福岡県の公立高校入試に関連した基本的な情報をまとめています。

私立高校に関する情報は「福岡県私立高校入試情報」を参考にしてください。

 

 

来年の公立高校を受験する新中学3年生、

公立高校受験対策

中学レベルからでも西南・福大を目指したい高校1・2年生は

偏差値30~40台前半からでも全員合格した理由

日程

日程に関しては「福岡県公立高校一般入試・推薦入試日程」を参考にしてください。

例年3月の第2火曜か水曜に実施されます。

偏差値・ボーダー

福岡県公立高校の偏差値一覧」に偏差値に関して書いていますが

フクト・県模試などの偏差値は参考程度にしかなりません。

また、英進館・全教研・ベネッセなど福岡県公立高校入試と形式の異なる模試の偏差値はほとんど当てにならないと思ってください(模試の目的が違うので)。

私の教え子の中に、Fスコアが62だったにも関わらず筑紫中央に不合格になるということも起こりました。

逆にFスコア40台しかとったことがなかった生徒が武蔵台や筑紫中央に合格してしまったということもありました。

公立高校は入試の点数だけでなく内申点も合否に影響します。

また、模試で良い点数が取れていても、本番で大きなミスをしてありえない点数を取ってしまうことも考えられます。

偏差値が高く、A判定を取っているからといって必ず合格できるわけではありません。

偏差値はどの高校を受験できる実力があるかを知るための数字でしかないです。

受験直前期の追い込みや日ごろから公立高校を意識した勉強をしていれば、本番で過去にないくらいの点数をたたき出すこともあります。

ようは偏差値などに惑わされず正しい勉強さえしておけば合格はできるということです。

福岡県公立高校の難易度は倍率が大きく影響する

合格最低点

福岡県公立高校入試の合格最低点」に書いた通り、福岡県は合格最低点を公表していません。

内申点も合否に影響するので「何点取れば合格できる」という線引きはされていません。

なので、受験後に合格できるかどうかを確認するために合格ライン予想をしても、それはあくまでも参考程度にしかなりません。

何点取れば合格できるのかは実際に結果が出ないと誰にも分からないと思ってください。

ちなみに、多くの人が参考にしているのが、県内で一番の生徒数がいる塾の合格ライン予想だと思います。

生徒数が多ければ多いほど正確な予想ができるのですが、それも絶対的なものではありません。

実際に、2017年の筑紫中央高校の合格最低点の予想よりも18点低かったですが合格できました(その子の内申点は筑紫中央受験生としては平均的)。

倍率予想・合格最低点・入試本番の点数などに関する疑問

平均点

合格最低点は分かりませんが平均点ならわかります。

福岡県公立高校の平成13~令和の平均点

を参考にしてください。

対策

公立高校入試対策は中学3年に進級した時から少しずつ初めておくことで

直前期に焦ることもなくなります。

何をすればいいのか分からないのであれば「高校受験対策」を参考にしてください。

予想問題

闇雲に勉強をして受験をしていては合格の可能性を高めることはできません。

塾に通っていない人は、合格するために何をすべきかをしっかりと把握したうえで勉強をしていきましょう。

なお、市販されているテキストで「どれが福岡県の公立高校入試対策に適しているか」と探している方もいると思います。

学力によって何を使うかは変わってきますし、完璧に福岡県の問題にあった参考書は売っていません。

中には「福岡県公立高校対策」と書いてあるのに、「そりゃないだろ」というものまであります。

なので、入試直前期に参考書探しにあれこれ迷うのはやめてください。

参考書は普段使っているものをそのまま利用し、過去問を使った勉強をしてください。

どうすればいいかわからないのであれば、ネットで調べるのではなく学校の先生に何をすればよいかを聞いた方がいいと思います。

入試問題の出題予想

過去問

模試の偏差値よりも過去問を利用したほうが合格の可能性があるかないかを判断しやすいです。

平均点から自分が受験する高校の偏差値から合格最低点を予測してください。

それを超えたら合格の可能性が高く、下回ったら低いと判断してください。

詳しくは「公立高校入試の過去問」を参考にしてください。

科目特性

  • すぐに成績が伸びる科目
  • 時間がかかる科目
  • 得意なら時間がかからない科目
  • 苦手なら必要以上に時間がかかってしまう科目

など

科目ごとの特性を知れば志望校に合格するためにどの科目にどれだけ力を入れていけばいいのかが見えてくることもあります。

入試直前期は「福岡県公立高校科目ごとの注意点」をするようにしたほうが合格の可能性が高くなります。

特に「福岡御三家」を受験する予定の子は

難しい問題を解ければ合格するという訳ではないので

合格するために自分が何をすべきかをしっかりと考えておきましょう。

高校の選び方・選ぶ時期

時期については「中学生が受験校を決める時期」に書いているので参考にしてください。

選び方は

管理教育が苦手な人がバリバリの管理教育をしている高校に進学をしたら思うように成績が伸ばせないかもしれません。

逆に強制的に勉強をさせられないと勉強ができない人は管理教育をしている高校があうかもしれません。

高校に入ってから後悔しないためにも、どの学校が自分に合っているかを受験前に考えることを勧めます。

大学進学を考えている中学生の高校の選び方

調査書(内申点・通知表)

倍率が1倍を下回っている高校はオール1だったり、学校の内外で問題を起こしたりしていない限り合否にそこまで影響はないと思います。

しかし、受験する高校にもよりますが、倍率が1.2倍以上になると調査書が合否にものすごい影響を与えると私は実感しています。

博多青松高校のように中には内申点(5段階評価の数値)がそこまで影響しないであろう高校もありますが、調査書が全く合否に影響しない高校はないと思ってください。

調査書のことを考えると私立中学から公立高校受験はかなり厳しいものと思ってください。

とはいっても選ばなければ「福岡県内で内申20で合格できる高校」あるのも事実です。

通知表・調査書の仕組み

志願倍率

12月を過ぎたころから「○○高校201X年倍率」という検索が多くされています。

残念ですが、倍率は受験直前にならないと分かりません。

前年度の倍率を参考に、合格しやすい高校を探そうとしている人も中にはいると思います。

しかし、前年度の倍率が高いからといって、今年度の倍率が低くなるとは限りません。全く変化しなかったり、さらにさらに高くなることもあります。

倍率で高校を選ぶのではなく、行きたい高校かどうかで決めるのが一番いいと思います。

どうしても、公立高校に合格しなければならない人は、中間発表を見て倍率の高低を確認してから志望校変更をするしかありません。

変更期間は1週間ほどありますが、中間発表がされた翌日に在籍している中学校の先生にお願いしないと変更ができません。

公表2日後に持っていっても「書類作成が間に合わない」と断られるはずです。

学校の都合で実質的に1日しか変更する期間がないのはおかしいと思いますが、我慢するしかありません。

ですので、公立高校ならどこでもいいから合格をしたいという人は、中間発表日を見逃さないようにしましょう。

福岡県公立高校の倍率の仕組み

点数開示

公立入試得点開示請求」は請求できる期間があるので知りたい人は早くしたほうがいいと思います。

入試傾向

H27年度(2015年3月)入試から問題がA3サイズからA4サイズの冊子に変わりました。ページ数が増え、今まで見たことのないような問題も出るようになってきました。

とはいっても、基本的な出題形式は異ならないので過去問を使って勉強をすれば必然的に入試傾向に沿った勉強ができます。

28年度の数学の大問3は今まで見たことのないような問題でしたが、基本ができていればその場で答えを出すことは十分可能な問題でした。

初めて見るような問題でも対応できるように、トップレベルの高校を受験する人は福岡県の過去問だけではなく他県の過去問を解いておいたほうがいいかもしれません(大手塾に通っているなら特に意識する必要はない)。

「今年の難易度はどうなるの?」というような疑問を持つ人もいると思います。残念ですが、ふたを開けてみないと分かりません。ただし平成15年度~19年度に行われた、あまりにも簡単すぎて本当の実力を見ることができないような問題は二度と作られないと思います。

平成17年度の入試の5教科平均は202点でしたが、このようなテストを作ってしまうとトップレベルの高校を狙っている人は明らかに不利になります。

今後の勉強法は?

多くの受験生は今まで通りの勉強のやり方を特に変える必要はないと思います。

暗記と演習をしっかりとしておけば、特に今回の変更を意識しなくても合格最低点はとれるはずです。

トップレベル校受験生

問題レベルは変わらないと思いますが、問われ方が変更される可能性が考えられます。

人によっては、見たことがないような問題や問われ方に面食らい、実力を出し切れなくなる可能性が考えられます。

ですので、トップレベルの高校を受ける人は、新しい形式の問題が出てきたとしても、焦らず対応できるように対策を取った方がいいかもしれません。

特に、塾に通っていない人はしっかりと対策を取りましょう。

H29年に行われた他県の問題を利用していろいろな問題に触れたり、フクトを毎回受けてください。

フクトは新形式の入試に近い問題を作っていますし、ペースメーカーにして勉強計画を立てることにも効果的なので本当の本当に利用を勧めます。

塾に通っている人は塾がしっかりと対応策を考えてくれるはずなので、特に意識しなくても新しい形式の問題に対応できるはずです。

直前期

公立高校入試直前期の勉強法」に書いた通り

入試直前期になると何をしていいのか分からなくなり、時間だけが過ぎていくという人もでてきます。

そんな時でもやれることはやっておかないと、後で後悔します。

入試直前期に注意すること」も参考にしてください。

最後まで気合を引き締めていきましょう。

入試前日の過ごし方

入試前日は人によって過ごし方は違うと思います。

もうやり切ったという人は普段よりも勉強を減らし、ゆっくり過ごして心を落ち着かせる人もいるでしょう。

「何かやっていないと不安だ」と普段道理必死に勉強をする人もいるでしょう。

「あ~もうだめだ」と何も手につかない人もいるでしょう。

どういう風に過ごそうが入試はやってきます。忘れ物はしないように事前に用意することだけはみんな忘れないでください。

前日の過ごし方

学習障害

勉強をしてもなかなか成績が伸びない子がいます。

私は専門家ではないので学習障害かどうかの判断はできません。しかし、塾講師をしていると「可能性があるのでは?」という子に現実的に出会います。

学習障害かもしれないのに、そのことに気付かず頑張り続ける子も中にはいるはずです。

中学1年生の2学期の定期テストではたとえ勉強をしていなかったとしても40点以下を取ることは考えにくいです。まして、定期テスト直前にそれなりの定期テスト対策をしたにもかかわらず20点・30点台を取ってしまうような場合、学習障害の可能性を考える必要があると思います。

「20人に1人はいる」といわれている学習障害です。他人事ではありません。勉強しているのに点数がとれない場合は「うちの子は違う」と現実を認めないのは子どものためにもならないと思います。

私が学習障害について適当に考えているわけではないことを知ってもらうためにブログに学習障害について触れています。

学習障害

入試日程更新時期

例年6月の中旬に日程が決まります。

願書受付開始日、学力検査の日程、合格発表日は例年同じになっているようなので事前にある程度推測できます。

参考程度に以下に書いておきます。

願書受付は2月の第2火曜日から第3火曜日の正午まで(学区外志願者は翌週の月曜日)です。

学力検査(一般入試本番)は3月の第一水曜日です。

合格発表や3月の第二週の木曜日です。

補充募集の願書受付はは第二週の金曜日から翌週の水曜日まで。補充募集は面接だけですが、一般入試の結果が受験する高校に伝えられます。

2018年3月入試終了後

合否は結果が返ってくるまで誰にもわかりませんが、今年の入試の結果でショックを受けている人がいるかもしれないので書いておきます。

数学・理科・英語の入試問題を県のHPで確認しました。

英語・数学は解きにくいです(ただし、得意な人にはそこまで影響はなかったと思う)。

社会も国語も同じような感じで問題が変わっているとすれば(解答例を見る限り難しくなっているような気がする)平均点が下がる可能性は高いと思います(新聞を解約したので今年の入試は県HPにUPされている3教科しか見ていません)。

倍率も影響するので絶対にとは言えませんが、昨年度の合格最低点よりも大幅に(10点以上)下がる高校が多くなることが予想されます

このサイトに地区ごとの目標点を書いている表がありますが、そこから10点引いても合格の可能性はあるはずです。

ただし、小倉西・小倉東・八幡南・八幡中央・須恵・糸島など倍率が急上昇した高校はどうなるかまったく予測できません。

また、修悠館・筑紫丘・福岡高校・城南・春日などトップレベル校は若干下がるかもしれませんが、大幅な変化はないと思います。

ただ、繰り返しこのサイトで書いていることなのですが、結果がどうなるかは発表まで誰にもわかりません。

2017年3月入試

2017年3月入試についてまとめています。

予想平均点

予想平均点は166.7点と発表されました。昨年度の平均点は165.5点だったので、ほぼ同じ難易度だったみたいです。大手塾が出してくれる合格ライン予想がどうなるか気になりますね。

ちなみに大手塾の予想はかなり正確だと思ってください。たくさんいる生徒のデータをもとに予想をしているので極端に間違った予想点が出されることは考えられません。

教科別の予想平均(カッコ内は昨年度実績)

  • 国語:35.4点(39.0点)
  • 数学:32.8点(28.9点)
  • 社会:32.6点(30.8点)
  • 理科:32.9点(36.6点)
  • 英語:33.0点(29.8点)
  • 追加:12.2点(11.3点)

“追加”は筑紫丘、明善、嘉穂の理数科で実施されている30点満点の数学の追加問題です。

平均点の予想が昨年度と同じということは倍率が上がった高校は前年度よりも合格ボーダーが上がり、倍率が下がった高校は前年度よりも合格ボーダーが下がる可能性が高くなると思います。

各科目の特色

以下西日本新聞の記事を引用させてもらいます。「県教委がが発表した『各科目の特色』」と書いてあるので著作権上引用しても大丈夫だと思いまが、問題があればすぐに削除します。

2017年度公立高校一般入試の問題作成で県教育委員会は「思考力、判断力などをできる限り問うように努めた」と説明した。県教委が発表した「各科目の特色の概要は次の通り。

国語:前年度、46年ぶりにだした小説を今回も出題した。「クリーン活動」を題材に、自分の考えを論理的に核問題も。

数学:商品販売という具体的な場面を示した出題では、数量の関係を指揮によって表したり、読み取ったりする力を見た。

社会:情報化社会をテーマに資料を読み取り、判断する力を問うものや、人口、交通から地域の特色を考察させる問題を並べた。

理科:タマネギの根の顕微鏡観察など、身近な題材から出題。観察前に予想した内容を踏まえ、結果を分析、解釈できるかを問うた。

英語:インタビューのやりとりを読ませ「あなたはどんな質問をするか」との問いでは、状況に会う表現を考えさせた。

数学追加問題:数学的な見方や考え方の総合的な理解、深く考察し処理する力を見るため、幅広く問題を出題した。

大学入試改革・新しい指導要領を考え「平成30年度入試から思考力、判断力、表現力等を問う問題及び言語活動を重視した問題をより一層充実させる」とすでに福岡県がと公表している通り、来年の入試は大きく変わる可能性があります。

形式が全く異なることはないはずですが、去年の入試で小説が出題されるというレベルの変更はあると思います。

入試問題の変化からわかるように、県はこれからの教育を意識して変化し始めています。定期テストで点数を取らせるためだけに個別指導塾に通わせる時代はもう終わりました。子供たちが今後必要とされる力を身につけさせる教育が今後は必要になります。

ひとこと

ついに入試が終わりました。変なミスをして何十点も無駄にしてしまった人、全く答が分からず適当に記号を書いたら正解してしまった人もいるでしょう。

結果、思った以上に良かった人もいれば、今まで受けてきた模試と比べて思うような結果にならなかった人もいるはずです。

新聞で発表された本年度の入試の難易度、数日後大手塾がサイト上で公開する合格ボーダーラインなどが気になりドキドキする日が数日は続くはずです。

しかし、もう入試は終わりました。既に終わったことを考えても意味がありません。合格発表がされるまでグチグチと悩むのは時間の無駄です。これから卒業までの数日は入試のことを頭から消して中学最後の思い出作りをしてください。

 合格点・ボーダーラインについて

多くの検索がされるので改めて書かせてもらいます。本気で受験勉強をしてきた生徒なら、大手塾などが出している合格予想などを見て、安心したり不安に思ったりしているはずです。

筑紫丘が242点で合格かどうか、春日が223点で合格かどうか、福岡中央が205点で合格かどうか、筑紫中央が198点で合格かどうか、受験生の気持ちは分かりますが、現時点ではどういう結果になるのか全く分からないのです。

その年にその高校を受験する生徒の実力が例年より高かったら合格ボーダーラインは前年よりも高くなります。逆に例年よりも受験する生徒の実力が低かったら低くなります。

しかし、福岡県の公立高校は内申点も重視されます。内申点が極端に低ければ合格した生徒の最低点よりも高い点数を取っていても不合格になることが考えられます。

元、私の教え子の中に附設に合格したのに筑紫丘に落ちるという信じられない結果になった生徒もいます。なので結果はふたを開けてみないと分からないということです。