バーナム効果を受けないように「それって本当かな?」と疑う

B!

「バーナム効果」というものがあります。

自分だけでなく周りのだれにも当てはまるような曖昧なことなのに

「あっ、自分って〇〇だ」「自分に完全に当てはまっている」

と思い込んでしまうんです。

占いがまさにそれです。

 

占いだけではなく、「発達障害」にも同じことが起こっているかもしれません。

 

〇〇大学教授、〇〇病院の医者で〇〇の権威、アメリカの博士、

そういう肩書のある人が書いた本を鵜呑みにして、無駄に不安に陥ってしまう人も多いと思います。

残念ながら、本をたくさん書いているすごい肩書を持った人が必ずしも正しいことを書いているとは限りません(勉強関連の本も、特に早期教育の本は注意したほうがいい。もちろんこのブログに書いてあることも)。

※ 早期教育については中立的にメリット・デメリットが書かれてある、中村学園大学短期大学部「幼花」論文集Vol.3 (2011), Page 1 - 7「早期教育について」を参考にしてみてください。

 

それをビジネスのツールにしている可能性もなきにしもあらずです。

製本されているとそこに書かれてあることが正しいと思ってしまう気持ちはわかりますが、何も考えずに本に書かれた内容を無批判に正しいと思って読んでいた人はこれからは

  • 本当かな?
  • 根拠は?
  • 著者の経験からくる勝手な印象じゃないの?

など疑問をもって読んでみてください。

疑問を持って読むことで

結構勝手な思い込みででたらめなことが書かれてある本

自分がでっち上げたものを事実と思わせようとする本(でたらめな内容が学校の教科書に採用されてしまうことも…)。

宗教・ビジネスの勧誘につなげることが目的になっている本(子育て系で親の不安をあおる本の中には意外とみられる)

こういった本の存在に気づきやすくなるはずです。

 

自分が気にしていること、不安に思っていることを解消するために、発達障害と自分を疑いそれに関連する本を読むと、

「あれ、これって自分にものすごく当てはまっている」「自分って発達障害だ」となるのが落ちです。

なぜならば、「自分はそうかもしれない」と思って、それに確信を持たせるために、自分が思っている通りのことが書かれてある本を探している可能性が高いからです。

 

もし、何か生活を送っていてうまくいかない、生き難い、死ぬほど不安だと感じる場合があり、それが「発達障害」かもしれないと考えるために本を読むことは大切かもしれません。

ただ、本を読んで「発達障害」もしくは、それ以外の何かに当てはめようとするのではなく、自分の状況を把握し、改善するために何をしていこうかと本をもとに自分で考えることが大切だと思います(もちろん多くの人がそうしているのはわかります)。

 

マイナスの面がわかっているのであれば、「どうすればマイナスの面が気にならなくなるだろうか」と考えてみてみるのです。

 

マイナスの面、例えば「遅い」と感じているなら、「慎重で丁寧」とマイナスではなくプラスに捉えるようにしてはどうでしょうか?

 

生きていれば、いいことだけでなく、嫌なことや、変えたいと思ってもなかなか変えられないこともあるでしょう。

 

不安でどうしようもなくなる時もあるでしょう。

 

不安の多くは1日や2日で変えられるようなものではないです。

「もしかしたら一生今の状況が好転しないのでは?」と先が読めないことから不安がどんどん膨れ上がるかもしれません。

そういうときは「なぜ今の状況にいるんだろうか?何が原因なんだろう?」と改めて原因を探ってみてください。

 

原因を考えず、どうしようどうしようと不安に思っているだけでは不安はなかなか解消されないでしょう。

 

私もそうなんですが、不安の原因ってわかっているつもりで意外とわかっていなくて、

「なんで今自分が不安なんだ?」

「どうすれば状況がよくなるだろうか?」

と改めて考えることで、意外と不安は解消されます。

 

あとは、「どうあることが自分にとって良いことなのか?」「どうなったら嫌なんだろうか?」と

自分が望むこと、望まないことを考えると、自分がいまやるべきことが何なのかが見えてくることもあります。

漠然と「不安」を抱えるのではなく、不安の原因を探ってみましょう。

 

バーナム効果とはまったく話が変わってしまいましたが、勉強だけでなく、何においても自分で考えることを忘れないようにしましょう。

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