塾を変えたり、急にやる気が出てたりすると、定期テストの5教科合計がいきなり100点以上伸びるということが起こります。
成績が伸びることはものすごく良いことです。
しかし、注意しなければ入試直前の大事な時にやる気がなくなったり、必要以上に不安になったりしてしまいます。
そうならないために、知っておくべきことを書きます。
少し厳しいことを書いているかもしれませんが、今後成績を伸ばし志望校に合格するためだと思ってください。
目次
定期テストで平均点以上は当たり前
今まで勉強をさぼってきた子にとって、定期テストで平均点以上を取るのは夢のまた夢のようなものです。
「定期テストで平均点以上を取れる人って天才」と思っている子も、中にはいるはずです(中学の時の私は5教科合計200点前後しか取れなかったのでそう思っていました)。
そのような子は、自分が定期テストで平均点を取ることは、絶対に不可能だとも思っているでしょう。「奇跡」の領域だと言っても過言ではないはずです。
しかし、本気で勉強を始めると、自分が思っている以上に点数は伸びてしまうものです。
2年の学年末テストで平均点を大きく下まわっていたのに、3年から本気で勉強を始めたらいきなり平均点を超えてしまったという子もいるはずです。
実は、これが落とし穴なんです。
いきなり平均点を越したことで、意識しないうちに「自分はものすごくできる人」と思ってしまうのです。
今まで自分の中で「奇跡」と思っていた点数を取れてしまったことで、「この程度の努力でこれくらい点数が上がるなら入試も大丈夫」と勘違いしてしまうことすらあります。
そうならないために、急に定期テストの点数が伸びた人は「定期テストで平均点以上は当たり前。やっとスタートラインに立つことができた」と思うようにしてください。
そもそも、定期テストは普通に勉強をすれば300点台後半から400点台前半は誰でも取れます。
平均点よりも30点・40点上回ったからといって必要以上に喜ばないようにしましょう。
基礎ができていない
定期テストで急に点数が伸びたときに一番気を付けるべきことは「基礎ができていないことを忘れてはいけない」ということです。
中学1・2年の時に勉強をさぼってきた子は基本的に基礎ができていません。
しかし、定期テストで思った以上の点数を取ったことで、実力テストでも点数が取れると勘違いしてしまいます。
実力テストは定期テストのように急激に成績が伸びることはあまり考えられません(対策を取ったり、偶然良い点を取ることはあります)。
基礎がなければ実力テストで安定して高得点を取ることはできないと思ってください。
理科・社会の暗記科目は単元別に地道な暗記をする必要があります。
英語・数学は自分ができなくなった個所に戻って1からやり直す必要があります(1年の内容からやり直すことを勧めます)。
国語は面倒くさがらずに、文法・漢字・簡単な古文単語の暗記をする必要があります。
焦って自分の実力以上のことをしようとするのではなく、超基礎から少しずつ段階を追って勉強をしてください。
基準が上がってしまう
急に点数が伸びた子は「定期テストで平均点を超えたのだから、実力テストでも偏差値は50くらい取れて当たり前だ」と基準が上がりがちです。
偏差値50を下回ると「なんでこんなに悪い点数しか取れないんだ」と思うようになるかもしれません。
今までなら、偏差値がどれだけ悪かろうが何とも思っていなかったのに、「やればできる」ということを実感したことで、思うような点数が取れないことに不安と苛立ちを感じてしまうはずです。
しかし、今まで勉強してこなかった"ツケ"があることを忘れてはいけません。
自分が納得できる点数を取れるようになるには地道に勉強をしていきましょう。
一定の実力に達するまでは成績に波があり、伸びたと思ったら急に下がったということが普通に起こります。
テストの結果に一喜一憂するのではなく、合格するために、今自分がやるべきことが何なのかを把握してください。
そうすれば、自分が望む志望校に合格できる可能性が少しずつ出てくるはずです。
参考:中学生は英語・数学が大切