久留米工業高等専門学校に関連する内容を簡単にまとめました。 

他の国立高等専門学校については以下のページを参考にしてください。

国立高等専門学校

 

偏差値・合格難易度

受験者層は偏差値50台後半から70です。

偏差値50台で合格している人はほぼおらず、合格難易度は修猷館・城南・筑紫丘・福岡高校に合格するよりも若干簡単かもしれない、くらいです。

春日・筑前・筑紫・福岡中央高校にやっと合格できるようなレベルでは歯が立たないと思ったほうがいいです。

合格者の内申点は県立トップ校の合格者と違いがみられます。

県立トップ校は、先生の言うことを聞くまじめな子が多いのか、内申点40台になることは当然ですが、高専合格者は40以上を取っている子が少数派で、30台前半で合格している人も一定数いるみたいです。

ただ、30台前半で挑戦するのは実力テストでそれなりの点数をたたき出しているはずなので、本番で合格者平均点を取る自信がない人は、最低でもオール4以上(1年から3年まで)は欲しいところです。

偏差値でいうと60台後半を最低目安にしておいた方がいいと思います。

偏差値60台前半ではしっかりと対策を取って問題に慣れておかなければ合格は相当厳しいはずです(このサイトでは久留米高専の偏差値を春日と同じ62に設定していますが、同じ62でも高専のほうが合格は難しいです)。

偏差値60台前半でどうしても合格をしたいという場合は、過去の合格最低点を目安に(340点前後)、どの科目で点数を稼ぐかをしっかりと考えてください。

合格の可能性の高さを高めることにできるとすれば、材料システム学科を第一志望に挙げることくらいです(興味のない学科であればそのような選択をするべきではありませんし、そうしたとしても偏差値50台では合格は相当厳しいと思います)。

なお、偏差値60前後の中堅公立高校に偏差値50台前半でも倍率によっては合格できてしまう人がでてくることもありますが、久留米高専そういうことはほぼ考えられないと思ったほうがいいです。

内申点が合否に大きく影響するため、受験を考える人は中学1年から内申点を気にする必要があります。

公立入試の対策していなければ、たとえフクトで偏差値60台後半だったとしても合格は難しいかもしれません。しっかりと対策を取ってください。

入試情報

若い先生の中には高専の入試制度を知らない人もいるみたいなので、塾に通っている人は塾の先生に相談するほうが正確な情報が得られるかもしれません(体験入学は必ずしましょう)。

 

一般入試は5教科500点満点に加え、内申点(各学年45×3=135点)が合否の参考資料になります。

合格者の大半がオール4(108点)前後あるので、本番で点数を取る自信のない人は内申点で少しでも点数を稼ぐように頑張ってください。

以下、5教科の合格最低点を載せますが、年度を間違えて消してしまい何年度の点数かが分からなくなってしまいました(確認の術がなくなりました)。

年度は不正確であっても、過去の合格最低点を確認するための十分な参考になるので掲載することにしました。

おそらく、一番上が平成29年度入試か28年度入試データで、下に行くほど年度が一つずつ下がっています(左から本番の最高点最低点、合格者平均点)。

  • 432点327点・366点
  • 416点332点・364点
  • 418点347点・375点
  • 428点337点・371点
  • 379点301点・334点

 1・2年の時にオール3くらいの場合、その時点で相当不利(入試本番で合格者平均を取らないとおそらく合格ができないはず)。3年間の内申点がオール4以上で、偏差値60以上を安定してとれている人がしっかりと対策をして初めて合格ができる高校だと思います。

2019年の合格最低点

5教科×100点+内申点(135点)=635点が久留米高専の配点です。

仮に内申点オール5、135点だったとしても、入試本番で6割(300点)しか取れなければ合格ができないのが久留米高専です。

高専の面倒なあの問題で6割とるのも難しいのだから、並大抵の努力では合格できません。

  • 機械   437
  • 電気   445
  • 制御   455
  • 生化   453
  • 材料   429

久留米高専の問題を解くには公立高校の対策だけでは手が出せません。

問題はそこまで難しくないので「何とかなるんじゃない?」と思ってしまうかもしれませんが、

実際に時間を計って解いてみると6割とることがどれだけ難しいか分かるはずです。

2019年開示結果」の情報もいただいているので、受験生は参考にしてください。

定員

平成31年度入試は全学科1クラス(40名)200名が定員です。

推薦合格枠

8名程度とされていますが、10名ほど合格者を出すみたいです。

1つの中学から同じ学科への推薦は2名までです(5学科あるので10名が最大)。

同じ学校に久留米高専の同じ学科の希望者が3名以上になると校内推薦でも競争することになりますが、過去の推薦入試の状況を見て競合することはほぼ考えられないと思われます。

推薦で合格したい場合、高専という性質上、志望動機がしっかりしているかどうか、数学で最低限の実力があるかが合否に大きな影響を与えます。

ただし、数学の適性試験がありますが、問題がものすごく簡単なので実質的に内申点と面接で合否が決まると思ったほうがいいです。

何となく高専という響きに惹かれ受験するのではなく、入学する意思を明確に示せるかが合否の分かれ目だと思ってください。

内申点は、中学2・3年の内申点45×2=90点中、77点が最低基準なので、オール4を推薦受験の最低目安にしてください。

受験者数

学校HPを参考にまとめています。

数字は、左から総志願者数・推薦志願者数・倍率です。

入学定員は40名になっていますが、毎年43名の合格者(推薦10名、一般33名)がでています。

なお、合格したら通常の県立高校の受験はできないと思ってください(高専に合格したら原則入学をする必要があります)。

平成30年度

  • 機械工学科 :77人・18人・1.9倍
  • 電気電子工学:64人・24人・1.6倍
  • 制御情報工学:105人・24人・2.6倍
  • 生物応用化学:75人・26人・1.9倍
  • 材料システム:52人・16人・1.3倍

平成29年度

  • 機械工学科 :75人・27人・1.9倍
  • 電気電子工学:58人・18人・1.5倍
  • 制御情報工学:98人・27人・2.5倍
  • 生物応用化学:77人・28人・1.9倍
  • 材料システム:57人・16人・1.4倍

平成28年度

  • 機械工学科 :82人・23人・2.1倍
  • 電気電子工学:60人・18人・1.5倍
  • 制御情報工学:91人・23人・2.3倍
  • 生物応用化学:85人・30人・2.1倍
  • 材料工学  :35人・15人・0.9倍

これらをみれば、どの学科が一番人気があり合格難易度が高いかが一目瞭然です。

フクトの偏差値をみても、「制御情報工学」が頭が一つ抜けています。

所在場所

久留米工業高等専門学校」は福岡県久留米市小森野1-1-1にあります。

学校情報

多くの子が久留米高専で学べることに興味をもって入学をしていると思いますが、中には高校生活が全く合わずに苦労をする子も一定数いるみたいです(話を聞く限り、普通の高校よりもその割合が多いような気がしないでもないです)。

久留米高専は入学時にどの学科に入るのかが決まっているので、その点が北九州高専と「有明高専」と比べてデメリットだと思います。

久留米高専レベルになると進路実績はどうにでもなります。

大学に行きたい人は大学に、就職したい人は就職。

普段から努力をしていれば、自分が希望通りになるはずです。