変わったと言えば変わったと言えますが
西南は頻繁に微妙な傾向変化があるのであまり意識せず
やるべきことは例年と同じでいいと思います(西南を受ける子の大半は福大も受けるはずなので、その点でやるべきことを変える必要はないと思います)。
もしこの傾向が続くなら(国語の変化を考えても続く気がします)
暗記要素が若干減ったぶん(若干ではないかもしれないが)
読解が得意な子が確実に有利になると思います(暗記で何とか点を稼いでいた子にはかなり不利になるはずです)。
個人的には昨年度の入試の方が確実に点を取りやすくなりました。
今までの問題は満点を取ることが出来る現役生はかなり少なかったと思いますが(私も満点はなかなか取れなかった)
昨年度のは今までより確実に満点を取れる人が増えたと思います。
目次
読解重視
やるべきことを変える必要はないと上では書きましたが
うちの塾では今回の変化を考え
読解をしてもらう量をかなり増やしました(前期で文法の基礎を固めているので、あとは必要なことを暗記すれば福大の文法問題ならほぼ正解を出せるようになりますし、西南の「不足する語を答えろ」の問題にも十分対応できます。塾の話になりますが、文法を重視するのは前期なので、今までは2級レベルなら後期から入塾して構わないと言っていましたが、今後は英検2級に合格できる実力の子でも前期から入塾することを勧めます)。
読解をしてもらう中で
品詞・文型を意識させることが出来れば
文法・語法の誤りを訂正する問題も(品詞・文型、特に品詞の理解がちゃんとできていれば)
満点を取れます。
例えば?と早速問われたので
神学部の大問3で
Though common said, it is only ~
「common」は動詞にかかっているのに「common」の品詞は形容詞か名詞なので明らかに間違いだとほぼ瞬間に分かります(動詞を修飾するのは副詞に決まっています。こういう基本的な部分の理解をせずに品詞を意識しないと問題が解けず3点を落とすんです。入試は合格者と不合格者の点差が数点しか違わないことを考えたら、品詞の理解をしないなんて危険すぎるということが分かりますよね)。
あとは
in addition to
も出ていましたが、「to」が前置詞としてちゃんと暗記が出来ていれば直後に動詞をおきたければ「~ing」にするとか。
これは「in addition to ~ing」と暗記していても解ける問題なので品詞の理解が出来ていなくても解けてしまうと思いますが。
大問3はこれ以外は
help人(to)V原
仮定法
現在分詞・過去分詞
の超基本しか問われていないので、余裕で満点を取れます。
あの問題を満点~1問ミスくらい取れないというので単純暗記で文法問題を解いているだけだと思います。
文法をしっかりと理解していれば読解問題にも役立つことは間違いないのだから
文法が軽視されているような気がする今だからこそ
文法をしっかりとやっておきましょう。
結果、読解も解けるようになり合格もできます。
ちなみに去年の大問1の適語選択は英文を利用して文法・語法・熟語を問うているだけなので、読解を重視するようになったといっても、決して文法を軽視してはダメです(入試では何が出されるかわからないので今まで通り覚えるべきものは覚えつつ、品詞・文型の理解もちゃんとする)。
文法の基礎が身に付いたうえでの読解だということは忘れてはいけません。
人によっては簡単になった
令和4年の解説プリント作るために解き直したけど
あまりにも簡単すぎる…
暗記しなければならない量が減ったわけではないが
令和3年(2021年2月入試)から知識を問う問題が減った分点数が取りやすくなった。
暗記で何とか点を稼いでいる子にとっては解きにくくなったかもしれないが
文の構造理解(文型・品詞の理解)、基本文法(それこそ中学で習うレベルの超基本)を無理くり頭に叩き込むのではなく理解を心掛けて子にとっては
福大よりも点が取りやすくなったんじゃないかと思う。
多くの受験生が苦手にしているであろう「語形が適切でないものを正しく直せ」の問題。
ほぼすべて中学生の文法理解で解ける(そもそも高校で習う文法事項ってそこまで多くない、多いのは構文や熟語だけ。西南は構文・熟語・語彙を問われる問題が減ったことで、暗記していなければならない量が減ったので満点を取りやすくなった)