小学5年生から本格的に英語が始まります。

おそらく「うちの子英語ができないのでは?」と不安に思われる方が多いかもしれません。

    習い始めは簡単に覚えられない

    この時期(春)になるといつも私が塾講師になりたての時のことを必ず思い出してしまいます。

    • アルファベットが書けないのはおかしい
    • 「1+1」と同じくらい簡単なことがなんで覚えられない
    • I am / You areなど1分もあれば覚えられる
    • 1時間も勉強すればbe動詞の疑問文・否定文まで覚えられて当然

    新中学1年生の指導を初めてしたとき私はこのように思っていました。

    「アルファベットなんか1分でも覚えられるくらい簡単なのに、なんでこんな簡単なことがすぐに覚えられないのか」

    アルファベットを覚えたばかりの子が英単語を1つ覚えるのにどれくらい苦労をするのかを忘れてしまい、自分が当たり前にできることをそのまま子供たちにも当てはめてしまっていたのです。

    「1+1」の計算のように説明しなくても誰もができるのことと「アルファベットの暗記」は違います。

    全く何も知らない状態から新しい知識を覚えていくのはものすごく大変なので、大人からすれば「なんでこんな簡単なものを覚えられないの?」とイライラするかもしれませんが、

    子供には「焦らず、ゆっくりと覚えていこう」と伝えていきましょう。

    綴りと発音が違う

    綴りと発音が全く異なることが原因で単語を覚えづらいうことも考えられます。

    「『apple』の発音を言ってみて」と子供に聞いても、アルファベットを習ったばかりの子が言えるわけがありません。

    大人からは信じられないかもしれませんが、それが現実なんです。

    そのような状況の子に、無理やり英単語を覚えさせるのは、無意味な言葉の羅列を暗記するのと同じようなものです。

    「zjpqazlghzeogh」を覚えてというようなものなんです。

    こんなものを覚えろと言われては、英語にある程度慣れている大人でも簡単には覚えられないはずです。

    もし、「英単語が覚えられない」とイライラしている子に何が何でも無理やり覚えさせようとしている人がいるとしたら、自分がやっているのはこういうことだということを知ってください。

    とにかく、アルファベットに慣れさせることが第一です(どうやら小学校ではフォニックスを覚えさせているようなので少し安心しました)。

    そのあとに、単語の綴りと発音にある程度関係性があり「a」は「ア」と発音することが多い、「g」は「が・ぎ・ぐ・げ・ご」と発音されることが多いといったことを覚えさせてください。

    初めての授業見学

    私が講師になってから2日目か3日目くらいに、塾長の私立中学に合格した子を対象にした英語の授業を見学しました。

    この見学をしたことが「単語など簡単に覚えられる」と勘違いするようになった原因の一つかもしれません。

    私立中学を受験した子たちは、受験していない子よりも暗記の仕方が分かっているので吸収力が早いです。

    その子たちは初めて英語を勉強したにもかかわらず、説明はすぐに理解するし単語もすぐに覚えているみたいでした(中学受験をしている子は暗記力がいい子が多いように思えます)。

    講師の指示も理解し何をしていいのか分からず焦るような様子も見せていなかったです(小学生の中には口頭の説明では何をしていいのか迷う子が一定数いると思います)。

    これを基準にしてしまったことで、誰でも簡単に英語ができると私が勘違いする原因になっ他のだと思います。

    中学受験をしていない子の親は、受験をしている子と自分の子を比べてしまうと、私と同じような間違いをする可能性があるので気を付けたほうがいいかもしれません。

    ただし、普段からある程度勉強している(定期テスト直前期には2・3時間の勉強はする)のに中学2年になって英単語の暗記が苦手な場合は、ワーキングメモリが低かったり(鍛えられる可能性もある)、ディスレクシアである可能性がないとも言えません。

    学習障害

    難関私立中学に進学する子

    英語は一度授業に遅れたら挽回が難しいので、アルファベットに完璧に慣れることと必要な英単語の暗記を事前にやっておくことを勧めます。

    難関私立は入学直後から公立では考えられないくらいの単語の暗記を要求されるはずです。

    もしアルファベットに慣れていなければ、要求される暗記量に面喰い大きく出遅れてしまうかもしれません。

    中学生の勉強

    できなくても気にしない‼単語だけを覚えておく

    英語を小学生から本格的に学ぶようになったことで、英語ができることできない子の差が間違いなく大きくなり、今まで以上に英語ができない(英語に拒否反応を示す)子が増えることが予想されます。

    学校でやっている英語が訳が分からない場合は、とりあえず英単語だけ覚えておくことを勧めます。

    幸い、小学校でもフォニックスを教えているところもあるみたいなので、フォニックスを利用してできる限り単語を覚えてください。

    英語が訳が分からなくなっている子は単語を覚えることも難しいかもしれませんが、そういう場合は学校の授業の進度に無理に追いつこうとせず、アルファベットを完璧に覚え、その後英単語だけをひたすら覚えるようにしてください。

    単語の暗記だけで意味があるの?

    とか

    学校の授業についていけなければ中学に入ってからさらに英語が出来なくなるんでは?

    とか、疑問しか出てこないと思いますが、

    英語ができないことが原因で英語が嫌いになり、英語の勉強を一切しなくなる可能性を考える限り、単語の暗記に徹するほうがよいです。

    アルファベットに慣れてくれば、最初は全く覚えられなかった単語も少しずつ覚えられるようになるはずですし、

    学校でやっていることがよくわからなくても、単語を覚えることで周りの子が知らない単語を自分が知っているようになれば自信を失うこともないはずです。

    中学に入るころには、より英語に慣れているはずなので、そこで一から文法の勉強をすれば、すぐに追いつけるはずです。

    「ことばの教育を問いなおす」

    「子どもの英語にどう向き合うか」

     

    この鳥飼さんの本は超珍しく、反論する部分がゼロで(考えが近い本であっても、たいていは7・8割がた納得いくが、「ん?」と思うところがあるのが普通)、完全に私の考えと同じです。

    「そうそう、本当にそう。」と思うようなことばかりが書かれています。

    英語なんて中途半端にやっても全く意味がないのに、なぜ英語を学ばせたがる人が多いのか、普通に考えれば中途半端に英語をやらせるくらいなら日本語をしっかりと学ばせた方がいいのはあきらかなのに・・・。

    小さいころから英語塾に通っても大半の子はほとんど何も学んでいないのが現実で、なんでそうまでして英語を重要だと思うのか・・・。

    小学生から英語を学ぶくらいなら、その時間を全部なしにしてもっと自由な時間にしたほうがいいけど、もう決まってしまったものは仕方がないので、だったら大人が出来るのは子どもが英語を嫌いにならないように考えてあげるだけ

     

     

    といった本が小学生の英語教育を考えるときに参考になるので気になる方は是非読んでみてください。

     

    最後にもう一度、習う文法事項は大して難しくないので単語だけはとにかく覚えておきましょう。

    英会話の塾なんか通っても英語が話せるようにはなりませんし、学校の英語ができるようにもなりません。

     

    ちなみに、「これからのグローバル社会では英語が大切」って主張しているのは大半が英語で飯を食っている産業と、訳の分からない教育政策を繰り返し続けている国だけです。

    英語なんかよりも大切にしなければならないのは間違いなく日本語です。

    はた目から見て英語がペラペラに話せるようになっても、中身が伴っていない見せかけ英語ができるようになっても、日本語で考えることが出来なければ全く意味なしです。

    これから英会話スクールに通わせようと思っている人がいたら、しっかりと考えて英語を学ばせることはやめたほうがいいと思います。