集団で授業についていけないから個別指導塾に通いたい
それで上を目指したい
という気持ちは分かります。
しかし、集団で授業についていけていないという理由で個別指導塾に通ったとしても
すぐに
あくまでも
すぐに
です
すぐに上位を目指して勉強をするのは難しいと思います。
なぜなら
集団指導授業を聞いて理解できる子はそうでない子と比べ
トートロジーになってしまいますが
理解できる力があるから理解できるので
その時点で
理解力に差があることが明確だからです。
上を目指す
ここでは
上位4分の1位以上を「上を目指す」としておきます。
上を目指すには
暗記だけでなく
類推力が必要になります。
暗記をして知識を増やし
持っている知識を活かして類推して多くの問題を解けるようになる
これができなければ上を目指せません。
定期テストでは点数が取れるのに実力テストになるとまったく解けなくなる子(これは特に高校で顕著になります)
は
暗記に頼った勉強しかできていないからで
意味も分からずただ丸暗記するだけの勉強を続けていれば
上を目指そうとしても
類推する力を補うために相当の勉強量(大量の暗記)が必要になります。
類推できる子が1の勉強時間で足りる部分を
3・4の勉強量でカバーすることで初めて同じくらいの実力にしかなれないとするならば
類推できる子が2やってしまえば、6・8の勉強量が必要になります。
1日は24時間しかないので
類推できる子が本気で勉強を始めたら上を目指すことは不可能になります。
もちろん、認知的に弱い部分があり、集団授業では理解できないが個別になると難問でも解けるようになる
という子もいると思いますが
そういう場合を除き
公立中学で習う程度の問題を集団授業で理解することができない
ということは
ちゃんとやっていれば普通は起こりません。
もし理解できていないのであれば
- やる気がない
- 理解しようと思って聞いていない
- 覚えなくてはいけないことを覚えようとしない
ということが大半だと思います。
もしそれらが原因でないのなら
理解力・類推力が現時点では低い可能性が高いので
個別指導塾に通ったとしても上を目指すのは難しいはずです。
確実に言えることは
個別指導塾に入って平均前後から上になることができたのであれば
集団指導塾で授業を受けていたとしてもほぼ確実に同じようにできるようになるということです。
「いや、集団ではダメだったけど、個別に入ったら急に伸びた」
とか
「今まで平均点も取れていなかったのに個別指導塾に入ったら平均を超えた」
という子も多くいるかもしれませんが
入っていた集団指導塾がちゃんとした指導をしていなかった
今まで勉強をさぼっていたが塾に入ることで勉強を始めた
だけで
個別指導ではなくちゃんと勉強を教えることができている集団指導塾に通っていれば同じように(もしくはそれ以上に)成績は伸びていたはずです。
個別指導塾がダメという分けではありませんが
単に定期テストの点を取らせるために(塾に行っている間は普段勉強をしなくても強制的に勉強をさせられるとか友達が通っているからとかいう理由で個別指導塾に通わせる)
月に2万円も払う価値があるのか?
個人的にあるとは思えません。