博多高校に関連する内容を簡単にまとめました。

他の福岡地区の私立高校については「福岡地区の私立高校」を参考にしてください。

偏差値・合否結果

偏差値・合否結果を箇条書きでまとめています(参考程度に利用してください)。

3年間の欠席日数が30日以内(看護は15日)、3年次の評定で1がないことが合否に大きく影響するみたいです。

1がある時点で不合格になる可能性がものすごく高くなります。

1がある人が博多高校を受けようとする場合は事前に中学の先生としっかりと話し合ったほうがいいと思います。

興志館

コースごとに分けて書きます。

特進シリウス

学校から伝えられたボーダーは専願で偏差値58以上、前期で60以上とありましたが。偏差値52・3でも過去問をしっかりとやっていれば合格ができるはずです。

公立の併願先は「新宮高校」「香椎高校」を受ける人が目立ちます。新宮に不合格になってもシリウスに合格することもあると思います。

進学すれば0限目から8限目まで必死に勉強をすることになりますが、国立大学に合格をしたいのであればそれくらいの勉強をするのは当然なので、特に問題はないはずです。

公立高校の名前(福岡・香住丘)にこだわりがないのであれば、博多高校の少人数クラスの利点を最大限利用して自分の能力を最大限高める方が入学時に想像ができないくらいの大学に合格ができるはずです。

個人的には中学時代偏差値65前後の人が福岡高校・香住丘高校・九州高校の特進で下位になるよりも、シリウスでお金をかけずに学び、九大を目指したほうが金銭的なことを考えても合格のことを考えても良いような気がします。

※ もし偏差値60台の受験者が今以上に増えたら偏差値52・3では合格が難しくなるかもしれません。

※ 現在、学校が思っているほど合格実績は出せていないとは思いますが、入学者の入学時偏差値が全員60を超えるようになったらその状況は一変するかもしれません。

特進ドリーム

香椎・玄界・香椎工業・宇美商などを公立併願先にする人が目立ちます。

偏差値は50くらいあれば、過去問対策で十分合格ができるはずです。

カリキュラムはシリウスと同じなので、努力次第では国立大学にも十分合格できるはずです。

進学

受験者の半数ほどが偏差値40台になることが多いです。

受験者の大半が合格しているので、よほどのことがない限り不合格になることはないと思います。

基本的に国立受験のように5教科ではなく3教科を中心に勉強し西南・福大の合格を可能な限り高めようとしているみたいです。

グローバル

2016年4月、新たにできたグローバルコースは英語を本気で学びたい人にとってかなりお勧めできます。

わずか10人の定員にもかかわらず、2人担任制でネイティブ教員がいるので、いつでも英語を使ってコミュニケーションが取れる環境にあるみたいです。

合格者のレベルはシリウスの次に高く、英語の内申点が4以上であることが合格の条件(テスト結果により、もしかしたら3でも合格ができるかもしれません。詳細は学校の先生に聞いてください)とのことです。

初年度は14名が受験し7名が合格、4名が入学しました。4名に対し2人の担任がいるという最高の環境で勉強をすれば3年間で英語がペラペラになる可能性もあるはずです。

2年目は入学者が2名だそうです。受験者全員を合格にすればもう少し生徒が集まるにもかかわらず、不合格者をしっかりと出しています。

3年目は受験者6名で、合格者ゼロのようです。

入学してくる生徒の学力を一定に保ち、グローバルコースでしっかりと学び続けられる生徒だけを合格にしているところに博多高校の誠意が見られます。

修学旅行を兼ねた語学研修も行われるので異文化を知る良い機会にもなるはずです。

対策

シリウスと看護を受験する人は過去問をしっかりとみてください。

レベル的には学校で使っている教科書レベルの問題しか出されていませんが、公立高校の問題とは全く出題形式が異なるので高得点を取るにはそれなりの対策が必要になります(特に英語の発音)。

数学は、関数・証明が苦手な人は問題をたくさん解いておいた方がいいです。

レベル的には専願が前期よりも若干簡単で、後期が前期よりも気持ち難しいような気がします(年度によっても難易度が若干違います)。

普通科(IT/調理・保育/ワーキングスペシャリスト)

公立併願先の多くは魁誠高校です。魁誠に不合格になっても、欠席日数と評定をクリアすれば、不合格になることはよほどのことがない限りないはずです。

興志館とは若干雰囲気が異なりますが、楽しく勉強をしている雰囲気があります。

公務員試験の合格実績が今後どのようになるかがかなり気になるところですが、その結果次第では公務員志向のある生徒が増えるはずです。

看護

偏差値が40台でも合格している人がいるみたいですが、少なくとも50は欲しいところです(40台で合格した人は入試本番まで必死に努力をしてかなり実力を伸ばしているから合格できたのだと思います)。

合格者の中には偏差値60台の人も普通にいるようです。

合格だけを考えると偏差値50あれば良いかもしれませんが、入学後のことを考えると一応の目安として偏差値50台後半はあることが望ましいかもしれません。

というのは、仮に低偏差値で合格できたとしても進学後に確実に苦労をするからです。

偏差値50以下で受験を考えている受験生は、看護科がどういうところなのかを本気で調べたうえで受験をするかしないかの最終決断をしてください。

内申点は評定が27以上が最低条件とされています。27なければ合格は難しいと思ってください

倍率を気にする人もいると思いますが、おそらく合否に倍率はほとんど影響しないはずです。

合格の基準に達していれば、定員以上の生徒を合格にし、達していなければ定員以下の合格者しか出さないはずです。

内申点と欠席日数、入試本番の結果が7割以上あれば倍率が高くても不合格になることはまずないと思います(7割というのは私の勝手な推測です。博多高校の入試の問題で5割も取れない場合、さすがに合格はできないと思います)。

なお、他にも看護科がある高校がありますが、受験者のレベルは博多高校が一番高いです。

学力は高いからと言ってそれが人間的に優れているというわけではありませんが、学力が高い方が努力をする人が多いのは確かです。

看護の勉強を本気でするのであればその環境も重要になってくるので、看護科のある私立高校をすべての高校を見学し、どの高校が一番良いかを自分の目で見ることを勧めます。

5年間で卒業をするのが原則なので、その点も注意してください。

3年で卒業して就職・一般の大学に進学するなどと少しでも考えている人は入学しないほうがいいと思います。

27未満であっても100%不合格になるとは言い切れません。内申点が27に届いていない人で受験を考えている人は、まずは中学の先生に相談してください。

少し詳しく

看護科のような特殊な学科は本気で専門的なことを学ぼうとしている人が多いはずです。

最終的に国家試験に合格しなくてはならないので勉強が苦手な人はよほどの覚悟をもって入学を考えてください。

普通科のようにダラダラとした高校生活が送れることはまずありません。実習は普通の社会人として扱われるので、中学生には想像ができないくらい厳しい経験をすることになるはずです。

設備・教師(他の高校と異なり教師の入れ替わりが少ない)の質は他の看護学科を持っている私立高校よりも良いといわれています。

なお、女子しか入学ができないので男子で看護科に入りたい人は「純真高校」をチェックしてください。

参考:福岡県及び近県の看護大学

学校情報

学校情報をまとめています。

学科・定員

左から、専願・前期・後期の入学定員です。

  • シリウス :20名
  • ドリーム :40名
  • 進学   :40名
  • グローバル:10名
  • 普通   :210名
  • 看護   :60名(女子のみ)

受験者数

以下は平成29年の結果です。

合格者数は非公表です。以下は公表されている受験者数(左から、専願・前期・後期)を書いています。

  • 興志館:42名・156名・3名
  • 普通 :209名・323名・7名
  • 看護 :102名・13名・4名

見てわかる通り、看護科は受験生の大半が専願で受験をします。

看護科の受験者数

年によって異なります。100人以下しか受験しない年もありましたが、基本的に120名近く受けることが多いように思います。

仮に120名受験をしたとしても、他の科のようにたくさんの合格者が出ることはありません。どれだけ多くても80名以上の合格者がでることはないと思います。

専願で入学者数を確実に確保するので、一般入試で合格を目指す人は注意してください。専願合格者の数が合否に影響するはずです。

入試科目

専願入試と後期は国語・数学・英語と面接です。

前期は5教科と面接です。

グローバルコースに限り、別途リスニングと英作文が試験が課せられます。

博多高校は面接を重視するらしいので、調子に乗った態度をとっているとそれだけで不合格になる可能性があるということも覚えておいてください。

校門に入った瞬間からすべてチェックされます。

受験生に相応しない恰好や態度の人は確実にチェックを入れられ、度が過ぎていると不合格になると思ってください。

ロケ地

「イタズラなKiss THE MOVEI~ハイスクール編~」のロケ地として博多高校が使われました。

在校生は映画を見たとき自分たちが使っている校舎が映画の舞台になっているのを見て鳥肌が立ったと思います。

部活

相撲部、バトントワリング部、和太鼓部、ウイリングハンズ部といった珍しい部活が多くあります。

評判

評判は人によって異なるので何とも言えません。

しかし、10年以上前は私の塾から博多高校を進学先にあげる人はいませんでしたが、ここ3年は続けて博多高校の名前が挙がります。

進学先に名前が挙がることが多くなったことが今の博多高校の評判をそのまま表していると思います。

また、学んでいる生徒たちの雰囲気を見る限り、ここなら自分の生徒を預けても大丈夫だというように思いました。

ひねくれている私がこのように思うのは久しぶりです。

ただし、人によってその高校をどのように評価するかは異なるということを覚えておいてください。ある人にとって良い高校でも別の人にとっては悪い高校にもなりえます。

追記

2017年9月29日にアクセスが急上昇したので何があったのかと思ったら…。

少数の問題を起こす人がいるだけで学校のイメージが悪くなるので、学校も大変だと思います。

せっかく10年近くかけて人気校になりつつあったのに今年の受験には確実に響くと思います。

私の母校も、改革が行われてどんどん良くなってきているのですが、数年に1度大きな問題が起こるので世間には悪いイメージしか残らないんですよね…。

所在場所

博多高校」は福岡市東区水谷1-21-1にあります。JR千早駅から徒歩5分くらいで到着します。

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特待制度

志願者は所属中学の推薦書類などが必要になります。

学力特待

A級ランクで奨学生になれば、ほとんどお金をかけずに高校を卒業することができます。

他の私立高校よりも特待生になれる可能性が高いかもしれません。

博多高校のシリウスで特待合格をし上の大学を目指すほうが、中途半端な公立高校に通うよりも金銭的にも大学進学においてもよい結果になる可能性が高いかもしれません。

A級ランクは、専願が偏差値61以上、前期が偏差値63以上を目安にしてください。

B級ランクは、専願が偏差値58以上、前期が60以上を目安にしてください。

スポーツ特待

学校所定の部活動種目で優れた能力のある人はスポーツ特待の可能性があります。

学力特待ほどの給付金はありませんが、授業料と教育充実費が支給され、月額8,000円程度の納入金で高校に通うことができます。

合格実績

過去5年の合格実績一覧として九大・熊大などに合格している人もいるみたいです。

もし、偏差値55くらいの実力からシリウスに進学し本気で国立大学を目指せば九大にでも合格できる可能性はあると思います。

少しでも関心のある人は九州高校だけでなく博多高校も進学先の一つとして検討してみることを勧めます。

参考:私の高校時代の偏差値推移