公立高校受験対策を始める時期

多くの中学生が公立高校の受験対策を始める時期は、1学期期末~夏休み(部活が終了後)です。

高校受験を本気でするかしないかはその後の進路に大きく影響するはずなので、真剣に取り組みましょう。

  1. 高校受験は夏休みからが勝負
  2. 間に合うか
  3. トップ校を志望している受験生
  4. 中堅校を志望している受験生
  5. 偏差値50未満の受験生
  6. 全く勉強をしない子への対応
  7. 結果も大切

高校受験は夏休みからが勝負

私の感覚では、「もともと勉強をしている子」「全く勉強をする気にならない子」を除けば、おおよそ6~7割の子が中学3年の4月頃から受験を意識し始めます。

しかし、その多くは受験を意識し始めるものの、実際に受験勉強をし始めるのは1学期の期末テスト終了後か夏休み(部活終了後)からです。

なので、中3になってもそれまでと何も変わらず、「本当に受験生なの?」という状態が続いていたとしても、神経質になって無理やり勉強をさせる必要はないと思います。

「周りの多くの子もそこまでしていないのだから大丈夫だろう」という気持ちで構いません。

「周りがしていないのであれば差をつけるチャンス」と思うかもしれませんが、3年生の1学期はいろいろとイベントが多い時期でもあるので、なかなか勉強に身が入らない時期でもあります。

4・5月は最低限の勉強(宿題・定期テスト対策)をしているのであれば、特に気にせず黙っておくほうが良いと思います。

無理に「暇な時間があれば常に勉強しなさい」などと言えば「うるせーな」と反発心が強くなり返って勉強の妨げになるかもしれません。

子供から「ちょっと頑張ってみようかな」と言い出すのを待ちましょう。

子どもにやる気が出てきたら、表情や言動からなんとなく見えてくるので、それを察知したら「必要なことがあれば言ってね」などの声をかけてください。

 4・5月頃に読んでもらいたかった内容なのですが、最近はサイトの更新ができずこの時期になってしまいました。

間に合うか

今までサボってきたせいで1・2年の内容がほぼ身についていない状態でも公立高校入試なら間に合います。

大学入試は知識ゼロの状態からでは中堅私大(福岡なら西南・福大レベルの大学)にすら合格するのは難しいですが、公立高校入試(超難関私立は難しい)なら大丈夫です。

極端に勉強が苦手でないのであれば、本気で勉強を始めれば知識ゼロの状態からでも偏差値50台後半に達することは可能です。

今までほとんど勉強をしていないのに模試で偏差値55以上を安定している実力であれば、半年でトップレベル校(福岡なら修猷館・筑紫丘・福岡高校)に合格できるくらいの実力になることも考えられます。

合否は「内申点」も影響するので合格できるかどうかは分かりませんが、実力だけ半年でかなり伸びるのが公立高校受験だと思ってください。

なお、受験校をどこにするか迷っている場合は「中学生が受験校を決める時期」も参考にしてください。

トップ校を志望している受験生

偏差値60以上のトップレベルの公立高校や難関私立高校を目指している人は塾に通っているはずです。

塾の指示に従って勉強をしてください。

塾に通っていないのであれば大手塾に通うべきです。

地理的・経済的、その他理由で塾に通うことができないのであれば、公立のトップ校なら「スタディサプリ 」、難関私立なら「【Asteria】Z会のオンライン学習」「Z会通信教育」といった映像授業・通信教材を使ってください。

公立トップ校受験の心得」も参考にしてください。

「どれくらい勉強をすればいいか分からない」とどうでもいいようなことを気にしている子も多いですが、トップ校を目指している子はとにかく勉強をします。

「勉強は塾だけで家ではほとんど勉強をしない」という、普通とは次元の違う子もいると思いますが、そのような子を基準にしてはいけません。

合格したければ「どれくらい勉強しなくてはいけないのか?」などと考えずに、とにかく勉強をしてください。

ただし、定期的に休憩を入れたり、時には友達と遊んだりすることは大切です。

休みもなくただ勉強だけを続けていては、夏休みの後半に入る前に集中力がなくなる可能性もあります。

夏を乗り越えたとしても2学期に疲れがたまりやる気がなくなる可能性も出てきます。

人間の集中力は思ったほど持ちません、入試は長期戦なのでスタートダッシュで焦りすぎは禁物です。

勉強漬けになるのは「年明け~直前1か月前」の間からで大丈夫です。

また、睡眠時間を削るのはダメです。

免疫力が減り体調を崩すことになり、返って勉強時間が減りますし焦りを生みます。

できる限り勉強をする必要はありますが、程度があるということです。

中堅校を志望している受験生

偏差値50前半~60前半くらいの公立高校を志望している子の中には塾を利用していない子も多いはずです。

安定して偏差値55以上を取れている子が偏差値50台前半の高校を受験するのであればそのままの独学で勉強をしてもいいかもしれません。

安定して60以上を取れている子が50台後半を目指す場合も独学のままでいいかもしれません。

しかし、そうであっても、できるだけ塾を利用することを勧めます。

入試直前期に成績が伸び悩み、何をすればいいのか分からずただ時間だけが過ぎていくという危険があるからです。

大きな試験を受けた経験のない中学生が、受験勉強に一人で挑むのは精神的に耐えられない可能性もあります。

ただし、「進研ゼミ中学講座」を溜めることなく継続できている子は塾は不要かもしれません(志望校合格圏内にいることが前提)。

通信教材をためずにやり続けることができる計画性を持っているのであれば、塾に通うことで自分のペースが乱れる可能性もありますし、精神面で不安になることも少ないはずです。

中堅公立高校受験対策」も参考にしてください。

偏差値50未満の受験生

勉強をさぼってきたせいで偏差値が50未満、だけど偏差値50以上の公立高校に合格したい。

そのような子に向けて書いています。

まず、中学1・2年で習う英語・数学を徹底的に復習してください。

理科・社会ができるならしたほうがいいですが、理科・社会をすることで英語・数学の勉強が中途半端になるくらいなら、する必要はありません。

とにかく英語・数学の2教科を重視してください。

英語・数学を重点的に勉強すれば、8月の下旬に行われる実力テストでは5教科全体では最悪な結果になると思います。

そうであっても、英語・数学の2教科を重視してください。

やるべきことは実力テストで合格判定をCやBにすることではありません。

合格することです。

また、合格後大学受験のことを考えると、英語・数学の基礎ができていなければ何のために高校に進学したのか分からなくなります。

目先の点数にこだわるのではなく、「合格」「合格後」を意識して勉強してください。

英語・数学ができるようになれば、社会・理科は年明けから本気になればどうにでもなります。

国語はすぐにどうにかなる科目ではないので、漢字・文法などの暗記、問題演習などを適時しする程度でいいかもしれません。

私の塾のように生徒の実力にあわせてフォローをする集団授業塾はそこまでないはずなので、塾に通うとすれば個別指導塾がいいかもしれません。

塾の利用を考えるなら「塾の選び方」を参考にしてください。

参考書を使うなら「偏差値50以下の公立高校受験用参考書」を参考にしてください。

各科目やるべき時期を書いていますが、それらを無視して、英語・数学を夏休み中に終わらせるようにしてください。

なお、夏休みを前に「学習障害高校無理」「学習障害中学勉強法」「学習障害進路・進学」といった検索が爆発的に増えています。

気になる方は「学習障害(LD)」を参考にしてください。

全く勉強をしない子への対応

勉強をしない子には、とにもかくにも、やる気を出させることが先決です。

人には「他人から認められたい」という承認欲求があります。

「すごいね」「頑張っているね」「成績が伸びたね」と親や周りから思われることに喜びを感じます。

その感情をインセンティブにしてやる気を出させるんです。

と、口で言うのは簡単ですが、「定期テストでは平均以下」「受験が迫ってきているのに勉強をする気がない」そのような子には「すごいね」などと声をかける場面がありません。

そもそも、口で「勉強しろ」といって嫌々机に向かったとしても何をしていいのか分からず結局ダラダラし続けるはずです。

そのような場合でも、普通に会話ができる親子関係があれば、少しずつ勉強をするようにさせる方法はあります。

英単語、漢字、社会・理科の用語暗記など、できるようになったことが形になってすぐに把握できることをさせるのです。

英単語であれば暗記の仕方を教えたうえで「10個でいいから覚えてみて」と言ってください(他のサイトですが「英単語の効率的な覚え方」も参考になると思います)。

正しいやり方で単語を覚えたら、10個くらいなら10分もかからずに覚えられます。

「10分の勉強で10個の単語を確実に覚えることができた」というように自分の努力が結果として見えると、やる気がでるのが普通です。

最初は言われた通り10分で勉強が終わってしまうかもしれませんが、1日10分を繰り返せば自然と勉強をし始める可能性は高くなります。

英単語だけでなく、漢字、理科・社会でもなんでもいいからとにかくやり始めてください。

注意しなければならないのは、期待しすぎることです。

親は最初は10分の勉強でも「勉強をしてくれた」と喜んでいたにもかかわらず、「1時間はできる」「受験生なら2時間以上はしなくてはいけない」と欲張り始めます。

勉強時間を増やすように親が対応を考えることは大切ですが、やる気があまりない子に無理やり勉強をさせても、集中できなかったり、やる気がそがれる可能性もあります。

時間がないのは分かりますが、焦らずに時間をかけてください。

勉強しない子を変える方法

結果も大切

中学2年生までは成績も大切なのですが、それ以上に勉強体力をつけることが大切でした。

勉強をすることに慣れ受験期に何時間も勉強をするための体力をつけることさえできれば、多少結果が出なくても気にする必要なかったのです(定期テストで平均が取れていればとりあえずOK)。

しかし、中学3年の夏休み以降はそうも言ってられません。

努力が実力テストの結果に表れなければ「勉強しても成績が伸びない」とやる気がなくなってしまう可能性があるからです。

私の場合、夏期講習から入塾してくる生徒の実力をできる限り早く把握します。

必要であれば個別に対応することもあります。

なぜこのようなことをするのかというと、夏休みの短期間で伸びる可能性のある科目を重点的に指示するためです。

全科目成績を伸ばすことができればいいのですが、それが難しい子のほうが多いです。

5教科を満遍なくやらせていては、結果に表れない可能性のほうが大きいです。

暗記が得意だと思えば「理科・社会」、英語の理解力があると思えば「英語」、勉強をしていないことが原因で数学の計算問題や文章題ができないのであれば「数学」というように、重点的にやるべき科目を決めます。

そうすることで、最低でも1科目は努力が結果として表れるようにさせるのです。

詳しくは書けませんが、去年は本人たちも驚く結果を出した子がいます。

このような結果を短期間で出しておけば、2学期以降のやる気が全く異なります。

「もしかしたらいけるのでは?」というやる気が出てくるのです(波があるので時期によってはやる気が減少することもあります)。

もし、全教科の成績を伸ばすのが難しい状況にあるなら、目に見えて成績が伸びたと感じられる科目を1つだけで構わないので作ることを勧めます。