過去問を解かずに本番に臨むのは危険すぎますし
直前1・2週間になって一度に何年分も解くのもやめたほうがいいです。
過去問を解く理由をしっかりと理解し、適切な時期から解き始めてください。
目次
過去問を解く時期
合格できるかどうか直前で確認したいんだ!!
と
入試の1週間前から一度に何年分もの過去問を解こうとする子がいるかもしれませんが
お勧めしません。
では
いつから解き始めればいいか
それは
12月末
です。
難関私立高校を受験する子は9月には中学の学習範囲を終わらせているので早い時期から過去問を解き始めますが
難関私立高校を受けないのなら
12月からで大丈夫です。
12月から大丈夫と書きましたが
過去問は学習内容の全範囲がほぼ終わっていなくては解けません。
学校の授業が12月末までに全範囲を終わらせることはないはずなので
塾に通っていない子は自分で受験計画を立て
遅くとも
冬休みに入る前まで
に全範囲を終わらせる必要があるわけです。
結構大変ですよ。
塾に通ってない子で、
私立高校の特進科を第一志望にしている場合
9月ころに過去問を見て難易度チェックをしてください。
公立高校入試に合わせた勉強をしていては全く手が出ない問題が出題されていたら
それらの問題を解けるよう対策を取る必要があります。
この場合、市販の参考書ではどうにもならないので塾を利用することを勧めます。
入試傾向が分かる
過去問を解く理由の一つは
ありきたりですが
どのような出題方がされるか
とか
問題の難易度
を知ることにあります。
最近は国語だけでなく
すべての科目で長い文章を読まされるようになったので
どれくらいのスピードで問題に取り組むかを把握したりするのにも役立ちますね。
こんなことは言われなくても誰でもわかることなので・・・
書いていても面白くないのでこれくらいにしておきます。
苦手科目を把握する
過去問を解けば否が応でも得意不得意が見えてきます。
自分の得意不得意が分かったら
どの科目を重視して勉強するか決めてください。
ん?何を言っているの?
と思った子はいませんか。
どの科目に勉強時間をどれだけ割くか?って、
勉強ってすべての科目をまんべんなくやるものじゃないの?
と思いませんでしたか。
もし、そう思った子は要注意です。
勉強はすべての科目を均等にする必要はありません。
むしろ均等に勉強してはダメなんです。
- 得意・不得意科目
- 短時間で点数を伸ばせる科目・できない科目
- 伸びしろのある科目
などを考えて科目ごとの勉強量を配分してください。
たとえば
あなたの志望校に合格するために180点必要なのに
過去問を解いたら150点(英語・数学40点、国語30点、理科・社会20点)しか取れなかったとします。
合格するためにあと30点以上取らなくてはいけない状況で
あなたは何をすべきでしょうか?
間違いなく
理科・社会
ですよね?
英語・数学を必死に勉強したとしても残りの期間で伸ばせるとしても2教科合わせて10点くらいです。
一方、暗記をすれば確実に点数を伸ばすことが出来る理科・社会は
2か月もあれば各科目20点以上伸ばすことが出来ます。
この時点で模試でE判定だったとしても、
理科・社会の勉強を中心にすれば
あなたはかなりの確率で合格できます。
過去問の結果を無視して
英語・数学を不必要に勉強すれば合格の可能性は低くなります。
過去問を利用するもう一つの理由を
に書いているので参考にしてください。
集団指導塾に通っている子が注意すること
年が明けてからも英語・数学・国語の宿題を大量に出され、
それに時間を取られている生徒は注意してください。
「友達がこんな時期に分厚い国語のテキストの問題を必死に解いてるんだよ」
なんてことを
うちの塾の生徒から耳にすることがありますが
それって結構危険なんです。
もし、
あなたがフクトで英語・数学で40点以上取れているのであれば
英語・数学をまったく勉強しなかったとしても点数が下がることはありませんし
簡単な対策を取れば本番で50点近くは取れるようになります。
難関私立などを受験する予定がない限り、
フクトで40点以上取っている子は
直前期に英語と数学に時間をかけてはダメなんです。
集団授業塾に通う最大のマイナス点がこれなんです。
塾では科目ごとに講師が異なるので
自分の指導科目しか目に入らないことが多く
他の科目のことを考えず課題を与える傾向にあります。
生徒がどの科目を勉強した方が合格が近づくかということを考えていない講師から
普段通り課題を与えられたらたまったものじゃありません。
すでに50点を取れる実力があるなら
その科目の勉強をするよりも苦手科目の勉強をした方が合格が近づくに決まっています。
私の塾では受験直前期に英語・数学の勉強はほとんどしません(必要な子にはさせますが)。
英語と数学を先行して成績を伸ばしておき、
直前期に社会・理科の勉強に力を入れるんです。
英語と数学は一度できるようになれば
多少勉強をしなくても成績が下がることはありまませんが
暗記が中心になる社会と理科は1学期に完璧に覚えたとしても
何もしなければ2学期にはほとんど忘れています。
結局、直前期にかなりの勉強量が必要になります。
だから
英語・数学が苦手だからといって
1・2学期に理科・社会の勉強を必死に頑張るなんてことはしないでください。
仮に理科・社会で5教科合計の偏差値が高くても
英語・数学に力を入れなければ
直前期になって成績が伸びないどころか下がります。
英語・数学の2科目を早めに仕上げる
これが確実に合格を近づけます。