リスニングができるようになるにはどうすればいいか

メモを取らない

リスニングの対策として

メモを取りなさい!!

というアドバイスがされることが多いみたいですが

あまりお勧めしません。

もちろん、

問題が読まれる前に1分くらいテストの説明があるなら

そのときに問題を眺め

what time did he go to bed?

のように

設問に英語の質問が与えられているような場合は日本語に訳しておく

とか

公立高校入試のリスニングは2回読まれるはずなので(共通テスト・TOEICなど、1回しか読まれない場合も解き方は同じですが、2回読まれないから1回めに超集中するしかない)

1回目のクエスチョンのときに

疑問詞で質問がされていたら読まれた疑問詞を

why、how、when

などさっと書いて

何が問われるかを明らかにさせるくらいは構いませんが

問題文が読まれているときに内容をメモするなんてことはしてはいけません。

だって

そんなことをしたらどんどん先に進んでしまう英文の内容を把握することができないじゃないですか。

 

メモなんか取らず

1回目の英文を集中して聞き内容を把握し

2回目はクエスチョンの答えになる箇所をおちついて捉える

こういうやり方の方が絶対に正答率が上がります。

返り読みをしない

そもそも英語が読まれるスピードが速くて内容が捉えられない・・・

そんな子もいると思います。

こういう子に対しては

リスニングの音源を何度も聞いて耳をなれさせろ!!

というアドバイス・・・しかないんですかね?

入試まで2・3カ月くらいしか残っていないときは

過去問5年分の音源を繰り返しシャドーウィングをして慣れるということも次善策としてはありですが(ただし、リスニングを苦手と思っている人がシャドーイングをすることはおそらく無理です)

しっかりとリスニングができるようになりたければ(特に共通テストで一定の点を取りたい子)

返り読みをしないで英文の意味を捉えられるようになる必要があります。

 

たとえば、

My dream is to work in Japan like my father in the future.

という英文が読まれたとします。

リスニングが得意な人は

これを

①My dream is

②to work

③in Japan

④like my father

⑤in the future.

英文が流れた順に

「私の夢は~です/働くこと/日本で/私の父のように/将来」

このように聞いて内容を理解しています。

一方

リスニングのスピードが速くて内容が理解できないという子は

「私の夢は将来私の父のように日本で働くことです」

のように

頭の中でわざわざ日本語の語順で訳そうとします。

こんなことをやっていたら、

先に行くにつれ英文に追いつけなくなるのは当たり前です。

 

用いた例文は中学レベルの簡単な英文なのでこの程度のモノなら帰り読みをしても問題は解けるかもしれませんが、

共通テストになると帰り読みをしていたら高得点は取れないです。

高得点を取りたいのなら返り読みをしないで英文が読めるようになってください。

 

そのために役立つ方法の1つが

音読です(シャドーウィングよりもやりやすいので中高生にはこちらの方がいいかもしれません)。

英文をつっかえずに読めるようになるまで繰り返し読む。

当然、読んでいる英文の意味を捉えつつ読みます。

意味も分からずただ読むだけではダメですよ。

文法が大切

返り読みをせずに英文の通り理解することが大切なのは分かった

でも、そうしようとしてもできないんだよ

という子も多いはずです。

 

なぜ語順通り読むのは難しいのかというと

  1. 必要十分な英単語の暗記
  2. 文法の理解

この2つができていないからです。

英文を読んだときに

単語の意味が瞬時にわかり

且つ

この単語は前の名詞に係っている、不定詞は副詞的用法だ、関係詞が省略されている

など、意識せずとも瞬時に判断できるくらいの文法力が身に付いてなければ

返り読みをしないで英文が読めるようにはならないんです。

 

たくさん英文を聴けばリスニングができるようになると思っている子が多いかもしれませんが

その前提に

単語の暗記と文法理解が必要だということは覚えておいてください。

 

共通テストレベルのリスニングができるようになりたければ

文法を軽視してはダメです。