ツイッターでお医者さん(本当のお医者さんか確認できないけど多分本物)が

高校生になってからLDかどうかみてほしいと初診で言われても、ウェクスラーの検査も大人用対象になってしまっているし、LD関連検査ももっと低年齢用だし(できなくはないけど)、
できれば早め早めに動いてほしいなと思います。

というつぶやきをしていました。

偏差値70の高校に進学したLDの子もいたとのこと。

 

 

つぶやいていたお医者さんと違うお医者んですが、そのお医者さんが紹介されているNoteも参考になると思います。

読み書き障害(ディスレクシア)とは? その検査や支援の方法とは? 研究と支援の第一人者・河野俊寛さんに聞く

UDフォントは一時期私も使っていましたが、返って読みにくいという子が結構いたので、元に戻しました。

記事の中で特に読んでもらいたいのは

また、一生懸命努力して少し上達できることはありますが、困難さは残ることを理解してほしいと思います。例えば、眼球運動の異常が認められる読み書き困難の場合、幼児期・小学校低学年の時期にビジョン・トレーニングなどを行うことによって、読み書きの困難さもある程度改善すると言われています。ただし、完全に流暢に読めるようになるわけではないので、注意が必要です。

特に、反復練習には注意が必要です。繰り返し読んだり書いたりする練習方法は、読み書き障害のある子どもたちには有効でないことが多く、本人の苦痛を増やすだけになりかねません。

この部分と

まずは、知的障害か読み書き障害かを調べる必要があります。「WISC-Ⅳ」「WISC-Ⅴ」「K-ABCⅡ」といった検査が用いられます。

この部分です。

特に下の方は、検査が必要ということは、外見からは知的障害や読み書き障害が判断できないということを意味しています。

外見から発達障害や軽度な知的障害かどうかを判断することは医者にもできないわけです。

 

 

早稲田に合格したのにLDという場合だってあるとききます。

発達には偏りがあるということです。

できないことが多い場合もあれば逆に何でもできてしまう場合だってあります。

 

小学2・3年生の頃にひらがなを書くのが苦手だったり、計算が極端にできない場合だと気づかれる場合は多いかもしれませんが

小学校の簡単な問題であればよくわかってなくてもなんとなくできる

小学4年生頃から少しずつできなくなった気はするけど、学ぶ内容が難しくなったからだろう

頑張ればできるようになる・・・

と思っていたのに

学年が上がるにつれ次第に周りとの差が大きくなってきている

この段階で、何がどうできないのかを見てあげず

でも、努力不足が原因だから勉強さえさせればできるようになるだろう

とか

とりあえず個別指導の塾に通わせておけばどうにかなるだろう

といって、「できていない」状況がどういうものなのかを見てあげずとりあえず塾に入れる(どのようにできていないのかを見てあげることもせず、とりあえず塾に入れて勉強を外注するのは放置するのと同じです)

小学生の時は塾に入れなかったが

中学進学

1学期から授業についていけず

慌てて塾に通わせる

しかし塾に預けても伸びるどころか下がり続ける

こういう状況になっても

「ただの努力不足」

「成績が伸びないのは塾のせい」

と1年の夏休みや冬休み前に塾を変える・・・

 

出来ていないことをなんとなく不安に思いつつ、

「でも、やれば・・・」

と考えてしまう気持ちは分かりますが

人の100倍努力をしても人と同じようにできない部分も、おそらく、あります(私にもあります。私は特定の診断を受けたことはありませんが、自分にとって苦手な部分があることは経験的に理解しているのでそれをやろうとは思いません。キレイごとを言えず、本音を隠すことができないという欠点のせいで苦労をすることもあります)。

 

今できていないものを努力によってできるようにすることは可能ですが

努力をしてもできないこともあります。

中3の実力テスト(フクト)でほぼ全科目1桁をとっていた私ですが(まったく勉強をしていなければ1桁もありうるが、かなり勉強をしているのに1桁ということは滅多なことでは起こりえないはずです)

今は1桁を取るなんてことはあり得ません。

高校1年次英検5級に合格できる実力がなかったのに高3の第1回英検で2級に余裕で合格できるくらいの実力になっていたので(どのくらい余裕だったかというと試験終了後合格を確信するほどです。筆記もリスニングも模範解答を見るまでもなく正解を確信するものが多くを占めていた)

努力でどうにかなる部分は間違いなくあります

ただ、すべての人が何でも同じようにできるようになるわけではありません。

高校1年次、同じクラスに英検5級に合格できない子が私のほかに数名いましたが、その中の1人は結局英検に合格できないまま高校を卒業したはずです。

努力ではどうにもならないことがあるのも、おそらく、事実なのです。

 

 

極端にできない部分が分かっていれば、その分野で勝負しようとすることはなくなるかもしれませんが

それに気づかずに「努力不足」「やり方が間違っているだけ」と、できないことを続けてしまえば貴重な時間を無駄にすることもあります(どれだけ努力をしても福岡大学くらいの大学に合格できない子が10人に1人~2人くらいいる可能性が、発達障害に関連する本を読む限り、あるかもしれません)。

 

勉強が苦手なことは不利になる場面はありますが、だからと人間的にダメだとか、恥ずかしいとかは絶対にありません。

 

自分ができることを見つけてそれを活かしていけばいいだけです(だから勉強だけではなく、勉強以外のこともたくさんやって、自分ができることできないこと、好きなこと嫌いなことを見つけることが大切)

 

 

先延ばしして困るのは子どもだと思います。

 

一定の年齢になって自分でなんとなくわかるまでは診断名は伝える必要はないので、検査ができる場所を探すのも難しいかもしれませんが、本当に気になる場合は検査は受けておいた方がいいと私は思います。

 

※ それなりの経験がある塾講師が中学生くらいの年齢の子に1対1で授業をすれば、1度の授業で「伸びる可能性が高いかどうか」がある程度見えてしまうかもしれませんが、それはその塾講師の経験的なものなので、それだけで極端に勉強ができないかどうかを判断することはできません(「なかなか伸びないかもしれない」と思える子が、親からテスト結果で呆れられ激怒されたとしても、塾講師としては「辛いね、何かあったら相談して」としか言えません)。できないということが単にやる気の問題、やり方の問題、発達途中だけ、といったこともあるので、小中学生くらいの子が勉強ができるかできないかは検査をすることでしか勉強が極端にできるかどうかの判断はできません。

やってもできなかった経験によ「結果」の可能性もある