お小遣いなどの対価を与えることで勉強をさせることは
長期的にみると望ましくない方向に進む可能性が高いみたいです。
目次
お小遣い
定期テストで何点以上取ったらお小遣いをあげる
とか
勉強を何時間したらお小遣いをあげる
などは
すでに上で書いた通り、長期的にみるとよくないことがあるみたいです。
普段360点くらいとっている子にはっぱをかけるつもりで
「定期テストで400点以上取ったら1万円あげる」
と言えば
多くの子がいつも以上に必死になると思います。
そして、運よく結果を出せ、お小遣いがもらえたら
ウッホホーイ
です。
しかし、ずっと結果を出し続けることはできるでしょうか?
結果を出すことが出来ず、何も見返りがもらえなければ、
「何ももらえないのならな勉強なんかしない」
となり
勉強の量が以前より減るかもしれません。
仮に400点を取り続けることができたとしても
一度1万円をもらった喜びも
二度目、三度目になると
喜びは減ります。
夏にのどが乾ききったときに飲むビール1杯はうまいですが
5杯も6杯も飲んでいたら
最初の一杯ほどの美味しさ、喜びは減ります。
いわゆる限界効用低減です。
勉強で「1万円あげる」もそれと同じで
1万円ではやる気が起こらなくなり
昔よりも勉強時間が減る可能性がでてきます。
短期的には効果があるとしても長期的には逆効果になる可能性がある
ということを知ったうえでやるかどうかは各人の自由ですが
勉強の楽しみを子供たちに気づかせるにはお金で釣るべきではないと私は思います。
なんてことを書いていますが
自分の家庭は勉強すればお金をあげる系の家庭で
おばあちゃんが70点以上取れたらお金をくれる
なんてこともやっていた記憶が残っています。
結局そんなことをやっても私は勉強をせず
小学校の時から0点を取っていたわけですが・・・
でも、今から考えるとどうして小学校の時からなんであんなに低い点数が取れていたのか不思議です。
小学生のあのカラフルなテストで30点~50点を安定してとか取るなんて逆に難しいはずなのに・・・。
勉強の動機づけに失敗すると、せっかく子供たちが持っている潜在的な能力をつぶしてしまうかもしれないんですかね?
本当に小学生の時の私って何やっていたんでしょうか・・・
勉強しない子は結果を出せない
中学によって定期テストの問題の難易度は異なるので何とも言えませんが
今まで勉強をしなかった子に
「400点以上取ったら1万円上げる」
で
やる気を出させたところで、結果を出すことはおそらくできません。
勉強をさぼってきた子は勉強のやり方が分かりません。
集中力もないはずなので、そもそも集中して勉強ができないはずです。
1・2日もすれば
「あ~もういいや」
と
なるはずです。
見返りを与えることを条件に勉強をさせてしまえば
勉強をする理由が見返りのためになってしまいます。
何かで釣って勉強をさせるのではなく
勉強をすることが当たり前
と子供たちがなるように方向づけるたほうがいいと思います。
努力に対して対価を与える
仮に何か対価を与えるとするなら
「勉強をした時間と同じだけテレビやゲームをやっていいよ」
「これを覚えたら残りは自由にしていいよ」
というように
本人の努力に対して与えたほうがいいみたいです。
最後に・・・
なんでもかんでも餌で釣って何かをさせることが当たり前にしてしまうと
家庭の外で何かを要求されても
「えっ、それしたら何をくれるの?」
と
平気で言うようになる可能性もでてくるので注意が必要です。