「受験を控えている子の親がやってはダメなことって何だろう」と悩んでいる人もいると思います。

    夜遅くまで勉強させる

    12時過ぎまで勉強をする必要はありません。

    たくさん勉強をしなくては不安だという子もいるかもしれませんが、12時前には寝るようにするべきです。

    「朝の2・3時まで勉強して、学校に行くために7時前に起きる」ようなことをしては、昼間は睡魔と闘いながら勉強をすることになるので結果的に勉強時間は減るはずです。

    また、集中力もなくなるはずです。

    効率的な勉強もできなくなるでしょう。

    早寝早起きをすれば、夜寝られないということはないはずなので、もし子どもが夜遅くまで勉強をしているのなら早めに修正すべきだと思います。

    夜食を作る

    「子どもが頑張っているから夜食を作ってあげる」という親心も分からないではないですが、夜食を食べて夜遅くまで勉強をするよりも早く寝るように言うべきです。

    すでに書いた通り、夜遅くまで勉強するのはお勧めできることではありません。

    夜食を作るということは、寝る時間を遅らせることにつながるので止めましょう。

    また、お腹がいっぱいの状況で寝ては、間違いなく睡眠の質が低下します。

    「ちゃんと眠っているのに眠い」という原因の一つが寝る前の飲食です。

    夜の9時以降は食べ物は食べず、朝起きたときにお腹がすいた状態になっているのがベストです。

    スマホを無制限に使わせる

    スマホをいじるということが日常生活の一部になっている子たちにとって、「スマホを使うな」というのは難しいです。

    しかし、無制限にスマホを使うことを許していては勉強時間の確保が難しくなります。

    スマホを持っていれば気づかないうちに何時間も経っていることがあります。

    また、常にラインがきて勉強に集中できなくなることも考えられます。

    そうならないよう、使う時間と時間帯を話し合うべきです。

    本気で受験をしている子なら、しっかりと話し合えば素直に聞いてくれるはずです。

    普段スマホを手放すことができない子であれば、使用のルールを決めることで勉強時間が倍以上になるはずです。

    また、寝る直前にスマホを見ることで寝つきが悪くなると言われています。

    寝る前にスマホを使わせることは避けてください。

    他の子と比較

    自分の子どもの成績がどのように変化してきているのかだけを見てください。

    ダラダラしてやる気がないのであれば、上手に声をかけてやる気を出させるしかありません。

    友達の名前を出して「あの子はトップ校に合格できる可能性が高いのに、あんたは志望校をどんどん下げるしかないじゃない」

    偏差値60以上の友達と比べ「なんであんたは同じ塾に通っているのに、同じくらい勉強しているのに全然成績が伸びないの」

    勉強をしないことを叱るのであれば、他人との比較ではなく、自分が努力をしていないことだけを叱ればいです。

    他の子と比較しても意味がありません。

    叱られている側の子もイライラが倍増するだけで逆効果になります。

    思うように成績が伸びない子を叱る

    叱ったからといって頭がよくなったりやる気が出るわけではありません。

    親も子もイライラが募るだけで無駄なことです。

    模試を受けて自己採点をさその結果をみると「いつもよりも出来が悪い。点数が下がった。」と言って怒る親がいます。

    点数だけで成績を見ている典型です。

    平均点が160点の時に180点とるのと、平均点が140点の時に180点をとるのでは、どちらが難しいか誰にでもわかると思います。

    仮に受験した模試がいつもより難しく平均点が大幅に下がっていたのなら、点数が下がったとしても偏差値は変わりません。

    点数だけを見るのではなく、その問題の難易度もみてください。

    そもそも、模試の結果など参考程度にしかなりません。

    苦手な個所を把握し、そこを重点的に勉強するというように模試を利用するほうがいいです。

    子どもがとってきた点数に「なんでこんな点数なの勉強しなさい」などといっても、勉強するわけがありません。

    親がしっかりとその結果を把握して、具体的に何をすべきかを考えてあげたほうがいいと思います。

    やるのは子供だということを忘れない

    勉強をするのは子供です。

    親がするわけではありません。

    親が「こんなことは簡単にできるだろう」と思うことが子供には難しいことがあります。

    また、親自身ができないようなことを子供にさせようとしている場合もあります。

    子供に要求していることが限度を超えていないかしっかりと考えるべきだと思います。

    限度を考える

    寝る時間を削ってまで勉強をさせ手も意味がありません。

    1日2・3時間の睡眠しかさせず、勉強を強制していては体力が持ちません。

    また、睡眠不足は長期的に見ると非効率です。

    定期テストでは一夜漬けをすることで点数を取ることができるかもしれませんが、入試では無理です。

    覚えた知識を頭に定着させるためには睡眠が必要です。

    睡眠不足の状態で勉強をしていては頭に入らないばかりか定着もしません。

    最低でも1日6時間は寝るようにするべきです。