新中学2年生の

英語の授業で

She said to us, "Clean the room."

という英文を出したときに

なぜ「the」なのか

「a」じゃだめなか?

「my/your/our/her」どれならいい?

と私がその場で生徒に質問したところから始まった

冠詞・代名詞大論争

かなり盛り上がりました(こんなところで10分くらいは使ってしまい、申し訳ない、けど個人的にはこれは悪いことだとは思っていない。もちろん、良いこととも言えないけど、教えている人と教えられている人同士がこのようなやり取りは、学びを楽しんでいなければ、できることではないはずなので)。

言っていることに納得できない!!

前回の授業で、不定詞・動名詞が終わっていたので

be good at ~ing

be fond of ~ing

look forward to ~ing

after ~ing

tell 人 to ~

ask 人 to ~

want 人 to ~

too ... to ~ (so ... that S can't V)

enough to ~ (so ... that S can V)

といった内容を確認する途中に使ったのが

上で挙げた

She said to us, "Clean the room."

だったのですが

 

不定詞の確認だけで終わらせておけばよかったところ

子どもたちが冠詞・代名詞をちゃんと分かって使っているのかを確認するために

「a」じゃだめなのか「my/your/our/her」どれならいい?

と、訪ねてしまったから大きく脱線…。

 

 

私が張り切って

「代名詞はね~、ここではこれを使うのが普通かな~、これもギリギリOKかもね~」

なんて説明をしたら

「えっ、でもこっちでもいいんじゃないですか?」

と納得してくれず

「いやいや、こうこうこうだからこうなんだよ」

と私が再度説明しても納得してくれない…

そうすると

彼らが私の言っていることのおかしさを論理的に説明してきて

最終的に私が自分の間違いに気づき

「ごめんなさい、私が間違っていました 」と生徒たちに謝る結果に・・・

 

超基本的(中学1年で習う)なことなので完璧に理解していると思っていたことでも、間違って教えてしまうという・・・(私は事前に何を教えるは考えているけど、生徒の理解状況に合わせて説明の仕方を変えますし、教える範囲も変えていくので常に変化し続けるので、「まるで生き物じゃないかな?」なんて昨日は思ってしまいました)

かなり反省(ただ、こういう授業ができるのは生徒たちに実力があってからのことなのでうれしくもあります。いや、もちろんこんなことが頻繁に起こってはならないのということは分かっています)

 

いやいや、本当に面白かった(私がこれで面白いと思っていてはダメなのは分かってはいますが、それでもやっぱり面白いと思ってしまったし、うれしかった)。

短期間でできるように

新しく入ってきた子が自分自身で実感できるくらい英語・数学ができるようになってきている様子。

これにもかなり私自身が嬉しさを感じていたので

授業中に私のテンションが妙に上がり

それが大論争になるキッカケだったかもしれません。

 

その子は

中1の時は授業が分からない難しい

と言っていたのですが

いまではあまりに簡単すぎるらしく

「えっ、なんでこんな簡単なものが分からなかったんだろう?」

となっているみたいです。

 

入塾してから2か月くらいたった今

週1で1対1の個別対応をした効果がもう出てきているみたいでなにより。

もちろん、体験授業をしてもらった時点で

やれば確実に400点前後は取れるようになるというのは分かっていて

後は

本人が限られた時間でどれくらい頑張れるかだったので(やることが多く、勉強に時間をあまり使えないので)

自分ができる範囲で頑張ってくれて本当に良かった(そしてその姿を見て本当にうれしくてしかたがない。自分ができる範囲で努力しているかどうかなんてのは生徒の授業の様子を見れば手に取るように分かります)。

もし

「そこまでやる気がないから個別対応には来られません」なんて言われていたら

絶対にここまで伸びていなかったはずで

本当に良かった(私が個別に対応する必要があると思ったら必ず声をかけるのですが、それは強制ではないので、部活やクラブ活動を理由に「無理です」と言われたら個別対応はしていません。うちの塾の通常授業についていくためには個別対応が絶対に必要と分かっているから声をかけるわけなのに、それを断わるのであれば、現在の実力に合わせた指導をしてくれる塾を選んだほうがいいとは思います。うちの塾は平均を取れればそれでOKという塾ではなく、平均からでも定期テスト400前後、フクト偏差値60前後を最低目標とする塾なので)

 

 

ここまでくれば後は本人が勉強をすることが当たり前になるので

今後が楽しみで仕方がありません。

勉強ができない原因

なお

中学1年で勉強が分からなくなっている原因は

中には努力不足が原因でない場合

例えば

友達や家庭で強い心理的負担を感じて何にも集中できなかったり

数・文字・図形などの認知になんらかの苦手部分があったり

する場合もありますが

多くは努力不足なんです。

 

そして

努力不足になる原因は

 

何をしていいのか分からない

何をしていいかわからないのでなんとなく勉強をやっているふうな感じはするが結果につながらない

結果につながらないからやる気がなくなる

努力不足

 

この負のループに陥っているんからなんですね。

 

勉強を始める最初の段階でつまづいていたら努力が実らず、しかも努力ができなくなる・・・

「何をしていいのか分からない」

塾に通っていれば

このスタート部分で悩む必要はなくなるので

普通に努力をすることができれば

定期テストで400点前後になるに決まっているんですね(もちろん、指導力のない学生講師に平均点以下の子を受け持たせる集団塾だと、ただ通っているだけで成績が伸びないということがあるかもしれませんが)

 

もし、塾は中学3年からと考えている人で(個人的にこの考え方が正しいと思っていて、塾講師にもかかわらず「塾は中学3年からでいい」なんてつい数年前までは思っていました。しかし、実際には自分で勉強をすることができない子が多く、塾に頼ることで同じ勉強量で全く違う結果を出せる可能性が高く、今では、早期通塾肯定派に変わってしまいました)

平均点以下しかとれていない場合

「なにをしていいのか分からない」

状況になっている可能性が高いので

やるべきことを把握したうえで

そこに力を入れて勉強してください。

それができるなら塾に通わなくても学力は伸びます。

 

 

なお

中学1年の時からやるべきことをやり続けてきた子と

中学3年の夏休み頃になって焦ってやり始めようとする子

この時点で大きな差がついているのは当たり前で

逆転するのは結構難しいです(不可能ではないのが大学受験との違いですが)

 

ちなみに

上で挙げた

be good at ~ing

be fond of ~ing

look forward to ~ing

after ~ing

tell 人 to ~

ask 人 to ~

want 人 to ~

too ... to ~ (so ... that S can't V)

enough to ~ (so ... that S can V)

これを「難しい」と思うか「簡単」と思うかは

中学1年のbe動詞・一般動詞の理解品詞の理解ができているか

によります。

うちの塾では平均以下の子であっても上を目指せるというスタイルで

今の成績に関わらず生徒を受け入れていますが

勉強が極端に苦手でない限り

ほとんど英語が分からない状況に追い散っていても

1・2か月でこれらをある程度理解できるようになるので(もちろん、勉強をすることが前提です、勉強をしていなければできるようになるわけがありません)

苦手だった英語でも偏差値60前後の子を念頭に入れているうちの塾の授業にもついて来られるようになります。

 

 

 

 

be動詞・一般動詞の定着をおろそかにせず品詞を理解させる授業を普段から受けているのなら

こういった表現を覚える(使いこなせる)のに

初見で「apple(リンゴ)」といった単語を覚えるのと同じくらいの負担で済みます。

 

はっきりいって

公立中学で習う英語なんか

やるべきことを普通にやりさえすれば簡単にできるようになります。

 

英語ができない子がどんどん増えてきているみたいですが

これは

  1. やっていない
  2. やるべきことを間違っている

身体と思います。

①は論外ですが、②だとあまりにももったいないですね。