このページは難関私大に合格を考えている高校1・2年生、高校英語の初歩の初歩(受験準備段階)を身につけたい人に向けて以下の順で書いています。
英検3級の問題(筆記)ならほぼ満点で合格できるが準2級には合格できないようなレベルを想定しています。
英検準2級に既に合格できる実力にある人は「大学入試基礎英語」を参考にして下さい。
目次
基礎単語の暗記
単語帳は多く市販されているので、目移りしたくなるきもちは分かります。
学校で使っているものがあるならそれを使うのが原則です。
しかし、高校によっては単語帳を渡されるだけでそれを使わないところもあります。
そのような高校に在籍している場合は、無理に学校で渡された単語帳を使う必要はありません。
市販されているもので自分にしっくりくるものを選びましょう。
人気のある単語帳は「システム英単語」か「ターゲット」なので、何を使うかに迷った場合はいずれかを手にしてください。
システム英単語
『システム英単語』は、第1章~第4章まであります。準備段階では2章(センターレベル)までの単語を覚えてください。
2章までの単語は
- 日本語を言われて綴りが書ける
- 英語を見た瞬間に意味を言える
というレベルまでなってください。
ターゲット
準備段階では『ターゲット1400』を使ってください。
ターゲットは1単語1意味で暗記をするので、手っ取り早く必要最低限の英単語を覚えることができます。
基礎文法の理解
単語帳以上に多くの参考書が売られています。どれを使うか迷った人は、『大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎文法編)』を使ってください。
私がこの本を初めに手にしたのは2005年です。
それから10年以上たっていますが、大学受験のための基礎英文法の参考書でこの本より分かりやすいものは出てきません。
おそらく今後も、この参考書よりもわかりやすいものは出てこないと思います。本当にお勧めの参考書です。
大岩のいちばんはじめの英文法(超基礎文法編)
分かりやすいと言っても、英語が本当に苦手な人にとっては何を書いているのか分からないはずです。
そのような場合、理解しようとする必要はありません。最初の1回は小説を読むように流し読みをしてください。
自動詞・他動詞、時制、分詞構文、関係代名詞などは、人によっては5・6回読まないと理解できないことも考えられます。
「2・3回読んで分からなくても当然」と思いましょう。読む回数が増えていくと何となく分かるようになってきます。
『大岩』は、次の段階で利用する参考書を使える基礎を身に付けるものです。
次の段階でさらに文法を身に付けられれば良いので、大岩に書かれてある内容が完璧に覚える必要はありません。「なんとなく分かるかな」程度の理解で構いません。
各講の最後にあるチェック問題の解答&解説に書いてあることが何となく分かるようになったら『大岩』とはさようならしてください。
※ 英検3級の問題がまったく分からない人は、中学生用の参考書からやり直す必要があります。
準備段階で気を付けること
次のような理由で勉強を途中で挫折する人が多いです。
- 勉強をしたくない
- 面倒になった
- 勉強をしても成績が伸びない
もったいないのは「勉強をしても成績が伸びない」と思って挫折する人です。
このような人の多くは「1・2回参考書を読んだだけで覚えられる」と思っています。
- 中学時代ほとんど勉強をやってこなかったが、一発逆転を狙って早稲田・慶応を目指そうと思っている高校1年生
- 中学・高校と全く勉強をしてこなかった高校3年生が、西南・福大・日東駒専・産近甲龍レベルの大学を目指す場合
- 中学ではある程度勉強していたが、高校2年まで勉強をさぼってしまった高校3年生が奮起してMARCHレベルの大学を目指す場合
このような人は特に注意しましょう。
大学入試の問題を解けるようになるには、並大抵の努力ではダメです。勉強をさぼってきた人が、1日5時間程度の勉強を1・2ヵ月したからといって成績が目に見えて伸びることなどありえません。
参考:一発逆転で早慶上智
準備段階を終わらせる時期
中堅私立大学を目指す人は高校1年で終わらせれば大丈夫です。
高校2年からやり始めた人や早慶上智・MARCH・関関同立などを受験する1年生は、やり始めてから3ヶ月で仕上げてすぐに次の段階に進みましょう。
高校3年でこの段階の英語をする人はできる限り早く終わるように努力をしてください。
次の段階は↓を参考にしてください
参考:大学入試基礎英語