似たようなことを前にも触れましたが、そんなわけはありません。
大学に合格できるかどうかは
- どれだけ努力ができるか
- もともと持っている力
が大切になります。
勉強が得意な人とそうでない人は現実にいるので、
勉強が嫌いで勉強をほとんどしなくても西南・福大に簡単に合格できる人もいれば(普通に勉強をすれば東大・九大にでも合格できるかもしれない人)
どれだけ頑張っても福大に合格することができない人もいるはずです。
偏差値の高い高校には努力ができる人(努力により能力を高められる人)、もともと異次元の天才がいる割合が高いので偏差値の高い大学に合格できる人が多くいます。
偏差値が高くない高校には、そうでない人がいる割合が高いので、偏差値の高い大学に合格できる人が少ないです。
ただそれだけです。
偏差値の低い高校に進学してしまったとしても、それが勉強不足が原因であれば、高校からの努力で九大にでも合格できるはずです(継続して努力をする経験をしていないのですぐに挫折する可能性は高いですが)。
一方、勉強不足が原因でない場合、つまり、必死に勉強をしたのに偏差値55前後でうろうろしていたもしくは偏差値50にも達さなかった場合、おそらく、どの高校に進学しても進研模試で偏差値50以上の大学に合格するのはかなり厳しいと思います。
偏差値の高い高校は「あの高校は教育力がある」と言われることがありますが、それは単にもともとできる子が集まっているからであって、
必ずしもその高校がすごいというわけではありません。
逆に、偏差値の低い高校のほうが生徒としっかりと向き合って、学校の勉強以外でしっかりと進路を考えてくれていることもあるはずです(それを受け止める生徒が学校を拒絶してどうにもならないことが多いかもしれませんが)。
地域トップ高校は、言わなくても勉強をする雰囲気が全体的にあるので(中には燃え尽きている子もいるだろうが)、先生が何を言わなくても、授業がうまくなくても、子どもたちが勝手に勉強をして、いい大学に合格してくれます。
偏差値がそこまで高くない高校は、先生が何を言っても、授業がうまかったとしても、勉強をあまりしない子の割合が多いので、大学進学がなかなかよくなりません。
そんな中、ネットでの偏差値が60以上ある公立高校で、「なんだその進学実績は」というところがある一方、
偏差値50前後の公立高校(偏差値50前後だと普通に指導をしていたら福大に合格することも難しいはず)で、「なんでそんなにスゴイ実績が出るの?」というところもあります。
これは、おそらく、その高校の校長先生と先生たちの雰囲気が影響しているはずです。
この学校の雰囲気が教育力であり、地元トップ校に合格するには実力が足りない偏差値60前後の子が進路選択の時に考えるべき部分だと思います。
ひとつ確実に言えるのは、校長先生の考え方で高校の雰囲気は全く異なってしまうということです。
校長先生が変わったときに公立高校の雰囲気が大きく変わるということはよく耳にします。
学校の雰囲気に左右されそうな人は、偏差値だけではなく、志望校の校長先生を見るのも一つの手かもしれません。