勉強など意味がない

「勉強など意味がない」

そんなことを私はたまに口にします。

このサイトでもそのように捉えられるであろう部分があると思います。

もちろん「勉強など意味がない」というのは「勉強なんかするな」という意味はありません。

むしろその逆です。

勉強は大切です。

ただ、これからの世の中、一つの知識、小中高校生の子を持つ親に分かりやすい言葉で言えば受験知識と言ってもいいかもしれません、を持っているだけでは通用しません。

受験勉強だけが大切だという考えが強すぎると、受験が終わった時点で勉強が終わります。

ある人によっては高校受験、ある人によっては大学受験で勉強が終了するのです。

しかし、実際は、受験勉強が終わってから本当の意味での勉強がスタートします。

自分がこれからの世の中を生きていくために必要な能力を身につけていかなければなりません。

就職できたから安泰

そんな時代は終わったのに、「就職のために偏差値の高い大学に行く必要がある、だから受験勉強だけが大切なんだ」と子どもたちに思わせてしまえば、どうなるでしょうか。

スタートラインに立ったときに体調不良で出遅れる(なんのために今まで勉強してきたのか分からずに社会に適合できない)。

場合によってはスタートラインに立つことすらできずリタイヤです(引きこもり)。

嫌がる子供に勉強漬けの生活をさせて得られるものって、もしかしたこういったものなのかもしれません。

何が言いたいのかというと、「自分の意志で学ぼう」という気持ちが大切だということです。

その気持ちがなければ、受験知識よりも大切になるであろう「学び続ける力(勉強?生涯学習とでもいうか)」を子供たちに身につけられないかもしれません。

つまり、私が言う「勉強など意味がない」というのは、「やらされて勉強をしても意味がない、受験のためだけの勉強など意味がない、自分から学びたいという気持ちをもって勉強をしなければ意味がない」ということなのです。

最近塾に本を置くようにしたのですが

上述した考えがあるからです。

もちろん「『学び続ける力』を身につけさせることが重要だ」「自分から勉強をする意思を持たせる必要がある」

と言っても、それは教えてどうにかなるものではありません。

「学び続けなさい」「自分の意志で勉強しなさい」というだけで「はい、わかりました、学び続けます、勉強は自分の意志でするものですから」などと、なるわけがありません。

他人である私が子供たちにできることがあるとすれば、学ぶということがどういうことか「気づくきっかけ」を与えてあげることだけです。

子どもたちの目が届くところにさりげなく何かを置いておいて少しでも関心を持ってもらったり、普段の会話や行動で勉強が大切だということを暗に示したり、

できるのはそれくらいかもしれませんが、子どもたちが大人になったときに「あのときにあれがあったから今の自分があるかも」

なんて思い返してくれたら嬉しいものです。

「なに夢見てんだよ」

と思われるかもしれませんが

「あのとき言ってくれた言葉、今になってわかったよ」というようなことを教え子から言われたことのある学校の先生・塾講師なら、ちょっとしたことが子供に影響を与える可能性があるということは分かってくれると思います。

これで終わると「やっぱり受験勉強なんか意味ないと言ってるんじゃない?」と捉えてしまう人がいるかもしれないので付け加えます。

誰にでも受験勉強が必要とは言えませんが、多くの子にとって受験勉強は必要です。

「自分で学ぼうという意志があっても、学び方が分からなければどうにもならない」というのがその理由の1つです。

やりたいことがない」で触れた通り、中高生はやりたいことが見つかったときに実際にそれを行動できる力を身につけておくことが大切になります。

受験勉強以外でも能力を身につけることはできるかもしれませんが、受験勉強以外のことで何かをやろうとしても、目標設定が難しく、何をしていいのかさえ分からないはずです。

来る時に備えるために受験勉強を利用するわけです。

ここでも、私が子供たちにできることは「気づくきっかけ」を与えることだけです。

何のために受験勉強をしているのか、その意味を子供たちに気づかせることは本当に難しいですが、時間をかけて勉強の大切さに気づいてもらうように働きかけることが大切だと思っています。

やらされる勉強を卒業し、自分の意志で勉強をするようになれば、放っておいても成績は伸びます(ただし「勉強が極端に苦手」な子はいますし、ケアレスミスが異常に多い子は実力がなかなか出せないこともあります)。

私の考え方に疑問を持つ人のほうが多いとは思いますが、一言でいうと、受験勉強は大切だがそれだけではダメ、これが私の考え方です(こう書くと多くの方と意見が一致しますね)。

最後に、

ここまで書いて改めて

塾講師にできることはたかが知れている

親が子供に与える影響には絶対に絶対にかなわない

と思ったことを付け加えて終わります。

勉強を自ら進んでやる子にする