「たくさん書いて覚える」
「書けば腕が覚える」
と
私の時代は教わっていましたし(時代ではなく私が出会ってきた先生がそうだっただけかもしれませんが)
私自身もそれが正解だと思い込んでいました(腕が覚えるのは本当だし…)。
果たして、書きさえすればいいのでしょうか。
目次
書かなくても覚えられる人もいるはず
確かに何度も書くことでしか覚えられない人がいるかもしれませんが、1回見て覚えてしまう人もいるはずです。
そうであるなら「繰り返し書く」ということが普遍的で効果的なやり方とは言えないはずです。
私も「繰り返し書く」というやり方から「理解しようとしながら頭に叩き込み、必要に応じて書く」
というやり方に変えました。
書くことが唯一正しいやり方だと思い込んでいたので、始めは少し戸惑いましたが、慣れてくると確実に勉強のスピードが上がりました。
ただひたすら書き続けて、手が疲れるだけでほとんど頭に入っていない
そんな暗記をするくらいなら(暗記というよりただ文字を書き写すだけの作業)
「頭で理解、覚えようとして、1度だけ書く」ほうが
おそらく、暗記のスピードも定着率も上がるはずです。
ひたすら書く
学校の宿題で1単語10回書く
とか
テストで間違えた単語を10回書かせる(過去、100回書かせる、という恐ろしい先生が私が受け持った生徒の先生にいました)
とか
勉強をしない子に無理やりやらせようとする方法の一つと考えていると思うのですが(100回も書かせると言っておけば、そっちの方がつらいのだから覚えてくるだろうと)
これって、子供によっては苦痛でしかないと思うんです
子供の中には暗記が極端に苦手な子、
繰り返し綴りミスをしてしまう子もいて(視覚認知・視覚記憶・図形認知・音韻認識のいずれかが弱いことなどが原因かもしれない)、
仮に、その子に配慮せずにひたすら書かせるようなことをしているなんてことがあったら・・・
「10~20個の漢字や英単語を用意し、それらを1つ1秒~5秒くらい目で見て覚え、覚えたと思ったら試しに書いてみる、これを5分~10分でできる限り回す」という暗記のやり方もあります。
この方やり方で漢字や英単語を覚えられれば、暗記に要する時間が相当短縮できますし記憶に定着しやすくなります(このやり方が苦手な子も当然いる)。
効率的な暗記の仕方は人それぞれ異なるのだから、「こうしなさい」と自分が正しいと思い込んでいる暗記の仕方を強制するのではなく
暗記の方法をいくつか教え、それを基に子供たちが自分自身で自分なりの暗記のやり方を少しずつ身につけていくほうが良いと思います。
今まで書くことが暗記のやり方だと思っていた人にとって「書かない暗記」はなかなか受け入れられないと思うので
まずは、
「書けば覚えるかもしれないが、書かないでも覚える方法はある」
という考えを持っておくことが大切だと思います。
※ 「1秒~5秒見て書く」と上で触れましたが、それを1回するだけでは1日どころか1分くらいで忘れることもあります。1~5回は繰り返す必要があります。一度見たものを写真に撮ったかのように脳に記憶する異次元の暗記法ではありません。
「書いて覚える」は臨機応変に
小学生や中学1年生が英単語を始めて覚えるときは、ある程度書いて覚える必要はあると思います。
英単語の綴りを一度目にしたらある程度覚えられるくらいに英語に慣れてきたなら(高校3年生くらいになったら普通はそうなっているはず)、5回も6回も書く必要は・・・おそらくない。
中学生が教科書の英文を丸暗記するときは、いちいち全文を書く必要はなく、知らない単語、書けない単語をまずは暗記し、
文を覚えるときは、英文の日本語訳を見て、それを英文で口で言えるようになればいい。
このときにいちいち英文を書く必要はない。
文の構造を理解するために複文を暗記するときは正しく書けるようになるまで書くことは大切。
もちろん、勉強のやり方は人それぞれなので、このやり方が正しいという分けではありません。