中学生になってから英語の勉強が始まります。

    中学1年生(小学5・6年生)の英語

    この時期(春)になるといつも私が塾講師になりたての時のことを必ず思い出してしまいます。

    • アルファベットが書けないのはおかしい
    • 「1+1」と同じくらい簡単なことがなんで覚えられない
    • I am / You areなど1分もあれば覚えられる
    • 1時間も勉強すればbe動詞の疑問文・否定文まで覚えられて当然

    塾講師になりたてのときの私はこのように思っていました。

    「アルファベットなんか1分でも覚えられるくらい簡単なのに、なんでこんな簡単なことがすぐに覚えられないのか」

    アルファベットを覚えたばかりの子が英単語を1つ覚えるのにどれくらい苦労をするのかを忘れてしまい、自分が当たり前にできることをそのまま子供たちにも当てはめてしまっていたのです。

    「1+1」の計算のように説明しなくても誰もができるのことと「アルファベット」は違います。

    全く何も知らない状態から新しい知識を覚えていくのはものすごく大変なので、大人からすれば「なんでこんな簡単なものを覚えられないの?」とイライラするかもしれませんが、

    子供には「焦らず、ゆっくりと覚えていこう」と伝えていきましょう。

    焦る必要はない

    簡単な単語を覚えることができない子供の姿を見て「あれ、うちの子英語覚えられないけど大丈夫?」という不安を抱くのは早計です。

    勉強に慣れた人が1日100個の単語を覚えるのと、初めて英語を勉強する子が1日10個の単語を覚えるのを比べたら、もしかすると初めての子が10個覚える方が苦労するかもしれません。

    初めのうちは無理に先を急がず、学校の授業のペースに合わせて焦らずゆっくりと一つずつ覚えるようにしてください。

    「小学校の時に週に1回の授業があったんだからアルファベットは簡単に書けるだろう」と思ってはいけません。

    教科としてこれから始めて英語を勉強する小学5・6年生にも同じことが言えます。

    1時間くらい暗記をしているのにアルファベットがスラスラと書けない子をみて「なんでこんなに簡単なことができないのか」と不安になるかもしれませんが、焦らず見守ってください。

    アルファベットが書けるようになるまで、焦らずに、繰り返し覚えるよう子供を励ましてください。

    あれ「アールってなんだけ?」「ビィーとディーってどっちがどっちだっけ」という状況で無理に単語を覚えさせようとしてもなかなか覚えられません。

    覚えられないどころか、頭が混乱して英語に苦手意識を持ってしまうかもしれません。

    「まずはアルファベットに慣れる」を忘れないでください。

    綴りと発音が違う

    綴りと発音が全く異なることが原因で単語を覚えづらいうことも考えられます。

    「『apple』の発音を言ってみて」と子供に聞いても、アルファベットを習ったばかりの子が言えるわけがありません。

    大人からは信じられないかもしれませんが、それが現実なんです。

    そのような状況の子に、無理やり英単語を覚えさせるのは、無意味な言葉の羅列を暗記するのと同じようなものです。

    「zjpqazlghzeogh」を覚えてというようなものなんです。

    こんなものを覚えろと言われては、英語にある程度慣れている大人でも簡単には覚えられないはずです。

    もし、「英単語が覚えられない」とイライラしている子に何が何でも無理やり覚えさせようとしている人がいるとしたら、自分がやっているのはこういうことだということを知ってください。

    とにかく、アルファベットに慣れさせることが第一です。

    そのあとに、単語の綴りと発音にある程度関係性があり「a」は「ア」と発音することが多い、「g」は「が・ぎ・ぐ・げ・ご」と発音されることが多いといったことを覚えさせてください。

    初めての授業見学

    私が講師になってから2日目か3日目くらいに、塾長の私立中学に合格した子を対象にした英語の授業を見学しました。

    この見学をしたことが「単語など簡単に覚えられる」と勘違いするようになった原因の一つかもしれません。

    私立中学を受験した子たちは、受験していない子よりも暗記の仕方が分かっているので吸収力が早いです。

    その子たちは初めて英語を勉強したにもかかわらず、説明はすぐに理解するし単語もすぐに覚えているみたいでした(中学受験をしている子は暗記力がいい子が多いように思えます)。

    講師の指示も理解し何をしていいのか分からず焦るような様子も見せていなかったです(小学生の中には口頭の説明では何をしていいのか迷う子が一定数いると思います)。

    これを基準にしてしまったことで、誰でも簡単に英語ができると私が勘違いする原因になっ他のだと思います。

    中学受験をしていない子の親は、受験をしている子と自分の子を比べてしまうと、私と同じような間違いをする可能性があるので気を付けたほうがいいかもしれません。

    ただし、普段からある程度勉強している(定期テスト直前期には2・3時間の勉強はする)のに中学2年になって英単語の暗記が苦手な場合は、ワーキングメモリが低かったり(鍛えられる可能性もある)、ディスレクシアである可能性がないとも言えません。

    学習障害

    難関私立中学に進学する子

    英語は一度授業に遅れたら挽回が難しいので、アルファベットに完璧に慣れることと必要な英単語の暗記を事前にやっておくことを勧めます。

    難関私立は入学直後から公立では考えられないくらいの単語の暗記を要求されるはずです。

    もしアルファベットに慣れていなければ、要求される暗記量に面喰い大きく出遅れてしまうかもしれません。

    中学生の勉強