英語は積み上げ型の科目なので
英語が苦手な子は自分が出来なくなったところまでさかのぼってください。
目次
特徴
中学英語の特徴をいくつかあげると
- 文法は覚えることは少ない
- 単語・熟語の暗記に時間が必要
- 1年の文法がすべての基礎
- 積み重ねが必要
- 勉強時間に比例して点数が伸びる
になります。
文法は覚えることが少ない
仮定法・原型不定詞・現在完了進行形など
今まで高校で習っていたものを中学で習うことになりましたが。
恐るるに足らず
です。
これらが増えたところで全く問題ないです。
中学1・2年の時に勉強をさぼってきた子でも
その気になれば1・2か月で習得できます。
怖いのは文法ではなく
単語と熟語です。
当たり前ですが
文法が理解できたとしても単語と熟語の暗記が出来ていなければ
英文を読めません。
英語が苦手な子はまずは最低限の英単語を覚えることから始めてください。
※ 文法を覚えるのが苦手な子も一定数います。
積み重ねの科目
英語はそれまで習ってきた知識の積み重ねが必要になります。
中学1年の内容を理解していなければ中学2年の内容を理解するのは難しいですし、
2年の内容ができていなければ3年の内容もできません。
なので
途中で英語が全くできなくなってしまったという子は
学校の授業で習っている内容だけでなく
中学1年の復習
から始めてください。
英語の基礎は1年生の文法にあります。
be動詞・一般動詞・否定文・疑問文の作り方
これら基本的なことが中途半端な理解のまま2年・3年の内容を学ぼうとしても
仮に学校の授業の内容が理解出来たとしても
実力問題では思うような結果がだせないままの状態が続きます。
繰り返しますが
1・2年の内容をしっかりとやってこなかった子は
中学1年の復習
から始めてください。
大切なのでもう少し踏み込んで書きます。
中学1年・2年で英語の勉強をさぼってきた生徒が
3年になってからいきなり勉強を始めたとします。
中学3年から勉強を始めるということは
基礎文法が全くできていない状態で受動態や現在完了形を習うことになります。
基礎文法ができていない状態で
受動態・現在完了形を勉強したらどうなると思いますか?
全く理解できないと思いますか?
実は
真面目に勉強をすることが前提ですが
意外と理解できてしまうんです。
でも
これが曲者なんです。
例えば
まったく英語の勉強をしてこなかった子が
中3になってから本気で勉強を始め
授業で習った受動態の理解ができちゃったとします。
定期テストでも思った以上の結果が出せ
英語ができるようになった
と本人も思い込んでいます。
残念なことに
この子が実力テストを受けたとしても
今までと同じくらいの結果しか出せないんです。
受動態を理解できたとしても
受動態の問題に
疑問詞を伴う疑問文を加えた出題がされたら?
複数形の問題を加えた出題がされたら?
助動詞の問題を加えた出題がされたら?
それまでに身に付けていなければならない文法の理解ができていなければ
当然、解けません。
解けない理由が中学1・2年で習った文法に原因があるとわかれば
それを復習すればいいのですが
そのことに気づかずに3年の内容ばかりをし続けたとしたら
勉強しても英語はできない
ままです。
英語を得意にしたければ1・2年の文法をしっかりとできるようになってから3年の文法に入りましょう。
勉強時間に比例して成績が伸びる
英語は理科・社会と同じように勉強をすればするだけ成績は伸びていきます。
ただ、上で書いた通り
英語は積み重ねの科目なので
勉強をさぼってきた子は1年の内容の復習からはじめなければ
勉強時間のわりに成績がなかなか伸びません。
面倒だろうがなんだろうが
自分が出来なくなったところにさかのぼって勉強してください。
ちなみに
私の元教え子に
英語の偏差値が30台後半だった子夏休みの前に入塾し
8月下旬にあるフクトで偏差値60台を取ったという子もいます。
基本からやり直し
必要十分な英単語を覚えれば
このようにイッキに成績が伸びることもあるのが英語です。
テストで点数が取れない原因
勉強をしているけれどなかなか英語の点数が取れない子も多くいるはずです。
英語を始めたばかりの子
アルファベットを覚えたばかりの小学生・中学生は
単語を覚えようと思ってもなかなか覚えられないことがあります。
appleやorangeなどの簡単な単語が
書けない
書けるようになってもすぐに忘れる
これは当たり前なんです。
アルファベットを覚えたばかり子どもにとって、アルファベットは未知の記号です。
見たこともない記号を覚えろと言われてもなかなか覚えられるわけがありません。
アルファベットを完ぺきに覚えていない子供にappleという単語を覚えさせるのは、
平仮名を書けない子供に
憂鬱
という漢字を覚えさせようとしているみたいなものです。
アルファベットに慣れるまで1~3か月くらいはかかると思いますが
暗記がスムーズにできるようになるまで辛抱しましょう。
問題になれていない
「次の文を受動態に代えなさい。Emi reads this book in the class. 」
という問題があったとします。
この問題を受動態を習った直後に解かせます。
ほぼすべての生徒がThis book is read by Emi in the class.と正解を出せます。
公立高校受験レベルであればこれができれば十分です。
私立の入試では「Emi read this book in the class.」という英文が使われます。
「reads」が「read」に変わっているところに注意してください。
3単現のsがついていれば現在
ついていなければ過去なのですが
こういう細かいところを見過ごして
「This book was read by Emi in the class.」
にできないのです。
このような間違え方をするのは問題演習が不足していることが原因です。
独学で勉強をしている子は演習不足になりがちなので、意識して演習を取り入れるようにしてください。