中学生の時は英語が得意だったのに、高校になったら急にできなくなったと感じている子は多くいると思います。

その理由は単純で

  1. 覚える量が増えたこと
  2. 文法が難しくなったこと
  3. 一文が長くなり文構造が複雑になったこと

だいたいこんなところです。

中学英文法

中学では1000語くらいの単語と

次のような文法と簡単な構文

「want to ~ / like to ~ / start to ~」は「~が欲しい、~するのが好き、~し始める」

「It is ... for 人 to ~」は「人にとって~することは...である」

「S+V+比較級+than ...」は「Sは…よりも(比較級)だ」

さえ暗記してしまえば、何の苦労もなく英文を読むことができたはずです。

一文が短く文の構造が平易なので、あまり理解が出来ていなくても暗記である程度乗り切れていたんです。

中学英語が簡単に読めてしまう理由は、他にもあります。

公立レベルの入試問題では具体的な文が使われます。

具体的な文は抽象的な文と異なり、文の構造が分からなくても単語をつなぎ合わせるだけで内容が推測できてしまいます。

つまり、ものすごく英文が読みやすいのです。

しかも、高校入試に使われる文はきれいごとしか書かれていません。

人を否定するなどのマイナスなことが正答になることがないので、正誤問題ではマイナスなことが書かれている選択肢を消去し、良い子ちゃんの選択肢の中から答えを選べば正解になります。

これにより、話の流れをある程度つかみさえすれば、細かい訳ができていなくてもなんとなく正解が推測できてしまいます。

あまり力がないのに "英語が得意" と勘違いしてしまうのはここに原因があります。

この勘違いが「高校になったら急に英語が出来なくなった」に繋がっています。

高校英語ができるようになりたいのであれば、

「英語が得意だ」

と思っていたのは単なる勘違いだと考えを改め

学校で習う基本的な文法を真剣に理解するように努めてください。

そうしなければ、時間が経つにつれて英語ができなくなっていくはずです。

なお、中学生の時に勉強をさぼっていた人は「中学レベルの英語が怪しい高校生」を参考にしてください。

英文法

勉強量を増やす

上で挙げた3つは当たり前のことなので、

「そんなことわかってるわい」

と突っ込みたくなりますよね。

でも、多くの子は「分かっている」と思っているかもしれませんが、分かっていないんです。

覚える単語量が多いし文法も難しい」に書いた通り

覚える量が増えて、文法も難しくなった、一文が長くなって複雑に・・・

分かっているんだったらなぜしっかりと勉強をしないんでしょうか?

覚える量が増えたなら、その分勉強時間を増やさなければならないのは当然です。

一文が長くなって複雑になったとわかったのなら、なぜ読めるようになるための努力をしないのでしょうか?

高校になって「英語が出来なくなった~」と感じている子は

中学の時と同じ感覚でいるからできなくなっていることは間違いありません。

学校の授業をボケーっと聞いているだけで高校英語はできるようにならないので、

まずは、授業で教えてもらったことをその日に復習して自分のモノにしましょう。

大学受験英語は一朝一夕にはいかない

単語帳の選び方

現役生なら高校で単語帳を配布されているものを使えばいいと思いますが

一つだけ注意が必要です。

西南・福大を一般選抜で受ける人や国立大学の2次試験に英語がない人(共通テストだけでいい人)は不必要に難しい単語帳を使う必要はありません。

仮に配布されている単語帳がターゲット1900、もしくはそれと同程度のものであれば、それらは不要です。

ターゲット1900は難関私立や国立2次に必要なもので、西南・福大・共通テスト受験生には不要です。

英単語の暗記に無駄な時間をかけないよう注意してください。

単語帳選びは「英単語帳・熟語帳の選び方」を参考にしてください。

ちなみに「単語帳は利用せず、長文に出てきた単語を覚えろ」と言われたことがあるかもしれませんが、

単語帳は絶対に使ったほうがいいと思います。

頻出単語を網羅している単語帳をやれば入試英文によく出る単語を確実に覚えられます。

英文に出てきた単語で知らないものを覚えるだけだと、確実に穴が出来ます。

普通では考えられないくらい大量の英文を読むだけの時間がある人ならそれでもかまいませんが、普通の人は単語帳を使うべきです。

英単語は「綴りだけ」か「意味も」覚えるか

リスニング対策

リスニングができるようになるためには単語の暗記と文法の理解が重要になります。

リスニング問題をただひたすら解くだけではどうにもなりません。

リスニングの解き方

成績を伸ばす

文法の理解

英文構造把握のための訓練

これらを無視して単語の暗記を軸に英語を勉強しても成績は伸び悩みます。

高校英語ができるようになるには「品詞・5文型の理解」は必須だと思ってください。

特に声を大にしてこのことを伝えたいのは

単語の暗記だけに頼って高校入試を乗り切った人です。

単語の暗記だけに頼って高校入試を乗り切った人は英語の勉強の仕方が分からず

「英語の勉強=英単語の暗記」

になりがちだと思います。

そういう人は「英単語覚えても長文が訳せない」を参考にしてください。

もちろん、ターゲット1400に載っているものはすべて知っていて当然で、それが出来ていないのは受験生としてはアウトなのですが

単語ばかりやっていてもどうにもなりません。

そのほか、以下のような英語に関連した記事があるので参考にしてください。