女性は会社に就職をしたとしても25歳くらいまでには結婚退職をするのが暗黙の制度で
30代で働くことはあまり考えられませんでした。
4年生大学を卒業すると22歳、会社にいられる期間が短いし、会社としても大卒の女性を雇うよりも高卒・短大卒の方がよかったみたいです。
「大学に進学すると就職できなくなるよ」と一時期までは常識のように言われていたらしいです。
大学よりも高卒・短大卒の方が就職がしやすいのだから女性は大学よりも短大に進学することを選んでいたわけです。
以前は関東の私立大学には短期大学が併設され(私の母校である明治大学にも短期大学があり、3年次に短大から大学に進学してきた子がゼミの中に2人いました)
関東の有名私立大学の中には大学よりも短期大学の方が偏差値が高かったこともあったようです。
しかし、男女雇用機会均等法が施行されたころからこの状況が変わり、短大よりも大学に進学する女性が増え(高卒・短大卒では就職が難しくなったので)、短大の人気がなくなっていきました。
関心のある方は濱口桂一郎さんの「働く女子の運命」をお勧めします。
社会の中で女性がどのように扱われてきたのかを知ると、結構驚きます。
男女不平等は少しずつ是正されてきていますが(不十分だが)、単に男と女の差だけではなくなってきているのが現在の世の中のようです。
今後は男女の差ではなく、能力のあるなしで大きな差が生じてくるはずです(今もそうだが今以上に)
これから大人になっていく子供たちは
自分で考えることをせず、ただその日を楽しく暮らし続け、社会の構造を全く知らないまま社会人になって(何も考えずに就職をして)しまえば
利用されるだけ利用されて、ポイって捨てられてしまうかもしれません。
自分が好きなように生きていくためには、自分で考え自分で行動を取れる力が必要です。
就職をするにしろ、自分で会社を立ち上げるにしろ、個人事業主になるにしろ、です。
確実に先細りしていくことが分かっている日本で生きていくために、自分が今やるべきことは何か、今できることは何か
考えましょう。
学校の勉強をするかしないかは自分の勝手ですが、仮に学校の勉強をしないという選択をしたのであれば、それ以外のことで必死に努力をしてください。
今の日本の学歴社会というお得なシステムを手放すことは勇気がいることですが(私には勇気がないので子供たちにそれを勧めることはできない。勉強が苦手な場合を除き学歴制度を利用して自分の可能性を広げることを勧める)、学校の勉強をしなかったからといって、それだけで社会で生きていけなくなるという分けではありません。
ダメなのは、何もせずにダラダラ日々を過ごすこと。人の指示に従わなければ行動がとれないこと。
学校の勉強をしないという選択をするということは自分の興味関心が向かう何かがあるはずですから(それがないのに、勉強をしないなんてただの・・・)、それに全力で力を注いでください。