最近「頑張ってはダメ」「頑張るだけバカ」というようなことを言う人が出てきて、それに納得している人もいるかもしれません。
しかし、
「頑張ってはダメ」
「頑張るだけバカ」
「一日中ゲームをしていても問題ない」
「やりたいことだけやっても大丈夫」
なんてありえるのか?
10代前半のときに勉強で努力するのは無駄なのか?
少なくとも私は「そんなことあるかい!!」と思います。
「努力せずに好きなことだけやっていればいい」
「学歴なんか関係ない」
「勉強するだけ無駄」
と言っている人は少なくとも私が知る限り、全員が異次元の天才です。
しかも、「無駄」と言っているくせに、10代前半で結構努力をしている?(東大・京大・早稲田卒や中退など・・・もしかしたら努力せずともそのレベルの大学に合格できてしまったのかもしれないが。また、「努力はいらない」と言っているのに、周りから見たらかなりの努力をしていると見えるのに本人が「努力」と思っていないだけだったりするかもしれない)。
当然、世の中にはたくさんの人間がいます。
日本だけも1億2千万人
それだけの人間がいるのだから、
全く努力をせず、運だけで成功した人が一定数いるでしょう(何をもってして「成功」と言えるかは人により異なるが)。
しかし、そうやって成功した人の影に、「なんで若いときに勉強をしてこなかったんだ」と後悔している人がその何百倍もいるはずです。
成功した人は目立ちますが、成功しなかったその他大勢は無視されます。
だから、若い子たちは例外的な成功例を知ることで無根拠に自分も何とかなると勘違いしてしまうのでしょう。
私自身、子供たちに「勉強なんか意味はない、無駄になるかもしれない」ということはありますが、それは「勉強をするな」「努力をするな」という意味ではありません。
努力なくして自分の可能性を広げることは難しいと私は思いますし
世の中を知らない10代(おじいさんの年齢になった私も世の中をあまり知らないのでこんなことを書く資格はないんだが)は「今できること」
それは概して「学校の勉強」になってしまうかもしれませんが、自分が将来なにをするか分からない10代のときは、生きていくために役立つ「読解力・理解力・暗記力・集中力・継続力」とでもいうのでしょうか?を、「学校の勉強」を通じて身につけることが無駄なわけがありません(中学生が将来の仕事を決めることについては「福岡県及び近県の看護大学・高校」が少しだけ参考になるはずです)。
無駄と思う人がいるなら別にそれを否定することはできませんが、少なくとも今の私は子供たちに「学校の勉強」をさせることが無駄とは思っていません。
思うように伝わらず待ち続けなければならないこともありますが、勉強の大切さは大人が子供との関わりを通じて時間をかけて伝えていくものだと思います。
だから、「努力は不要」などということは子どもに言うべきではないと私は思います。
そして、子どもが「勉強なんか意味ない」というようなことを言ってきたら、子どもを納得させられるかどうかは別にしても、「勉強をすること」がどういうことなのか、問われた大人が自分の考えを子供にしっかりと伝えられるように大人自身も真剣に勉強について考えるべきだと思います。
何も考えずに「子どもは勉強すべきだからする」「定期テストで点数を取ることが大切」とだけしか言えなければ、たいていの子は「こりゃ話してもダメだ」と思うはずです。
「努力」
多くの子どもにとっては
「学校の勉強をすること」
になると思いますが、
それは必要なコトです。
もちろん、努力をしても誰もが成功するとは限りませんし、幸せが保証されているわけではありません。
ただ、努力をすることで可能性が広がることは間違いありません。
努力しなければ選択肢が狭まりますが、努力をすれば広げることができます。
なお、「子供たちにこれから必要な力」の話になると「暗記は不要」などという人もいますが、「暗記」は必要です。
暗記をしなければ物事を考えることはできないから当然です(根拠なしの想像だけなら考えることはできますが、そういう話をしている分けではありません)。
今まで必要とされていた能力が不要になるという分けではないのでそこだけは間違えないほうがいいと思います。