中学理科の科目特性

中学生の理科に関連することを以下の順でまとめています。

  1. 科目特性
  2. 理科のテストで点が取れない原因
  3. 苦手な人は何をするべきか

理科を苦手にしている人が多いですが、中学理科はラッキー科目です。“やらず嫌い”にならず、勉強をしましょう。

「定期テスト対策」入試と若干違うので別ページを参考にしてください。

科目特性

  • 5教科の中で一番点数を上げやすい
  • 暗記する量は比較的少ない(社会の半分以下)
  • 勉強時間に比例して点数が伸びる
  • 公立レベルの問題なら90時間くらいの勉強で高得点を狙える

細分化できる

理科は生物・地学・化学・物理に細分化できます。

さらに中学1~3年で習う内容に細分化できるので、4×3の12単元(+1単元)に分けて勉強ができます。

広い範囲を覚えていなければ得点につながらない社会と異なり、

1単元を完璧に仕上げればすぐに得点につながります。

努力がすぐに数字として出てくるのでモチベーションUPにもつながります。

勉強時間

中学1・2年の時に定期テストで60点前後くらいしか取れていなかった知識からでも、1単元につき8時間程度勉強をすれば、公立高校レベルの入試問題なら解けるようになります。

つまり、8時間×12単元=96時間ほど勉強をすれば高得点が取れるようになります。

他の科目では考えられないくらい少ない時間で高得点を狙える科目が理科です。

理科を得点源に

物理分野(電流・エネルギーなど)を苦手としている生徒が多いです。

しかし、公立高校レベルの物理は公式を暗記して、一定量演習をすれば意外と簡単に解けるようになります。

そもそも、物理が苦手な生徒は、拒絶反応を示して勉強をしていないだけなんです。

物理が苦手な生徒に「どれだけ勉強をした?」と聞くと、「ほとんどやってない」と答える生徒が大半です。

やらなければ点数を取れないのは当然です。勉強から逃げないで、とにかくやってください。

暗記する量も少なく、短期間で高得点を取ることができる理科はラッキー科目です。苦手だと思っている人こそ理科をやりましょう。

理科のテストで点が取れない原因

勉強をしっかりとやっている。

勉強のやり方も間違えていない。

暗記だけでなく問題演習もそれなりにしている。

それでも点数が取れない生徒がいます。

その原因は質問の意味を理解していなかったり、問題を丁寧に読んでいない、演習はただ解いて〇×をつけて終わるだけだからかもしれません。

以下、中学生が問題を解くときにどのようなミスをしている、なぜ実力テストで点数を取れないのかを具体的な問題を挙げて書いていきます。

どのようなミスが起こるのかをあらかじめ知っておけば、問題を解くときに注意するようになるはずです。変なミスで点数を下げないようにしましょう。

知識不足・不注意による間違い例①

「右の図で試験管Aに炭酸水素ナトリウムを入れて加熱する実験を行った。その結果、気体と液体が発生し、試験管Aには白い個体の物質が残った。この実験で発生した気体と液体から考えて、炭酸水素ナトリウムを作っていると判断できる原子は何か。すべての原子を、原子の記号で答えなさい。」という問題があったとします(図は省略)。

この時発生する気体は二酸化炭素と水です。つまり、CO₂とH₂Oです。これが分からないという生徒は単純暗記が足りないので暗記をしてください。

問題なのは、CO₂とH₂Oと分かっているのに正解できない場合です。

もちろん、この問題に対しCO₂とH₂Oと答えたら不正解になります。

なぜならば質問に答えていないからです。

この問題は「すべての原子を原子の記号で答えなさい。」とあります。

つまり、CO₂とH₂Oの中に含まれている原子記号を欠く必要があります。「C、O、H」が正解なのです。

このような聞かれ方をされたことがない生徒にとって、「C、O、H」と答えることは怖いのです。

原子記号を書かせるような問題を今まで見たことがないので、「本当にこんなものが答えになるのか?」となるからです。

しかし、原子記号がどういうものなのかをしっかりと理解していれば、たとえ不安が残ったとしても正解を出すことはできるはずです。

また、問題を最後まで読まず、「気体と液体が発生し」のところまでを読んで答えを書いてしまう生徒もいます。

このようなミスには注意してください。

知識不足・不注意による間違い例②

「酸化銅を炭の混合物を加熱したときに還元された物質は何ですか」という問題が出されたときによく起こる間違えは「」です。

酸化銅の炭素による還元は「酸化銅+炭素→銅+二酸化炭素」です。

還元されてできた物質は「銅」ですが、還元された物質は「酸化銅」のほうです。

このような間違えが起こるのは①還元の意味を捉えていないか、②問題を丁寧に読まなかったことによって起こります。

①で間違えてしまった場合は普段の勉強で用語を丁寧に覚える必要があります。

②で間違えてしまった場合は問題を解くときに丁寧に問題を読むようにしましょう。

演習量・知識不足による間違い例

「ビーカーに水が50.0g、塩化カリウムが10.0gが入っている。この駅を十分にかき混ぜたら物質は水に全て溶けた。60℃での塩化カリウムの溶解度は45.8gである。60℃にしたビーカーの水溶液に、塩化カリウムをさらに加えて飽和水溶液にするためには、少なくとも何g加える必要があるか」

答えは「12.9g」なのですが、知識不足の人にはまったく解けないはずです。

また、最低限の知識があったとしても、演習不足で知識を正確に使えない場合は「35.8g」、「22.9g」と答えるはずです。

「35.8g」と答えてしまうのは、この問題が50gの水という条件を無視することにより起こります(溶解度がふつう100gの水に溶ける限度の質量のこと)。

「22.9g」と答えてしまうのは、塩化カリウムが初めに10.0g入っているということを無視してしまうことにより起こります。

この手のミスをしてしまう人は、暗記に偏った勉強をし、演習不足である可能性が高いです。

言われたことは理解できているのに、実力問題になるとまったくできなくなるという典型です。

このような問題を確実にできるようになるには、中途半端な知識を完璧な知識にし、問題演習をこなすしかありません。

それが当たり前にできている子は、何も言わずに放っておいても成績が伸びますが、そうでない子は「やっても分からない」「理解ができない」愚痴をだけを言うことなります。

これが勉強ができる子とできない子の差です。

独学で成績が伸び悩んでいる子はここで挙げた点に注意して勉強をするようにしてください。

苦手分野の演習は思っている以上に時間がかかり、面倒くさいです。

それを「面倒くさい」という理由で放置すれば、成績が伸びるわけありません。

苦手な子は何をするべきか

市販されているいちばんやさしい参考書を使って理解と用語暗記をしてください。

「何を覚えればいいのかを知りたい」という子もいると思いますが、「参考書に書いてある内容を覚えて」というしかありません。

もし、どうすればいいのか分からないのであれば塾に通うか学校の先生に質問をしに行ってください。

参考:偏差値50以下の高校独学用参考書