学歴だけではダメだというのはずいぶん前から思っていましたし、塾を移転するときにも、もっとその点を主張するつもりだったのですが
今の常識からすればなかなか受け入れられないことを言うのが怖くて
でも、この1年、いろいろと本を読んでいると、やっぱり「今のやり方は子供のためにならない(可能性がものすごく高い)」という気持ちが強くなり
今の私の塾を少しずつ変えるため、別の場所に別の塾を作る決心をしました。
ここ最近「学歴」について繰り返し触れているのは、自分の思っていることを隠さずに表に出すことで、逃げられないようにするためでもありました。
社会人になってしまうと、自分が勤めている会社が世の中の中心になり、社会の変化に気づくことは難しいと思います。
私も本を読んでいなければ、今の場所へ塾の移転も、今度新しい塾を作ろうとすることも絶対にしていなかったはずです。
発達障害に関心を持ち、大学に入りなおしたことで、心理学・教育にまで関心を持ち(塾を始めるのだから教育にはもともと関心があったのですが、それは単に学校の成績を上げ、塾の実績をあげることだけしか頭になかったかと、少なくとも今要求されている勉強なんていうものは普通に暗記さえすれば、勉強が苦手でないのであれば誰でも成績は伸び、もともと頭が良い子を集めさえすれば…、「筑紫丘・春日を目指す」としていた開塾当初は実際に附設に合格した子もいて、それって別に自分でなくても誰が教えていてもその子は附設に合格できたんだし(だって、その子は明らかに私よりも賢い子だったから)…なんか、やる気も頭も、もともといい子なんかその子はどうにでもなるんだし…。確かに、頭のいい子を教えていれば吸収力もあり、偏差値60後半~70台になって、それはそれで面白いのは確かなんだけれど、やっぱり、そんなの自分じゃなくても誰でもできることだし…。いろいろとグルグルと回っていた10年以上でした。)
いろいろと本を読み始めることがなければ、
自分がこのように変化することはなかったはずなので、
おじさんになってから3度目の大学に入りなおしたことは、改めて、本当に良かったと
自分が気づかないうちに世の中が変化して、
気づいたときには「あれ、自分ってなにもできないじゃん」となってからでは取り返しがつかなくならないので
子どもだけでなく、大人こそ学び続けないと、ダメだと
本気でそう思うようになりました
「学歴がないと将来困る」と多くの人は思っているかもしれませんが(少なくとも今の日本社会で就職をするという点においては重要であることは間違いないが)、
殻に閉じこもっています。
確かに学歴は大切ですが、なかったとしても自分の活かし方を知っていればどうにかなるのがこれから(というより今)の時代です。
「そんなわけはない」と思った人は、自分が生きている社会以外の社会を見たことがあるのでしょうか?
もし見ていたとしたら、「学歴は道具になるが、それだけではダメ。なくても自分らしく生きていく方法はいくらでもある」と思はずなので、勝手なイメージで「学歴が大切」と思ってい可能性が高いです。
もしくは、学歴が重要だと思っているのは、「周りからすごいと思われたい」「馬鹿と思われたくない」といった、個人的な見栄でしかないのではないでしょうか?
私は教育以外のことにもアンテナを張っているのです(これも思考変化に大きく影響している)が、それを見ていると
自分の能力を自分で理解し、それを活かすことで、学歴など関係なく
少なくとも経済的なことでは普通に就職をする何倍も稼いでいる人が多くいます。
そいうことが現実にある時点で「学歴がないと将来困る」ということは断言できないはずです。
逆に、高偏差値の大学を卒業した後会社に就職したところで、ただの駒にされるだけだと、その会社がつぶれた時点で何もできないただの人になります。
自分の活かし方を知らないのだから、食っていけなくなるはずです。
そっちの方が危険だと
だから、就職をするときも、会社名だけで選ぶのではなく、その会社に入って自分が何ができるのか、将来、個人として生きていく決断をしたときに、困らない能力を身につけさせてもらえるかどうか、といった視点でも持つべきだと
「高校生が志望校を決める時期」でも簡単に触れていますが
「文学部なんか行っても意味がない」「法学部・経済学部に行けば就職がしやすい」と
学歴を重視している学校の先生や親の中にはそのように思っているも多いと思いますが
自分の興味関心を無視して「文学部は就職ができないから」と数字だけを見た本当か嘘かもわからない根拠を基に
自分がそうだったから
新卒で入社してくる子には法学部・経済学部しかいないから
など
自分の経験が絶対に正しいと子供たちに押し付ける
世の中の変化を知ろうともせずに・・・
自分を中心に考えているから別の視点から物事を判断できていないだけかもしれないのに・・・
今、子どもたちが必要なのは、
自分で考え行動することができ、社会の変化にも対応できるような力を身につけることです。
世の中を知るためには基礎学力があったほうがいいだろうし、
何にも興味関心がないのであれば、ある程度の大学に進学し、やる気のある子の中でもまれることで、できるかぎり世の中を知ることが大切になると思おうし
塾はそのために存在しているとも思いますし、
「学校の勉強などしなくてもいい」などとは言いませんし(「無駄かもしれないよね」とは言いますが)
矛盾するかもしれませんが、定期テストでは、自分の現在の実力に応じてできる限り高得点を取れるように努力をする必要があると思っています。
でも、学歴が重要だというなら
もともと勉強が苦手な子は
勉強ができないというだけで、能力がないというレッテルを貼られるのか?
それでいいのか?
勉強が苦手であれば、自分の持っている別の能力を生かして生きていこうと導いてあげればいい
勉強をして目に見える部分だけでしか子供を評価ができないなんて、全く面白くない
「みんなと一緒じゃないと怖い」「勉強ができないとダメ」という呪縛から逃れれば
勉強が苦手なら、別の方法を探せばいいだけ
という考えが出てくるはずです。
今思っていることを、何も考えずに打ち込んだだけなので、しばらくしたら削除するか、書き直します。