河合塾の講師守屋佑真さんが東洋経済onlineで「急増する「英語の発音だけいい人」が抱える難点」という記事を書いています。

8月9日にこのサイトの「英語が出来なくても英検には受かる」で、英語をできるようになりたいなら「品詞と文型」の理解が重要だ、と書いたのと同じようなことが書かれています(書かれてある内容の濃さは全然違いますが)。

英語の指導者ならほとんどの人がこのことを分かっているはずなので、今行われている英語教育に同じような不安を抱いている塾・予備校講師は他にも多くいるはずです。

使えもしない英会話の表現を形だけ覚えても何の役に立たないだけでなく、英語ができるようになるための基礎を書いたまま勉強をすることで無駄に勉強時間を要し、しかも伸び悩んだまま成長が見られなくなるわけです(守屋さんは、小学生英語を全面的に否定しているわけではないのでその点は私とは考え方が違います)。

母語でも第二言語としてでもなく、外国語として英語を学ぶしかないほとんどの日本人が、英語ができるようになるには英文法の理解が絶対に必要です。

特別なギフトを持っている人なら文法理解なしに英語ができるようになるかもしれませんが、普通の人にたぶん無理です。

英会話よりも文法を重視しましょう(子どもに英文法の授業をしても興味を持ってくれないのが難点ですが(興味を持たせられない自分の力量が問題でもあります))。

 

 

「文法の理解が必要」と書きましたが、それが一筋縄にはいかない場合が意外とあるんですよね・・・実際は。

理屈やルール

例えば、be動詞の肯定文・否定文・疑問文の作り方

を教えてなんとなくわかったような感じにできたとしても

be動詞に加えて一般動詞を教えた途端、

be動詞と一般動詞がごちゃごちゃに・・・

当然、3単元のsや、複数形が入ってくるとさらに頭が混乱、

加えて覚えなければならない単語が何百もある。

英語を習い始めて中学生の多くがこういう状況に陥ります。

 

そうであっても、小学校の時に学校の勉強に普通についていけている子は最初は混乱するかもしれませんが1か月もすれば、英語の感覚がある程度身に付き、少なくとも学校で習う英語は簡単にできるようになるはずです。

 

しかし、小学校のときから勉強に苦手意識を持っている子は、半年以上英語を勉強してもbe動詞と一般動詞がごちゃごちゃになったまま、英語がなかなかできるようにならないかもしれません。

単純な暗記はできるけど、理屈やルールを理解するのが苦手という場合、英語ができるようになるには相当の長期戦を覚悟しなくてはならなくなります。

 

いずれの場合にしても、小学校5・6年生のうちにできることはないか・・・

 

少なくとも私は「小学生は英単語の暗記だけでいい」と今は思っているのですが、

守屋さんは記事で「イラストで直感的にわかる 小学英語ワークブック」

の利用を進めているので、こちらを参考にしてみてください。

品詞・文型の理解を感覚的に身につけることができるみたいです。

とりあえず私も購入してみます。

小学生に英文法の理屈やルールを感覚的に身につけさせられる教材であれば、塾の教材にするかもしれません。

 

 

「英語なんか勉強する時間があれば国語をやるべき」ですが、小学校で英語を学ばなくてはいけなくなった今、現実的にそういう思い切った選択を取ることは難しいです。

どうせやるなら、中学進学後に困らないため、また英語を得意にするために、小学校から理屈とルールを身につけられる学びをしましょう。