中学の時に勉強を必死にしていたのに
数学があまり得意ではなかった(偏差値60未満)だったけど
高校に入ってから必死に頑張ればできるようになるか?
というような質問をもらったので塾のHPに高校数学について書いている途中なのですが
ここでは結論だけを簡単に書いておきます。
「必死に」の程度がどのくらいの「必死」なのかは分からないので何とも言えませんが
中学で数学が苦手だったのなら
少なくとも中学の時と同じ感覚で勉強をしていたら
高校で数学ができるようにはならないと思います。
私も数学が得意ではないので
どれだけ必死に頑張ったとしても数学が得意な人とは勝負になりません(勝負にならないけど合格できるかどうかはまた別)。
できる人が100時間くらいの勉強で済むところを500時間くらいはやらなければ追いつけないはずですし
できる人が本気で勉強をしてしまえば、何万時間勉強をしたとしても敵わないはずです。
私が難しくて悩んでしまう問題を
「こんな簡単な問題が解けないのか逆に疑問」
と思ってしまうくらい数学が得意な人には
数学が得意でない人の感覚は分からないはずです。
得意な人は「やれば出来る」
というかもしれませんが
得意でない人はやってもできないことがあるので
ある程度のところで見極める必要があると思います。
早い段階で見極めれば
共通テストレベルの問題を解けるようになるくらい数学をやり
その他の科目で勝負できる大学を選んだほうが、自分が望んだ結果になはずです。
九大レベルの大学や地方国立の理系学部を目指すのなら
数学を
「出来るようになるんだ」と思って努力はすべきですが
努力をすれば100%できるようになる
分けではないことも知っておくべきです。
もし努力をしてできるようになれば私は数学が得意な人と同じように数学ができるようになっていなければおかしいのですが
現実にはなっていません。
努力で ある程度カバーできる英語
努力をしても「できる」程度に限界がある数学
学校の授業とは別に1日2時間くらい勉強をしているのに(年間700時間くらい)数学が思うようにできない(進研模試で偏差値60にすらならない)のなら
おそらく
そのまま数学をやり続けてもできるようにはなりません。
学校の授業とは別に週に3時間くらいしかしていないのなら・・・
その程度の努力でできるようになるのは数学が得意な人だけで
数学が苦手な人がその程度の努力でできるようになるなら高校進学後数学で苦労する人が出るわけがありません。
その程度しか勉強をしていないのにどうにかなると思っているのなら
まずは
大学受験を考えているならどれくらい努力が必要になるかについて
一度考え直したほうがいいです。
ちなみに1週間に3時間くらいの勉強でも中学の数学なら偏差値60前後になる子はたくさんいます。
中学の数学は簡単ですし、最低限の勉強をしない子も多いので
ちょっと勉強をすればそのくらいの偏差値が取れてしまうので
数学がたいして得意でもないのにそこそこできていると感じてしまう子が少なくないような気がします(塾講師をしているとたとえ中3で偏差値50を取れていない子だとしても、「高校進学後ちゃんとやれば出来るようになるだろうな」とか、偏差値50以上は取れているけど「高校に入ったら多分相当苦労するだろうな」と思える子がある程度見えてしまうのですが、他人とテストの結果だけでしか比較できない子供たちは自分が数学が得意なのかそうでないのかにはなかなかか気づかないかもしれません)
700時間(毎日1時間~2時間で500時間でもいい)くらいやらなければ
自分が国立の二次試験に出てくるような問題を解けるようになるかどうかは分かりません。
100時間くらいの勉強でどうにかなるのは得意な人でしかなく
得意ではない人たち(本気で大学受験を頑張っている人の1割くらいしか得意な人はいないはず)が得意な人と同じ量子化努力しなければ
出来るようになるわけがありません。
100時間やって
あ~自分はダメだ
なんて思うくらいなら初めから二次試験で数学を必要とする国立大学は目指さないほうがいいです。