更新作業中です。
過去問を解かずに本番に臨むのはダメです。入試直前期になってから過去問を解き始めるのは少し遅いです。過去問を解く理由をしっかりと理解し、適切な時期から解き始めてください。
目次
過去問を解く時期
原則的に5教科全て、中学で習う範囲をすべて終わらせてから過去問を解きます。公立中学に通っている場合、学校の授業のペースに合わせていては間に合いません。
塾に通っている人は何も考えずに塾に従っていればいいかもしれませんが、塾に通っていない人は自分で受験計画を立ててください。
遅くとも冬休みに入る前までに全範囲を終わらせましょう。
合格できるかどうか直前で確認したいといって、入試の1週間前くらいに昨年度の過去問を取っておくという人もいます。
お勧めはできません。
明らかに過去問の使い方を間違っています。
入試直前期にやるべきことを書いたページもあるので参考にしてください。
過去問を解く理由
過去問を解く理由をいくつか挙げます。
現時点で何点くらい取れるかを知る
直近7年分くらいは過去問を入手できると思います。何年度の問題でもかまわないので解いてください。
過去問を解いたら、平均点との差を確認しましょう。
例えば、あなたが偏差値50の公立高校を受験するとします。あなたの現時点の点数は150点です。平均点は180点でした。
偏差値50だと平均点前後が取れれば合格の可能性がでてきます。
つまり、あなたの目標点は180点で、点数をあと30点上げる必要があるということが過去問を解くことで分かるのです。
目標点の目安
偏差値55までの高校を受験する場合、偏差値1ごとに×3.5点をしてください。偏差値56以上の高校は×4点。
例えば、偏差値が55の高校を受験する場合、偏差値50よりも7高いから、3.5点×5=17.5点を平均点にプラスしてください。平均点が180点だったら、197.5点が偏差値55の公立高校に合格するための目標点になります。
偏差値45の高校を受ける場合、3.5点×5=17.5点を引いて162.5(163)点を最低目標にすればいいのです。
この計算法は、具体的にどのくらいの点数を取れば合格の可能性があるかを判断するために、私が考えた基準です(他の都道府県の入試では使えません)。
かなり信用できる数字だと思ってください。
ただし、福岡県は入試本番の点数だけでなく、内申点なども合否に影響します。
目標点が取れれば、その高校を受験するだけの実力があるということが分かるだけです。
決して目標点を上回ったからといって、合格ができるというわけではないことに注意してください。
なお、偏差値が44以下、定員が1.1倍以下の高校、修猷館・城南・筑紫丘・春日・福岡高校などのトップレベルのを受験する場合はこの基準は使えません。
※ 入試の傾向や問題の難易度が変わってしまったので、ここに書いてある目安はもう使えないかもしれません。
⇒ 北九州地区(第1~3学区)
⇒ 福岡地区(第4~6学区)
⇒ 筑後地区(第7~10学区)
⇒ 筑豊地区(第11~13学区)
どの科目を重視するかを把握する
科目ごとに何割取るか目標を決めてください。何割取るかを決めたら、どの科目にどれだけ勉強時間を割くかを決めましょう。
「ん?何を言っているの?」と思った生徒はいませんか。
「どの科目に勉強時間をどれだけ割くか?って、勉強ってすべての科目をまんべんなくやるものじゃないの?」と思いませんでしたか。
もし、そう思った生徒は要注意です。勉強はすべての科目を均等にする必要はありません。むしろ均等に勉強してはダメなんです。
勉強時間を10時間確保できるとして、国語・数学・社会・理科・英語、すべての科目に2時間勉強時間を割くような勉強計画を立てていませんか。
このように、すべての科目に同じ時間をかけるような計画を立ててはダメなんです。
計画は、自分の得意・不得意科目、短時間の勉強で点数を上げることができる科目・できない科目、伸び白のある科目(既に50点以上取れる科目を勉強しても点数は伸びないですが、20点くらいしか取れない科目であれば今後の勉強で30点くらい伸ばすことができるかもしれない)、などいろいろなことを考えたうえで、科目ごとの勉強量を決める必要があるんです。
ある生徒は国語・数学・社会・理科・英語の勉強時間を、それぞれ1時間・2時間・4時間・1時間・2時間と設定する必要があるかもしれません。
別の生徒は30分・4時間・2時間・1時間30分・2時間と設定する必要があるかもしれません。
どの科目にどれだけ時間を割く必要があるかを意識するだけで、今後の成績の伸び率は絶対に変わってきます。
しっかりと自分で何をすべきかを考えて勉強してください。
大手塾に通っている生徒は塾の指示に素直に従うのではなく、自分がやる必要があると思う科目を重点的にしてください。
特に受験3か月前くらいに英語・数学の宿題を大量に出され、それに時間を取られている生徒は注意してください。
もし、あなたがフクトで英語・数学で40点以上取れているのであれば、簡単な対策をすれば本番で50点以上取れるようになります。難関私立などを受験する予定がない限り、フクトで40点以上取っている生徒は今の時期そこまで英語と数学に時間をかけてはいけません。
大手塾に通う最大のマイナス点がこれなんです。大手塾では科目ごとに指導者が異なります。
指導者は自分が指導している科目で点数を取らせればいいと思いがちになります。
だから、生徒がどの科目を勉強した方が合格が近づくかということを無視して、自分の指導科目だけを勉強させたがります。
すでに50点を取れる実力があるなら、その科目の勉強をするよりも苦手科目の勉強をした方が合格が近づくに決まっています。
繰り返し書きますが、大手塾に通っている生徒は、何を勉強すべきかは自分で判断するようにしましょう。指導者の言われる通りやる必要はありません。
私の塾の塾生の合格率が高い理由は、実はここにあります。私の塾では受験直前期に英語・数学の勉強はほとんどさせません。
英語と数学を先行して成績を伸ばしておき、直前期に社会・理科の勉強に力を入れます。
英語と数学は一度できるようになれば多少勉強をしなくても成績が下がることはありません。
しかし、暗記科目である社会と理科は1学期に完璧に覚えたとしても、何もしなければ2学期にはほとんど忘れています。
もちろん、入試で点数を取ることはできません。
なので、暗記科目は英語・数学ができるようになってから本腰を入れた方が合格できる可能性が高まるのです。
この記事を見ている受験生は既に受験期に入っていると思うので、社会・理科の勉強をするべきですが、中学1・2年生は社会・理科は定期テストの勉強だけに押さえておき、英語・数学の勉強を重視してください。
お勧めの過去問
塾に通っていない人は市販の過去問を購入するか、高校からもらう