以下の内容は中学時代平均よりは上だったけど偏差値60前後しか取れていなかった高校1年生を念頭に書いています。

あくまで私の考えでこれが正しいという分けではありません。

塾が必要と思うのであれば塾を利用したほうがいいです。

 

高校に進学したら塾に通うのではなく参考書を使って自分で勉強をしてください。

 

そして学校の授業についていくようにしてください。

 

学校の授業についていけなければそもそも国立大学に合格できません。

 

学校の授業進度に慣れ、定期テストで8割くらい取れるようになってから受験勉強を考えましょう。

 

そして学校の授業は塾に通ってできるようになるものではなく、学校の授業、学校で配布されている参考書を利用して自分でやるしかないことも知っておくべきです。

 

それができずにいるのなら個別指導塾に通ったところで、できないものができるようになることはありません。

 

仮に塾に通うとすれば

 

自学型の塾です。

 

参考書を使って自分で勉強をし、分からないところがあればその都度その場ですぐに質問できるスタイルの塾があればそこがお勧めです(こういう塾は滅多にないと思います。うちの塾も以前はそれを取り入れていましたが、学生を集めることが難しく実施できずにいます(最低でも九大の理系学部に合格できる実力がなければ高校レベルの内容を教えられるわけがないので、講師は簡単に集まらない)。あくまで自習をしているときにいつでも質問できる状況でなくてはだめで、基本はひたすら暗記だけで、分からないところが出てきても質問できる時間が決まっていたり、使うテキストが決まっていてそのテキストでしか教えてくれないという場合はダメです。また自学をすることが前提なので、超基本的な問題ですら誰かから聞かなければ何もできない状況であれば、このスタイルの塾に通ったところで成績はおそらく伸びません。上を目指すのであれば、99%間違いなく、超基本的な問題はいちいち解説されるよりも参考書を読んで自分のペースでやったほうがいいと感じるからです)。

 

集団授業・個別指導もどちらに通ったとしても、本当にほぼ意味がないので、塾に通うのではなくまずは参考書で自学してみてください。

でも自学してできなければ…

となるかもしれませんが

できない場合、以下の2つのうちいずれかが原因なので、集団塾やフランチャイズの個別指導塾に通ったところで解決できるものではありません。

  1. 勉強時間が足りない
  2. 高校の内容を理解する力がない

①は高校で習う内容を中学と同じように考えているから起こります。

中学で必死になって勉強をしてやっとのことで偏差値60前後になっていたのであれば

おそらく高校では中学の時の2倍ほど勉強をしなければ問題が解けるようにはなりません。

 

中学の時にちょろっと勉強をするだけで平均点より少し高いくらいの点が取れていたのであれば(こういう子は「ま~平均くらいは余裕」「内申点は36あるし」「一応偏差値50以上の公立高校には合格できたし」と言った感じで自分はそこそこできる方と思っているんじゃないかと思います)

そこまで必死に勉強をしたことがないので中学の時と同じくらいの勉強しかしないので気づいたときには既に取り返しがつかない実力になりかけるはずです。

 

②はつらいかもしれませんが

必死になったとしても国立大学の問題が解けるようになるのは難しいかもしれません。

中学レベルと高校レベルの内容を比べると、高校レベルは明らかに次元が違うので

中学では何とか食らいついていけていたとしても、高校になってからは全く手が出なくなってしまうこともあるんです。

ただ、この場合、最初の飲み込みがゆっくりしているだけで継続して頑張ることで急にできるようになることも考えられるので、分からないところをピンポイントで解説してくれる個別指導塾があるならそこを利用して勉強をするのもいいかもしれません。

 

塾に通えば「勉強ができるようになる」「合格できる」と勘違いする高校生がいるかもしれませんが

中学の時のようにうまくはいかないことが多いです。

 

国立大学受験になると、高校の教科書の内容を参考書を使って自分の力で解けるようになれる力がなければ塾を利用したとしても合格できる可能性は低いです(2023年の阪大のインドネシア学科が倍率1倍を下回って受験生全員が合格してしまったみたいですが、そういう場合は除きます)。

 

九大レベルの大学に合格できる子であれば、必死に勉強をすれば高校1年の進研模試で偏差値65前後は確実に取れます(やらなければもちろん取れないですが)

必死に勉強をしているのに数学で偏差値60以上を取れない場合はおそらく国立は厳しいです(偏差値50前半は誰でも簡単に取れます。普通に勉強をしているのに高校1年の進研模試は、ミスの連発で偏差値が50を下回るということはあるかもしれませんが、そういうこともないのに50以下を取ることは逆に難しいです。厳しいことを書いているかもしれませんが、大学入試は公立高校入試とは本当に全く違うのに、公立高校と同じようにちょっと勉強をすれば合格できると勘違いしないようにしてください)

 

努力が報われる

 

と言う言葉はきれいごとでしかありません。

 

同じ100時間勉強をしているのに

基礎の定着がちゃんとでき、ちょっと難しい問題なら解けるようになる子もいれば

基礎の定着をさせることができず、難しい問題になると白紙解答という子もでてきます。

中学のときに必死になっても平均前後しか取れてないかった子は高校レベルの問題が解けるようになることはあまり考えられませんし

偏差値60以上を取れていてそこそこ勉強ができると勘違いしている子も少し勉強をさぼればすぐにボロボロになり

「あっ、福大も合格できないかも」となります。

それに気づいたにもかかわらず

公立高校になんとか合格できてしまった経験があると

大学受験も大丈夫でしょ。

と訳の分からない自信をもって結局西南・福大も不合格、高校進学時にバカにしていた大学にしか合格ができなくなることもあるわけです(ただし、2034年ころの入試から出生率が大幅に減少してくるので、今のまま大学数と入学定員が変わらず同じような入試制度をしている場合国立大学に合格するのは簡単になるでしょうし、西南・福大は名前を書けばほぼ合格できる大学になるかもしれません)。

 

普通の塾・予備校は「やれば出来る」「うちの塾なら伸びる」「やってもできないなんて塾を信用するな」ということをいうかもしれませんが

そう言わなければ「伸びないなんて言う塾に通わせられるか」と言われるからであって

長年、個別指導や少人数の集団授業をしている塾講師であれば「努力によってはどうにもならないことは間違いなくある」ということは否定できるわけがありません。

 

勉強をさぼってきた子が勉強を始めてもともと持っていた力を発揮できるようになったら、ものすごい勢いで成績は伸びますし

勉強をやっているふりをしていた子にしっかりと勉強をさせることができれば、ものすごい勢いで成績は伸びます。

しかし、努力をしても、どうにもならない場合も一般の人が思っている以上の多くあります(勉強をしたとしても、小中学生でつまづいてしまう子は1割くらいはいるはずですし、西南・福大レベルの私立文系大学にも2割くらいの子は必死に頑張っても合格は難しいと思われます)。

 

小学生の頃は発達途中にいるので、勉強が極端に苦手かどうかは全く分かりませんが

中学3年間必死に頑張っても、思うような結果が出せないのであれば、勉強が極端に苦手な可能性を考えるべきだと思います。

必死にやってもどうにもならないのに「努力は報われる」といって励まし続け、やってもできない状況が続くことの方が子供がかわいそうです。