高校による私立大学合格者数水増し

多くの方が知っていると思いますが、成績の良い生徒にたくさん大学を受験させ合格延べ人数を増やすという手法があります。

何年も前に、私立大学の合格者が意図的に水増しされたという話がメディアで大々的に取り上げられましたが、いまだに同じようなことをしている高校があるかもしれません。

高校がお金を払って受験させる?

私立大学の入試制度の中には、大学独自の入試ではなくセンターだけで合格できるものもあります。

この制度を利用すれば1人でいくつもの学科を受験することが可能になります。

また、私立大学は1つの試験で複数学科を受験できる場合もあります(福大の系統別なら1つの試験で最大12学科併願可能)。

このような制度になっているので、1人の生徒が同じ大学の別学科に複数合格することが可能になっています。

個人の意思で受験をするのであれば構わないのですが、高校が受験料を肩代わりして成績上位者に私立大学を複数学科を受けさせることをしているのであれば問題です。

意図的に合格実績を良く見せようとしている高校は今はほとんどないと思いますが、仮にあるとすれば、信用できないですよね。

高校の本当の実績

どれだけの生徒を大学に合格させているのか、自分が進学予定の高校の指導力を本当に知りたいのであれば、オープンスクールで「延べ人数ではなく、実数を教えてください」と聞いてください。

たとえば、偏差値50前後で、300名が在籍し、合格実績が「〇〇大学合格者数200名」という高校があったとします。

その高校に対し、「実数を教えてください」と質問し、「今すぐに確認できません」と回答をしてくれば、実数が30名前後くらいかもしれません。

仮に、実数が100名を超えているのであれば、確実にその数字を伝えてくれるはずだからです。

こういう高校はあまり信用できないですよね。

もし、「実数は30名前後です。しかし、合格者の入学時の偏差値は〇〇で、この成績から〇〇大学に合格した人が〇名います。本気で合格したいという気持ちがある生徒の成績を伸ばすことはできています」

というような返答があれば、300名のうち30名しか合格できていなかったとしても、その高校は信用できますよね。

実数表記にすべき

大学の合格実績が高校選択の大きな要素の1つになっているのだから、不透明な合格実績表記はやめるべきだと思います。

公立高校が学校が受験料を肩代わりして私立大学を複数受けさせるようなことはしないと思いますが、私立・公立高校共に、延べ人数ではなく実数で合格実績を出すようにしてもらいたいですね。

予備校の合格実績の表記は「不当景品類及び不当表示防止法」で「優良誤認表示」に該当し不当表示とみなされることもあるのだから、実際に合格しているとはいえ、その合格が高校により意図的に作り出されたものであれば、限りなく不当に近いと個人的に思います。

とはいっても、仮に意図的な水増しがまだ行われているとしても、それが変わることはないはずです。

中学時代の偏差値が50程度でそれなりの大学に合格したいのであれば、自分でしっかりとその高校の指導力を見抜くしかないと思います。

偏差値60以上だったら、私立高校の特進クラスに入れるはずなので、特に高校選びに悩むことはないと思いますが(私立特進は徹底した管理教育がされているのが普通なので、管理教育に耐えられる力があれば、どこでも成績は上昇します)、偏差値45~58くらいの人は高校の雰囲気が大学進学に大きな影響を与えると思います。

結局は本人次第

大学に合格するかどうかは、本人の意志が大切です。

中学を卒業するまでに努力の経験がない人は、自分のことを棚上げして、すべて周りのせいにする傾向があります。

どれだけ高校が指導力があっても、それを聞き入れる気が本人にさらさらなければ、大学に合格することはできません。

大学受験にしろ、高校受験にしろ、学校や予備校を生かすも殺すも自分次第です。

中学時代の私がまさにそうでしたが、努力の経験がない人ほど自分ができない原因を人のせいにします。

合格したければ本気で努力をしてください。

ただし、成績には個人差があります。

中学のときに勉強習慣をつけていなければ、中堅私立大学に合格することも難しいと思います。

参考:成績は個人差がある