自分の知り合いだった子に2020年度の入試で、

4技能以外は福大含めすべて不合格になったが唯一4技能で合格した

という子がいます。

この結果を考えると

英語が苦手で西南の問題は解けない

だけど4技能利用で受験する資格がある

という場合

もしかしたら4技能利用入試が西南に一番合格しやすい受験形態かもしれません。

4技能利用型一般入試

英検やGTECなどの外部試験で一定以上の点数を取ることが出来れば受験資格が得られる受験形態が4技能入試です。

外部試験の結果によっては

受験資格を得られるだけでなく

点数が加算されます

2022年度現在加算点は以下の通りです。

外国語学部・経済学科・法学部・児童教育学科・社会福祉学科

加算レベル1は30点

加算レベル2は60点

商学部・国際経済学科

加算レベル1は40点

加算レベル2は80点

心理学科

加算レベル1:20点

加算レベル2:40点

加算

加算点をもらえるくらい外部試験で良い結果がだせれば

合格の可能性をかなり高めることが出来ます。

レベル2は次元が違うので獲得できる子はほとんどいないと思いますが

レベル1くらいなら高校生でも実現可能です。

仮にレベル1になれば

商学部と国際経済学科は40点もプラスされます。

合格最低点が150点くらいだったとしても

選択科目と国語で110点

1科目でいうと55点取りさえすればほぼ確実に合格できます。

選択科目は取ろうと思えば8割くらいは誰でも取れるはずなので

仮に8割とってしまえば

国語がものすごく苦手で3割くらいしか取れなくても足切りにならない限り合格できてしまいます。

過去の倍率を見ればわかりますが

加算点をもらって不合格になるなんてことはよほどのことがない限り起こりえないみたいですよ。

2019年度の合格最低点

英文学科

130点

外国語学科(英語専攻)

137点

外国語学科(フランス語専攻)

130点

経済学科

131点

国際経済学科

121点

国際関係法

125点

2020年度の合格最低点

外国語学科

147点

経済学科

143点

国際経済学科

146点

法律学科

147点

国際関係法学科

146点

心理学科

146点

2021年度の合格最低点

外国語学科

140点

経済学科

141点

国際経済学科

140点

法律学科

143点

国際関係法学科

138点

心理学科

141点

一般選抜の英語で点が取れないなら

英語で足を引っ張られているけど

国語と選択科目(日本史や世界史)なら確実に6割5分以上取れる(確実に取れるということはどんなに悪くても6割5分、普通であれば7割は取れるということを意味しています)

というのであれば

4技能で合格できる可能性は高いです(倍率は決して低くないので誰にでもお得な受験形態という訳ではありませんが、この試験にかけるしかないという子にとってはかなりお勧め)

まともに勉強をすれば選択科目で8割くらいは取れるようになるので

国語が苦手で6割くらいしか取れなくても合格の可能性がでてきます。

これに加算点がもらえるくらい外部試験でいい結果を出せれば

国語が全くできなくても(4割前後くらいしか取れない)、合格の可能性が出てきてしまいます。

 

今後4技能で受験する子がどれだけ増えるかにもよりますが

少なくとも現状、

英語ができないけど日本史ならできる(国語もできるなら不合格になるほうが難しくなる)という子にとって有利な受験形態だと思います。

英語は苦手だけど英検ならいけるというなら(英検2級の筆記で合格できても西南の問題で6割も取れないなんて子、普通にいますからね)

選択肢の一つとしてありだと思います。

国語or選択科目はできないが英語が得意

国語or選択科目はできないが英語だけならできるという場合もありかもしれません。

加算点レベル1を早い段階でとっておき、受験勉強のすべてを国語or選択科目の勉強に充てるわけです(やれるなら2科目やったほうがいい)。

実質2科目での受験になるので、受験できる大学が限られてきてしまいますが

西南に的を絞っているのであれば、作戦としてはありです。

それに、2科目で受験できる入試形態は他にもあるので、

どうしても国語・選択科目ができない

という場合は検討してみてください。