福岡は中学受験がそこまで盛んではないの

初めての受験が高校受験という子も少なくないと思います。

それが原因なのか

倍率がどういうものなのかを知らない子も多くいるみたいです。

中には大学受験生なのに名目倍率に驚いている子もいるみたいですが

そういう子は受験がどういうものなのかを知ろうともせず闇雲に勉強をしている可能性が高いので

その時点で合格が厳しくなるんじゃないかと思います。

私立高校の実質倍率と名目倍率

公立高校であれば合格者は原則入学しなければならないので

定員を超過して合格者を出すことはほとんどありません。

なので定員が30名の高校に300名の志願者がいたとすれば

270人が不合格になるので

倍率は10倍になります。

10人に1人しか合格できないので合格すのはかなり難しくなります。

 

しかし

私立高校は違います。

定員が30名の特進科に300名の志願者がいれば

おそらく150人くらいが合格してしまいます。

300人の内150人、つまり2人に1人は合格できてしまうのです。

中には特進であっても受験した生徒がほぼ全員合格できてしまうところもあります。

 

志願者数÷定員=名目倍率

志願者数÷合格者数=実質倍率

簡単に言えば名目倍率は

見せかけの倍率

そこまで気にする必要はない

という訳です。

 

公立高校の場合は実質倍率が名目倍率に近くなりますが

私立高校は定員の何倍もの合格者を出すので名目倍率が10倍~20倍になったとしても

実質倍率は、高くても2倍くらいになることがほとんどです。

なので、超難関私立高校を除き倍率など気にする必要はないんです。

大濠でさえ前期定員380名に対し1000人以上の合格者がでているので、実質倍率は1.1倍以下、1000人受けたら900人以上が合格する状態です(受験者のレベルが高いので誰もが簡単に合格できると言訳ではありません)。

どの塾の講師も中学校の先生も言いわないと思いますが、

福岡県内の私立高校の大半が受験すればよほどことがない限り合格できてしまう

全入状態

です。

全入状態とはいっても、特進は不合格者が多く出ます。あくまでも普通科進学クラスが全入状態になっているだけです。もちろん絶対に不合格にならないという訳ではないので、成績や内申書になんらかの問題がある場合は、学校の先生に相談して、合格させてくれる高校を志願する必要があります。

福岡地区の私立高校倍率

大学入試も名目は高い

大学入試も同じです。

例えば令和3年度の

福岡大学系統別受験日本文化学科は

定員4人に対し志願者数が134人(受験者132人)

なんと倍率は33.5倍です。

33人に1人しか合格できない超激難入試になります。

今の小中学校は1クラス35人くらいだと思いますが

その全員が受験して1人しか受からない

といえばその難しさが分かるかもしれません。

 

しかし、どうでしょう?

系統別日本文化学科は定員4名に対し合格者が47名もいます。

132人が受けて47名が合格しているのだから

実際の倍率は2.8倍程度

つまり3人に1人は合格できてしまうんです。

大学入試で3人に1人が合格できるだなんて、大したことないですよね?

名目倍率にビビッて

合格できない!!

なんて思う必要はないんです。

自分の高校は偏差値が低いから福岡大学に行けません

受験前に最低限の確認を

受験する高校・大学の情報をまったく知らずに受験しようとするから

無駄に焦ることになるんです。

上に書いたことなんかネットで調べようと思えばすぐに調べられます。

20人に1人しか受からない

なんて、高校・大学入試(医学部を除く)でそんなことが起こるわけがありません(難関私立大学では7倍とかになることはあるかもしれませんが)。

 

たとえば、福大の系統別入試は傾斜配点があるので

自分が得意な科目を活かすことで一般で受験するよりも合格しやすくなるかもしれないのに

それすら知らずに受験するなんて

その時点で合格の可能性は低いです。

 

西南・福大だって偏差値30台からでも十分合格の可能性があるのに

共通テストの訳の分からない問題で点が取れないからといってすぐに諦めたり

共通テストの問題を解けるようになるために必死で対策をしようとしたり

そんなことをしていたら偏差値50前後でも福大にすら合格できない可能性が高くなります。

 

合格したいのであれば闇雲に勉強をするのではなく

何をすれば合格が近づくかを考えてやるべきです。

西南・福大合格発表