北九州市立大学について書いてもらいたいということなので

さっとまとめておくことにしました。

外国語学部

外国語学部はどの学科も文系3教科で受験できます。

共通テストの配点は

  • 英語:300点
  • 国語:200点
  • 社会:100点

国際関係は全教科200点

2次試験は英語のみ400点

となっています。

英語の配点が英米・中国は1000点満点中700点、国際関係は600点もあるので、英語が得意であればかなり有利になります。

しかも合格最低点が6割5分くらいなので英語があり得ないほど得意であれば

福大に合格するよりも合格しやすいかもしれません(社会の勉強がゼロで英語・国語の2教科だけでも勝負ができる)。

英語が超得意

という場合を除くと

この配点を考えると、英語に自信がある人しか受験を考えないはずなので

国語・社会でどれくらい取れるかも合否に大きな影響を与えている可能性が高いと思われます。

経済学部

経済学部は数学が必須になっているので3科目に絞って勉強をしている人でも合格の可能性は十分出てくると思われます。

共通テストの配点

  • 英語:200点
  • 国語:200点
  • 社会:100点
  • 数学:100点
  • 合計:600点

2次試験の配点

  • 英語:200点
  • 合計:200点

2次は数学も選択することができ、英語選択・数学選択に分けて合否を決めるみたいです。

800点満点中数学は100点(12.5%)だけしかありません。

 

経済学科外国語選択(2021年度)の合格最低点は

共通テスト369.6点(61.6%)

個別試験96.0点(48%)

総合で518.6点(約64.8%)

文系科目が得意で8割くらい取れれば共通テストで400点

共通テストで英語が8割くらい取れる実力がるなら

対策さえすれば2次試験の英語も6割くらいは取れるはずなので数学なしでも合格の可能性は十分でてくるはずです。

もちろん、少しでも数学の勉強をして3・4割くらい取れるようになっておいた方いいとは思います。

文学部

文学部も文系3教科で受験できます。

比較文化学科の2次試験は総合問題(現代文・英語)、人間関係学科は小論文になっています。

合格最低点もそこまで高くなく、2次の出来具合にもよりますが、共通テストで7割くらい取れれば合格の可能性が十分出てくると思います。

法学部

外国語学部・文学部同様文系3教科で受験できますが

前期の2次試験に小論文が課されます。

第一志望が北九州市立大学の法学部という場合は、共通テスト終了後慌てて小論対策に取り掛かるのではなく、3教科の勉強と並行し早い段階から対策を始めることを勧めます。

地域創生学群

特殊な入試形態です。

国語が必須で

後は英語・数学・社会・理科いずれかの科目

2教科200点満点で受験できます。

2次試験の配点が400点あり

  • 小論文:100点
  • 面接 :200点
  • 調査書:100点

になっています。

受験を考えている人は大学のHPでアドミッションポリシーをしっかりと読み、大学が求めている学生像を把握し、合格するためにやるべきことを押さえておきましょう。

国際環境工学部

  • 国語 :100点
  • 数学 :200点
  • 理科 :200点
  • 英語 :200点
  • 地歴公:50点

2次試験は数学・理科各200点の400点満点

合格最低点が6割に達することはないみたいなので

理科・数学が得意であれば

地歴公民を一切勉強せず適当に答えて2割

英語・国語も3~4割くらい

であっても十分合格が狙えるはずです。

国語・英語大嫌い

数学理科はそこそこイケるという受験生は

2次試験の数学・理科で確実に6割以上取れる実力になってしまえば

かなりの確率で合格できるはずです。

後期

外国語学部は同様文系3教科で受験できますが、前期と異なり英語の比重が大きく減るので英語しかできない人は合格は難しくなるはずです。

文学部・法学部は前期と同様文系3教科で受験できます。

経済学部は3教科で受験できますが、数学の比重が重くなるので数学ができなければ合格の可能性は低いと思われます。

いずれの学部も2次には小論文か面接が課されるので後期で受験するとあらかじめ決めている人は事前に対策を取っておきましょう。

対策

北九州市立大学は理系学部は5教科以上の勉強が必要になりますが

文系学部は経済学部を除き文系科目だけでも受験できます。

 

合格最低点もそこまで高くないので共通テストと二次試験の対策をしっかりとしておけば

余裕をもって合格できるはずです。

 

どの科目にどれくらい力を入れればいいのか

分かりやすくするために一例を挙げておきます。

 

文系学部を目指す予定、2の最後3年の最初の進研模試の偏差値がだいたい

  • 英語R60,L55
  • 国語50
  • 社会60
  • 数学40
  • 理科40

英語・社会は得意だけど国語が苦手で理系科目ができない

このような成績の子はリスニングに苦手意識を持っていたとしても

英語にある程度の自信を持っているはずなので

学びたいことがどうかを考える前に合格できるかどうかを考え

大半の子が外国語学部を選ぶことになると思います。

 

この場合、

国語が足を引っ張っているのが明らかなので国語の勉強に力を入れ

且つ

リスニング対策をしたほうがいい

と思うはずです。

 

もちろんそれは間違っていないのでそうすべきなのですが

私が受験生であれば

国語・リスニングよりも2次試験の英語を気にします。

外国語学部は二次試験は英語1教科の400点です。

共通テストの配点と、合格最低点を見る限り

国語に力を入れるよりも2次試験でいかにして高得点を取れるようになれるかを考えます。

 

北九州市立大学の外国語学部は他の文系学部と異なり難易度が高く

二次試験に

  • 英文を日本語で要約
  • 日本語を英訳
  • 自分の意見を英語で書く

これらが求められています。

にもかかわらず

対策を始めるのが共通テスト後

なんてことでは

たとえ進研模試で偏差値60台後半を取れていたとしても

1か月程度の対策では二次試験で100点も取れないかもしれません。

 

共通テストで思ったよりもいい結果を出して

合否判定がAやBだから合格できるかも

なんて思っても不合格になってしまう子が多くいると思うのですが

それってこういうことなんです。

一言で言うと

 

入試を意識した勉強ができていない

 

塾講師から見れば

そんなことをしていてもあなたが受験しようとしている大学に合格することはおそらくできないに

ということを誰からも指摘されないので(指摘されても学校でそういう指示を受けていない子は、こういうことを言っても一切耳を傾けようとしないこともある)

ただ漠然と勉強をして

模試の結果に一喜一憂しているだけなんですね。

 

そもそも英語・国語・社会で受験できるという理由だけで外国語学部を受験するのも考え方が甘いです。

西南が第一志望で、北九州市立大学は3教科で受けられるからとりあえず受ける

というのなら別に構いませんが

北九州市立大学が第一志望で絶対に合格したいと思っているのであれば

英語が本当に得意(英検2級なら9割前後取れ、進研模試では安定して偏差値60台後半を取れる)

出ない限り外国語学部を選ぶより

英語と国語(小論文)で受験できる文学部・法学部のほうが絶対に合格しやすくなりますし

場合によっては経済学部の方が合格の可能性が高くなることだってあります。

 

国公立大学を受験するときは

共通テスト(模試の結果)だけでなく

二次試験を含めて合格するためにやるべきことを考えてください。