数学の計算問題で習ったばかりの個所であれば
計算パターンが分かっているので、パターン通り計算をするだけで大半の子が正解を出すことができます。
しかし、定期テストになると、
「この問題はこのパターンで解けますよ」
ということが与えられたいないので
問題を見て「このときはこのパターンで解くんだ」ということ見抜けなくなければ、あらかじめどのパターンを使えばいいか分かっていれば余裕で溶けていた問題が急に解けなくなります。
単にパターンを覚えていない、もしくは忘れているだけでそれを覚えさえすれば、簡単に解けるようになる場合
と
パターンを覚えていても、それをいつ使えばいいか把握することが出来ない
前者であれば単にパターン暗記が出来ていないだけなので問題なく点が取れるようになります。
一方、後者の場合、問題を見てもどのパターンを使えばいいのかを把握できるようにならなければ、なかなかテストで点を取ることが出来るようにはなりません。
「いや、パターンを覚えれば普通に計算問題を見ればそれを使えばいいだけじゃないか」
と思う人がいるかもしれませんが
「こうやれば答えが出る」
と手順さえ分かっていれば計算問題でも文章題(数字を変えるだけでそれ以外はすべて同じ文章題)でも普通に解けるのに
文章題であれば
全く同じ問題なのに、少し表現が変わっただけで意味を捉えられず何をすればいいのか分からなくなってしまう
計算問題であれば
(3年生になると)今まで習った問題のどれが出されるのか分からない
授業や単元別小テストではスムースに正解を出せるのに、定期テストや実力テストになるとできなくなってしまう
1クラス35人いるとすれば、程度の差はあるにしろ、そのうちの5人くらいはこういうことで悩んでいるはずです。
このような場合、何が問われてもどの手順で計算をすればいいのかをしっかりと暗記
多少、表現が変わっても、何が問われているのかを理解する文章力
それらを身に付けないままその場限りの勉強を続けていれば
仮に定期テストでは何とか平均近くを取れたとしても
実力テストになると全く手が付けられなくなるはずです。
説明されたことをちゃんと理解できているのなら、たとえ現時点で知識がほぼゼロの状態でも、勉強さえすればほぼ間違いなく問題が解けるようになっていきます(授業中生徒がどのような部分で止まっているのか、理解しているのかしていないのか、かみ砕いて説明すれば理解できるのかできないのか、解説についていけず解答を求められているのに今どの問題を解いているのか分からなくなっている(授業についていけていない結果ボーっとしている)、そういったことをちゃんと見ている塾講師であれば、現在の実力に関係なく、結果が出るかなかなか出せないかは1回の体験授業であってもほぼ分かると思います。基本的なことをやっている授業で講師が言っていることを理解できているのであれば、現在まったく勉強が出来なくても、やれば確実に成績は伸びますが、何をすればいいのか分からない状況になっていることが見られれば、その後成績が伸びるかどうかは分かりませんが、少なくとも3~6か月くらいで急に伸びるということは考えにくいです)。
少なくとも私が伸びると思った生徒はたとえ偏差値30台、定期テスト200点台であっても、勉強をすればの話になってしまいますが、例外なく平均以上にはなっています(偏差値60以上になるかは「個人差」+「本人の努力」次第です)。
ただ、勉強が嫌いで、話を聴いても上の空、何も覚えようとしない、という場合も考えられます。
今まで勉強をやってはいたけれど、
親が言うから嫌々ダラダラとただ時間だけを無駄にして、何も頭に入ってこない
という状況から
急に目覚めて
本気で覚えるぞ
となったときに急にできるようになることもあります
それだけでなく
ただ発達が他の子よりも遅いだけで
時期が来たら急にできるようになる子だっているはずです(高校2年まで身長が150㎝台だったのに高校を卒業するころには180㎝を超えていた、なんて成長をする子だっていますよね。人間の成長はアンバランスで人それぞれ異なるんです)
どうしても不安に思うようであれば、専門家に相談をするしかないと思います。