問題を見れば、その高校を受験する人ならどれくらいの点数になるかは予想できるはずなので、追試でも5教科を受けたほうが不公平感ないはずです。

なお、追選抜の受検を希望する場合、平成30年3月7日(水)正午までに中学校長を通じて志願先高等学校長にその旨申し出る必要(医師の診断書を必ず提出)があります。

参考:インフル追試

入学選考料

平成29年7月5日からの大雨による災害の被災者は受験料が免除されます。

直前期:入試直前期に注意すること

思考力・判断力・表現力を問う問題

思考力・判断力・表現力を問う問題はそもそもどういうものなのでしょうか。

中学の入試問題(例:東京都立両国高等学校付属中学の適性検査1や東京都立桜修館中学の適性検査2)でそれらをモロに問う問題があります。

パッと見ただけで、単純な暗記だけでは解けそうにない感じを受けるはずです。

両国中学の問題5は

『今の日本』にはどのような『馬車』があると考えますか。また、あなたが考えたその『馬車』の問題を課題発見的に解決するためにはどうすればいいと考えますか

という問です。答えは受験生の数だけ無限にある問題です。

桜修館中学の大問2の問題1・大問3はそれぞれ

「準備した図4とを組み合わせ、表と図から考えることができる大田市場に入荷しているピーマンの産地の特色について説明しなさい。」「それぞれの条件を選んだ理由を、実験ア~クのうち二つを比べて説明しなさい」

という問があります。自分の持っている知識をもとにその理由を自分の言葉で出す問題です。

これらの問題を解くためには、難しい公式を覚えたり大量の暗記は必要ありませんが、文章・図などを読み取り質問の内容を理解し、自分の持っている知識を利用して解答を導き出す必要があります。

ですので、普段から文字を読んだり、物事を自分で考える癖のない子には解くのが難しいはずです。

これが、思考力・判断力・表現力を問う問題です。

出題形式

直近2年の福岡県入試(それを基に問題を作成しているフクトも)をみても、答えが一つでないことに対し、与えられた資料や文章をもとに自分の持っている知識と考えを利用して答えを導き出す種の思考力・判断力・表現力を見る問題は、社会の総合問題やも若干それに近いですが、国語の作文を抜かして見られません

出題されるとしても条件記述問題がその大半です。

入試問題が大きく変化する可能性があるといっても、「」中学の適性検査のような問題が大量に出題される可能性はものすごく低いです。

理由は次の3つです。

  • 過去問を基準に問題が作られる
  • 採点が曖昧になる
  • 努力を継続してできる力を見たい

過去問が基準

これまでも少しずつ入試問題が変化してきていますが、過去問と全く異なる問題がいきなり出されることはほとんどありませんでした。

入試が新しくなるといっても、これまで通り過去問を軸に問題を作るはずです。

なのでそれまでの出題形式と全く異なる形で作られることは考えにくいです。

採点が曖昧になる

中学の適性問題で出されるような、答えが1つではない問題が(例:自由記述形式が国語の作文)理科・社会でも出されたら採点基準があいまいになり採点可能性が低くなります。

ただし、思考力・判断力・表現力を確認できる問題が今までよりも難しい形で出されるかもしれません。

これまでの条件付き記述問題の資料やグラフを今までよりも複雑にし、知識だけでなくその場で文章を読んで理解し、解答の理由を自分の言葉で答えさせる問題が出題される可能性は十分あります。

受験生の努力を見たい

勘違いしている人も中にはいるみたいですが、新しい入試制度になるといっても暗記が不要になるわけではありません。

理科・社会の問題、国語の文法と漢字、英単語・英文法は今まで通り暗記量がものをいうことに変わりはありません。

暗記があることを前提に、思考力などを問う問題が作成されるのだから当然です。

もし、知識がなくてもその場で文章を読めば答えを出すことができる問題ばかり出されたら、努力を全くしない受験生が高得点を取ってしまうことも考えられます。

また、全く形式を変えて新しい入試問題にしてしまうと、過去問をしっかりと研究し何をすれば合格に近づくかを分かったうえで努力をした人に不利になります。

普段から努力をし、かつ、思考力などを問う問題に対応できる生徒を求めている高校が努力をした生徒が不利になるような問題を作る可能性は限りなく少ないです。

なので、入試が大きく変化するといっても出題形式が全く異なるような問題ばかりが出されることはまず考えられません。

参考:福岡県高校入試情報