国立大学を早期から諦めてしまう子、初めから私立大学しか考えていない子の大半は
国立大学には理系科目である数学・理科の勉強をする必要があるからだと思います。
目次
理系科目ができないと不利なのは確か
国公立大学のほとんどが数学・理科が課されます。
旧帝国大学になると文系学部であってもそれらの配点が高く、理系科目が苦手というだけで合格の可能性がほぼなくなります。
しかし、地方国立大学の文系学部になると理系科目の配点が20%を下回る学部が意外と多くあります。
理系科目が苦手で3割取れるかとれないかくらいの学力しかない、3割どころか一切勉強をしてないので1点も取れない
という場合でも、理系科目の配点が少ない国公立大学を探せば合格の可能性が十分出てくるはずです。
高校2・3年進級時、私立大学文系コースに入ったことで、私立大学しか視野になかった人でも国立を目指せる可能性は残されています。
とはいっても
数学Ⅰ・AもしくはⅡ・B、ないし理科いずれかでいいから、ある程度勉強をして共通テストで5割くらいとれるようしておいたほうが
文系科目だけで勝負するよりも合格しやすくなるのは言うまでもありません。
数学が難しすぎて勉強をしてもどうにもならない
という場合を除き、できるだけ数学の勉強はしておくことを勧めます。
難しいのは当たり前
文系科目だけで受験はできる=簡単
ではありません。
理系科目が必要な大学を受けるのに理系科目が全くできないという場合
受験する大学の難易度によって変わってきますが
文系3教科はすべて8割くらい取れるくらいの力が必要になります。
大学受験生ともなれば誰もが経験的に分かっていると思いますが
テストで7割とるのはそこまで難しくありませんが、8割以上を取るのはかなり難しくなります。
1科目だけ8割取れるけど残りの2科目は7割しか取れない
という場合
合格の可能性が出てくる大学は確実に減ります。
合格の可能性は十分あるけども、決して楽に合格できるわけではありません。
数学・理科の配点が少ない大学
国立に行けるなら国立に行きたいけど、数学・理科の勉強をしなくてはならないから国立は受験できない。
と
文系3教科しか勉強をしていないからといって国立をあきらめるのは少し早すぎます。
確かに
国立大学は文系学部であっても
共通テストの数学・理科の配点が3割以上になるところが大半ですし
旧帝国大学になると2次試験でも数学の配点がかなりあるので
それを考えると
理系科目の勉強をしていなければ国立に合格するのは無理だと思ってしまうのは仕方がありません。
しかし、
地方国立の文系学部になると個別試験で数学が要求されるところはあまりありません。
個別試験(2次試験)を英語・国語・小論文で受験できるところが大半になります。
この場合、共通テストと個別試験を合わせた点数から数学・理科の配点を見ると2割未満、中には理系科目の配点が10%以下の大学だってあります。
数は少ないですが旧帝国大学の中にも文系科目だけで合格できてしまう学科もあります。
弘前大学
青森公立大学
「青森公立大学」
岩手大学
「岩手大学」
岩手県立大学
「岩手県立大学」
秋田大学
国際資源学部
山形大学
金沢大学
新潟大学
茨城大学
筑波大学
「筑波大学」
お茶の水女子大学
「お茶の水女子大学」
東京外国語大学
「東京外国語大学」
東京都立大学
「東京都立大学」
神奈川県立保健福祉大学
「神奈川県立保健福祉大学」
富山大学
「富山大学」
金沢大学
「金沢大学」
公立小松大学
「公立小松大学」
長野県立大学
「長野県立大学」
静岡県立大学
「静岡県立大学」
愛知県立大学
「愛知県立大学」
名古屋市立大学
「名古屋市立大学」
大阪教育大学
「大阪教育大学」
大阪公立大学
「大阪公立大学」
和歌山大学
「和歌山大学」
鳥取大学
「鳥取大学」
島根大学
「島根大学」
島根県立大学
「島根県立大学」
岡山県立大学
「岡山県立大学」
新見公立大学
「新見公立大学」
広島大学
「広島大学」
尾道市立大学
「尾道市立大学」
県立広島大学
「県立広島大学」
愛媛大学
「愛媛大学」の法文学部と社会共創学部
高知大学
「高知大学」
高知工科大学
「高知工科大学」
九州大学
「九州大学」
北九州市立大学
「北九州市立大学」の経済学部
長崎大学
「長崎大学」の多文化社会学部
熊本県立大学
「熊本県立大学」
鹿児島大学
「鹿児島大学」の法文学部
琉球大学
「琉球大学」
看護学部・農業学部
理系に分類されると思いますが、
数は多くないですが大学によっては理系科目の配点が少ないところもあります。
経済的な面から考えどうしても国公立の看護学部・農学部に入りたいという人は、そういう大学があるか探してみてください。
教育学部
教育学部は入試科目に特徴があります。
どの学部を専攻するかによって国語・社会・英語・数学の比重が変わってくるので
国語科や英語科を専攻するのであれば国語・英語が得意であればかなり有利になることもあります。
が、しかし
自分がなりたい教科のコースを得意にしている人が受験するに決まっているので、とびぬけてできる人を抜かすと、専攻しようとしている教科以外の科目で点数を取らないと合格はむずかしいかもしれません。
ただし、数学の配点もそこそこある場合が大半なので数学が苦手だと不利になることは間違いないです。
書道・家庭・体育・芸術など特殊な学科は共通テストの配点が低く、2次試験で実技の配点が高くなるのが通常なので、
実技に自信があれば共通テストでは文系科目が得意で理系科目が全くという場合でも合格の可能性は十分あるはずです。
3教科で受験できる国公立大学も
理系科目の配点が少ないどころか文系科目だけで受験できる国公立大学もあります。
共通テストだけで合否が決まるところもありますが、
2次試験で小論文や面接を課すところも多くあるので、3教科で受験できる国公立大学を受験を本気で考えている子は
高校3年に進級する前に、昨年度の募集要項を読んで入試制度を調べてください(入試の方法はよく変わるので、最新の募集要項が出されたら必ずそれも確認してください)。