大学受験を考えている高校1・2年生、進研模試で偏差値60前後の高校3年生を対象に書いています。
定期テストで赤点を取るくらいの子が予備校に通っても意味がないので、そのような子はまずは勉強時間を増やしてください。
目次
高校1・2年生
中学の時は定期テストでそこそこいい点数を取っていたのに、高校進学後、結果を出せなくなった子が多く出てきます。
結果を出すことができなくなるのは
- 中学のときと勉強量が変わっていない
- 高校に合格したことで安心し勉強量が減った
これらが大きな原因です。
内容が簡単で覚える量が少なかったから高得点を取れていただけなのに、中学の時と同じくらい、それ以下の勉強量であれば結果を出せなくなるのは当然です。
「成績が下がった」といって、個別指導塾や映像授業を見る塾に通う子もいると思いますが、
定期テストで結果を出せない子の多くは勉強量が足りないことが大きな原因です。
勉強不足が原因なのだから、塾に通ったからといって、どうにかなるものではありません。
予備校に通うのも同じです(定期テストで点が取れない子が予備校に通うことはないと思いますが)。
学校の勉強ができないという理由で通ってもほとんど意味がないでしょう。
高校1・2年生で予備校に通うとすれば、学校の定期テストがどうのこうのという次元ではなく、
「早稲田・慶應に行きたい」
「東大・九大・九工大・熊大に行きたい」
というはっきりとした目標がある場合だけです。
私が高1で九大・早稲田などを狙っているなら、理系志望でも河合塾の現代文の講座を取ると思います。
早い段階で現代文の力をつけることができれば、間違いなく大きなアドバンテージを手にすることができるからです。
新しい入試制度で大学を受験する今の高校1・2年生にとって、すべての科目の基礎になる現代文の力は今まで以上に大切になってくるはずです。
受験期は予備校の利用も考える
私立文系は予備校に通うのは必要性は少ないですが、中堅以上の私立理系大学・国立大学を目指す人はできる限り予備校を利用するほうがいいかもしれません。
九大・九工大・熊大レベルを目指す受験生はなおさらです。
高校にも予備校講師レベルの授業をしてくれる先生が中にはいると思いますが、全ての科目がそうとは限らないはずです。
苦手な科目や学校の授業ではどうにもならない科目は、今現在「予備校なんか通うつもりはない」と思っていても、
河合・駿台・四谷学院などの大手予備校の体験授業を一度は受けてみてください(1回目の授業が体験になっていることもあるはずです)。
そのとき
体験授業をしてくれた講師の授業が分かりやすいから受講したいと思ったのに、授業料を支払った後にその講師が体験の時だけだった…
なんてことにならないように
体験授業をしてくれた講師の授業を受けられるかどうかに注意してください。
※ 予備校は予備校の名前で選ぶのではなく講師で選んだほうがいいと思います。
※ 映像授業を流すだけの講座もあると思いますが、対面授業を選んだほうがいいと思います。
※ 文理関係なく人気のある現代文講師の体験授業が受けられるなら受けることを勧めます。
※ 合格実績は基本的に数字の操作がされていると思ったほうがいいです。「低偏差値から1年で早慶合格」というような宣伝をしているランチェスター戦略を狙っているフランチャイズ塾は疑ったほうがいいです(「私の偏差値推移」を参考にしてください)。
予備校の料金
はっきり言って高いです。
偏差値が50に達していないのに予備校に通ったらお金をどぶに捨てることになりかねません(やる気や理解力があれば受講の価値はある)。
予備校に通っているのに授業中寝る子もいるみたいですが、当然お金の無駄です。
しかし、ある程度勉強をして難関大学を目指している子にとっては、予備校の授業(特に国語と理系科目)は、ずべてではないかもしれませんが、価格に見合った(もしくはそれ以上の)価値があると思います。
大手予備校講師の授業の質・その知識量は知れば知るほどすごいです。
フランチャイズの個別指導塾に月に2・3万(講習を含めると年間50万~100万)支払うのがお金の無駄になることが多いのとは異なります。
※ 個別で伸びるなら勉強する環境さえ与えられれば塾に通わなくてもほぼ間違いなく成績は伸びます。必要なのは個別指導ではなく自習室です(自習室を利用するために予備校の単価コースを利用している高校生も多くいます)。
通信教材
通学するのに片道1時間以上かかるような予備校に通うのは考え物です。
その講師から受けることで間違いなく実力がつくと思えるなら仕方がありませんが、
「よくわからないけれど予備校に通わないと大学に合格できないじゃないかな」という気持ちで予備校に通おうとしているなら止めたほうがいいと思います。
予備校に通わなくても、市販の参考書でも合格できますし、
市販の参考書では何をすればいいのか分からず混乱するというなら
もあります(上のリンクからサイトに移動できます)。
金銭的に予備校や通信教材を使うのが厳しい場合は「スタディサプリ」もあります。