今は削除されていますが

ヤフーニュースに

【先生の英語がわからない…英語嫌いを増やすだけの「日本人教師に英語での授業を求める」という中学校の大混乱】

取り上げられていました。

 

内容は日本人教師に英語での授業を求めるから授業が混乱しているなんてことは書かれていないのに

「英語で授業をしているから混乱している」

と思わせるようなタイトルにしているのはおかしい・・・

が、それは置いといて

中1の時点で大学合格が厳しくなるかも

このサイトでも何度も書いてきたことですが

英語ができなくなっている中学生が多くなるのは当然だと思います。

be動詞と一般動詞の違いが分かっていないときに

不定詞や進行形、面倒な会話表現を覚えさせようとしているからです。

ひとつずつゆっくりとできるようにさせなければならないのに

いろいろなことをイッキに混ぜるから勉強をしない子どもたちは混乱するだけです。

 

整数の掛け算割り算が解けないときに、小数の掛け算割り算を解けますか?

解けませんよね。

知らない漢字がたくさんある文章を読ませて、ひらがなの部分だけ読むなんてことをして内容を理解できますか?

できませんよね。

それと同じです。

 

すべての生徒が必死に勉強をやるのであれば、今の英語教育はうまくいくかもしれませんが

しっかりと勉強をする子が3割くらいしかいないのであれば

その3割しか英語についていけず、7割が置き去りにされるだけです。

 

そして、英語は一度できなくなってしまうと、挽回するのは簡単ではありません。

中学1年でできなくなったら2年3年とできない状態が続きます。

理科・社会なら中学3年から本気で勉強を始めれば入試までに余裕で間に合うのですが

英語(数学も)挽回するのに相当苦労します。

当然

高校入試では上を目指すことも不可能に近くなります(それでも、どうしても上を目指したいなら塾に入るしかないと思います)。

それだけで済めばいいのですが、

今の日本の大学入試制度では英語からは逃げられないので

中学で英語ができなくなった時点で、福大レベルの大学に合格することも不可能に近くなことがほぼ確定してします。

中学1年の英語の平均点が悪すぎ

ツイッターで

中学1年の英語で約半数が20点以下なんて公立校があることを知りかなり驚いた

というようなつぶやきがありました。

私が中学だったときはアルファベットを書ければ50点以上取れていた時代なので

中学1年生の1学期の英語の平均点が50点前後ということを知ったときかなり驚きましたが。

平均20点はさすがに驚くかもしれませんが

50点前後くらいでは驚かなくなりました。

 

平均点が本当に低いんですね。

これは

今の中学生が英語が苦手になったとかではなく

習うことが増えすぎて追いついていないからだと私は感じています。

アルファベットを覚えていたら少なくとも5割は取れる、ちょっとした分を覚えれば80点以上取れた時代で50点台を取るほうが難しかったですが

今の中1の1学期の定期テストは下手をすれば私が中学2年の時に習っていた内容まででてくるですから

点が取れないのも当然です。

 

中学1年でbe動詞一般動詞の理解ができていないときに

 

不定詞や動名詞を教えていたら学校の授業外でちゃんと勉強をしなければ頭に入るわけがないんです。

 

中学3年から勉強を始めた子が英語でつまずくのは

1年で習う内容が身に付いていないのに分詞・関係詞を学ぶからで

今の中学1年生が英語ができなくなった(できなくなったという点数上で着なくなったように見えているだけ)

それと同じ構図なんです。

塾に入る必要性

塾なんか行かなくてもいい

という私の考えが

可能であれば小学生の時から塾に通ったほうがいいかもしれない

変わったのは

こういう現実を見たことも影響しています。

 

英語を苦手にしたくないのなら、小学生の時に英文法の基本を身に付ける必要があるのですが

それを自分の力でできる小学生はあまりいないので

塾に行かなければ英語が苦手になる可能性が高いんです。

塾に通う必要性

コミュニケーションを重視しすぎ?

学ぶ内容が難しくなったことだけでなく

コミュニケーション中心にしたことも英語が苦手な子が増えた原因の一つだと思います。

 

日常会話は日常的に使っているからできるようになるのであって

教科書読んで会話表現覚えただけでは

一方的に自分の思ったことをいうことはできるようになったとしても

会話ができるようにはなりません。

にもかかわらず

文法を軽視して会話表現をやたら覚えさせようとするわけですから

表現は覚えるけど

英文は読めない

という子が増えるのも当然です。

国語・日本語

英会話教室に何年も通っている子は多くいると思います。

しかし英語を利用して意思疎通ができる子はどれだけいるのでしょうか?

うちの塾にも小学生の時に英会話を何年も習っている子が入ってくることがそこそこありますが

そういう子が中学に入った後英語に得意になるかと言えばそうでもありません。

むしろ英語が苦手な子の方が多いくらいです。

もちろん、中には中3で英検準2級に合格した子、中学1年の時に英検2級に合格した子もいますが

そういう子の方が例外です。

英語は重要な言語であることは間違いないのですが

母語も使えないのに英語の表現を暗記して一方的に何かを伝えることが出来るようになって意味があるのか?

疑問でしかありません。

 

小学校の時は英語など学ぶよりも国語(日本語)を重視したほうがいいと思います。

後は基本的な計算です。

計算ができない、計算スピードが遅い

そのような状況では高校どころか中学レベルの数学ですらできません。

国語(日本語)と計算(計算が苦手なら公文がお勧め)

小学生の時はこれを重視すべきだと思います。