不合格者が一定数出る大濠・西南・筑女・若葉
受験者が比較的多い幾つかの私立高校の問題難易度について書いています。
あくまでも私が感じた難易度です。
得意不得意によって、どう感じるかは異なります。
目次
問題の難易度
人によってどの問題が難しく感じるかは異なるので一概には言えませんが
- 大濠
- 西南
- 筑女
- 若葉・東福岡・筑陽学園・九州産業
の順で問題が難しいと思います。
私立高校は特に対策をしなくても進学コースには合格できますが
大濠・西南・筑女・若葉に関しては
不合格者が一定数出ているのでその高校の合格基準に達していないのであれば
対策なしでは不合格になる可能性が高いと思ったほうがいいです。
なお 「特に対策をしなくてもいい」というのは過去問を一切解かなくていいという訳ではありません。
過去問を解いて簡単に出構わないので問題の傾向はつかんでおくことはすべきですし
進学コースではなく特進以上のコースに合格したいのであれば、最低限の対策はする必要があります。
大濠
大濠高校の問題はかなり難しいです。
公立高校入試レベルの問題しか解いていない子には手が出せない問題が多くでてくるはずです。
仮に「Fスコア」が60を超えていたとしても、対策なしで受験するのは無謀だと思ったほうがいいです。
とはいっても、
- 偏差値50台後半の子でもかなり合格者がいること
- 前期の合格率
から推測すると
合格最低点はそこまで高くない(おそらく4~5割でも合格できている)はずです。
明らかに自分の実力を超えている問題には手を出さず、標準的な問題を落とさず、5教科合計で5割以上を取るにはどうすればいいかを考えることを勧めます。
大濠中学に合格するのは難しいですが、高校は問題が難しいだけで、中学と比べたら合格するのはそこまで難しくありません(もちろん、簡単でもありません)
西南学院
西南の問題はそこまで難しくないですが、試験時間のわりに問題数が多いので6割以上を取るのは相当厳しいと思います。
しかし、西南の合格最低点が6割前後です。
それから推測すると、受験生全体の実力はかなり高いことが予想されます(偏差値60以下で受験する子はかなり少ないはず)。
公立高校対策だけでは6割以上を取ることは難しいかもしれないので、受験を考えている子は基礎固めが終わった後しっかりと西南対策をすることを勧めます。
倍率にもよりますが、大濠の普通科に合格するよりも難しい年度が多いのではないかと思います。
筑紫女学園
若干難しい問題は出されますが、大濠と比べるとか解きやすい問題が多いです。
公立高校レベルの問題をある程度取れていることが前提になりますが(偏差値60前後)
2類であれば、大濠・西南ほど対策を取らなくても十分合格できるはずです。
筑女を受験する子の多くが城南・筑前・福岡中央などの公立高校を第一志望にし、且つ、合格できる実力があるはずなので
1類にどうしても合格したいという場合でない限り、筑女対策はそこまでしなくても問題ないと思います。
若葉
若葉高校の問題は難問らしい難問はほとんど出ないと思って大丈夫です。
とはいっても、公立高校入試の対策しかしていない子にとっては、かなり苦労することが予想されます。
偏差値55前後の子でどうしても若葉に合格したいのであれば、しっかりと対策をとることを勧めます。
偏差値50くらいで受験を考えているのであれば、受験までの残りの期間、相当の努力が必要になるはずです。
東福岡
5教科の中で数学だけがなぜか難しいです(英数コースがあるからだとは思いますが、でも英語はものすごく簡単なんです。2022年度受験するうちの塾生は、筆記に関しては特にこれといった対策をしていないのに9割くらい取れてしまうくらい簡単です)。
その他の科目は公立対策をしていれば、そこそこの点数を取れるはずです。
英数コースの受験者は偏差値60以上の子が大半を占めている可能性が高いので
そのレベルになると、数学以外の問題では差がつかないはずです。
なので、英数コースにどうしても合格したい子は数学に力を入れることを勧めます。
特進コースは偏差値57前後くらいあれば、特に対策をしなくても合格できるかもしれませんが
偏差値50くらいで特進に合格したいのであれば対策をしなければ合格はできないと思います。
筑陽学園
公立高校入試の問題よりも若干難しいと思いますが、全体的に標準的な問題が出されています。
どの科目もこれと言った対策の必要はないと思います。
特別進学S選抜クラスは偏差値60台後半でも不合格者がたくさん出ているので
そこを目指しているのであれば英語・数学の2科目は特に力を入れて満点近く取れるようになっておいた方がいいです。
九州産業
公立高校入試に似せて問題が作られているので、フクトや県模試、公立高校入試の過去問で必要十分の対策が出来ます。
公立高校入試同様、一部の問題が極端に難しいので
スーパー特進を目指している子はそれらに対応できるように対策をしておくことを勧めます。