参考書を1冊終わらせるのにどれくらいかかるか?

ということなので、書いておきます。

人によって異なる

大学入試の英文法書としてはかなり簡単な部類になる

大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】

私が読めば書いてある内容がすんなり頭に入ってくるので(というよりほぼ全部分かっているので)

1日あれば終わらせられます。

しかし

中学英語が全く分かっていない子が読もうとすれば

書いてある内容が全く分からず

終わらせるどころか、途中で挫折して終了してしまう可能性すら出てきます。

仮に最後まで食らいつくことが出来たとしても

1冊終わらせるのに1か月くらいかかってしまうはずです。

 

表現が厳しくなってしまいますが

やっぱり、個人の能力差によって同じことをやっているのに必要な時間が変わってくるんです。

勉強習慣が身に付いていて、それなりの能力がある子とそうでない子

同じことをやってもそれを自分のものにすることが出来るようになるにはかなり差がでてきます。

できる子が1時間で終わらせられるところ

できない子は10時間かけてもできる子が習得している内容を習得できない

ちょっと大袈裟ですが

できる子とできない子の間にはこのように大きな差があるということは間違いありません。

少しの努力でできるようにはならない

中学のときに偏差値60前後だった子であっても、高校の勉強についていくのに苦労します。

高校進学後、まったく勉強をしなくなったら一気に偏差値40台に下がりますし、下手をすれば30台にすらなってしまいます。

ましてや、中学のときに偏差値50前後だった子はちょっとやそっとの努力で高校に入ってからの模試で偏差値50以上を取ることなど無理です。

それくらい、高校の学習内容は中学と比べてかなり難しいんです。

 

勉強についていけなくなったら、モチベーションが下がりやる気がなくなります。

だから中学のときにあまり勉強をしてこなかった偏差値50前後の子が

高校進学後、大学を目指して頑張ろうと思っても

自分には無理だ

と感じすぐに挫折してしまうんです。

中学と高校の学習内容のギャップについていけないんです。

私のように、中学のときにまったく勉強が出来なかった子が、高校進学後本気に勉強をやろうとし、実際に継続して努力ができるなんていうのは、例外中の例外です。

だから

大学進学を考えているのであれば、高校進学後後悔しないように、中学のときに自分の能力を可能な限り高めておく必要があります。

能力は高められる

能力によって参考書を終わらせられる時間が異なる

何て言われたら、

諦めるしかないじゃん

と思ってしまうかもしれません。

しかし、能力は高められます。

 

能力がない私は普通の人の何倍も勉強して(高校1年の時から1日5時間の勉強を毎日続ける子なんて滅多なことではいないと思いますが、私はしました)1年がかりで平均点を取れるようになりました。

平均をとれるようになった私と、偏差値30台の底辺にいた時の私とでは、

同じ1時間でも勉強の質は確実に変わっていたはずです。

 

平成18年度の福大の過去問に

His plays can make you want to laugh and cry at the same time. This mixture of funny and sad things makes his plays seem like life itself.

これを和訳させる問題が出ています。

仮に

中学で習う英文法と単語が全く身に付いていなかった高校1年の時の私がこの1文を理解したうえで確実に和訳するには

  • 代名詞の暗記
  • 助動詞の暗記
  • 一般動詞の暗記
  • 一般動詞playが名詞で使われていることを暗記
  • 一般動詞の三単現のsのつくり方
  • 前置詞がどのような役割をしている科
  • 不定詞の名詞的用法の暗記
  • 等位接続詞andの使われ方
  • 使役動詞の理解

これらをすべて分かっていないといけません。

もっとわかりやすく言うと

中学生の学習内容を一からやらなければならい

というわけです。

おそらく必死に頑張っても3ヶ月くらいはかかるはずです。

 

しかし、どうでしょう?

高校3年の頃の私なら、この英文を理解したうえで正確に訳せるようになるにはそこまで時間は必要なかったはずです。

英語に必要な最低限の知識を身に付けている上に

継続して勉強をしていたことで集中力・理解力・暗記力も格段に上がっていたからです。

 

当然、今の私なら、この程度の英文であれば、日本語を読むのと同じスピードで和訳できますし、文の構造を理解できているのでなぜそのような訳になるのかまで解説できます。

 

高校1年のときにthis is a pen.レベルすら理解するのに苦労していた私と、今の私、の状況を考えれば確実に勉強をする能力は高くなっていますよね?

 

 

勉強をさぼってきたことが原因で勉強ができない状態に陥っている子で

一定以上の大学に合格したいと思っている子は

勉強習慣を身に付け、少しずつ知識をつけていってください。

そうすれば、知識と知識が結びついて、今までできなかったことが出来るようになります。

高校3年から始めては遅い

高校1・2年の時に普通に勉強をしていれば、高校3年から本格的に勉強を始めれば西南・福大に合格するのはそこまで難しくありません。

しかし

高校進学後勉強をさぼってきた

ましてや中学レベルの内容も分かっていない

高校三年生が急に大学を目指そうと思って

たとえその大学が福岡大学だったとしても

合格するのはかなり厳しいです。

なぜか?

原因は上に書いた内容にあります。

 

高校の内容を理解するために必要となる前提知識がないので

一つのことを理解するのに無駄に時間がかかるからです。

そして

勉強をしても理解できないし成績も伸びない

努力が結果になって見えなければ、どれだけ意志が強い人でも、勉強が続くわけがありません。

だから合格が難しくなるんです。

 

そうならないよう、勉強はしっかりとしておきましょう。

いつからすればいいですか?

なんて愚問です。

今から始めてください。

勉強習慣のない子が急に勉強を始めると挫折する?