偏差値30から50にするのと
50から60にするのでは
数字だけを見れば50から60の方が簡単に見えますが実際は違います。
目次
どちらの方が難しいか
偏差値30台から50台にするのと50台から60台にするのどちらが難しいか
とのことですが
100%
50台から60台の方が難しいです。
30台から50台は個人差はありますが
それが単に
勉強をさぼっていたことが原因で偏差値が30台だったというのであれば
思っている以上に簡単に50台になります。
夏休み1か月の勉強であったとしてもです。
高校生が受験する模試とは違い
一方
偏差値50台から
それが50台前半ではなく50台後半であっても
偏差値60台にするのは難しいです(偶然取れてしまうことはあるかもしれませんが)。
平均点は高くない
フクトの平均点はそこまで高くありません。
また、定期テストレベルに出されるような基本的な問題が多くを占めているので
少し勉強をすれば簡単に平均点に達してしまうんです。
勉強をほとんどせず
例えば中学のときの私のように定期テストで5教科合計で100点台を取るような子が受けたら全く手が出ない問題かもしれませんが(実際に私は一桁しか取れない科目もあった)
本当にちょっと勉強さえすれば、簡単に平均を超える問題しかでないんです。
なので、偏差値30台からであっても、国語以外の4教科は夏休み1ヶ月本気で勉強をすれば50台にはなります。
しかし偏差値60以上を取るとなると、基本的な内容だけでなく、多少細かい内容を覚えておく必要もありますし、
英語では複数の文法事項を覚えていなければ解けなかったり難しめの単語が出されたり
数学においては文章を理解し式を作ったり、問われている内容を理解し答えなければならない問題もでてきます。
その手の問題は基本問題を解くのとは異なり、簡単にできるようになりません。
たくさんの暗記をし問題演習をこなすことで少しずつできるようになるものです。
60以上となると少しだけ難しくなる
60以上を安定して取れるようになるには
間違った勉強を避けある程度効率的に勉強をする必要が出てきますし
暗記だけでなく演習にも時間をかける必要が出てきます。
勉強のやり方が間違っているのなら、それを正すことから始める必要が出てきます。
素直に間違いを聞き入れて言う通り勉強をすればすぐに伸びる子もいますし
我流の勉強をし続ければ成績が伸びず50台後半をうろうろし続けるという子もいます。
また、能力には個人差があるので(能力は高められるので、差を縮めることもできる)
簡単に60を超えてしまう子もいれば、同じ程度の努力をしても60どころか55前後で止まってしまう子もいます。
偏差値30台から50にするのが1の難しさだとすれば
50から60にするには2~3の難しさがあるんじゃないか
というのが私の感覚です。
また、「偏差値60の壁」にも書きましたが、勉強ができるかできないには個人差があるので
比較的簡単に60を超えられる子もいれば
自分の中ではこれ以上勉強はできないというくらい勉強をしていても60を超えられない子もいるはずです。
ただ、「これ以上勉強できない」が本当にこれ以上できない程度勉強をしているのかは分かりません。
私が「ちょっと勉強したかな」程度の勉強量なのに「これ以上できない」と思う中学生は相当いるんじゃないかと思います。
1日1時間も勉強をしたことがない子が2時間勉強をすれば、「あり得ないほど勉強をした」と思うかもしれませんが
私が2時間しか勉強しなかったら「今日はほとんど勉強しなかったな…」となるのとは大違いです。
平均前後から上を目指す
うちの塾が
平均前後から上を目指す
とか
現在の実力はたとえ偏差値30代であったとしても気にしないで大丈夫
と言っている理由はここにあります。
偏差値50になるのは、勉強が極端に苦手でない限り、そこまで難しくはないので(勉強をしているのに思うような結果が出せないというだけで「勉強をしてもできない」と考えるのは早計です。どのように勉強が出来ていないのかを見る必要があるので、単に点数が悪いというだけで「できない」と考えてはダメです)。
現時点の学力で生徒をふるいにかける必要はないんです。
必要なのは、
成績を伸ばしたいという気持ち
と
そのために一定の努力ができる
この2つだけです。
また
30台から50台にしてあげられれば、その子は間違いなく「自分はできるかもしれない」という気持ちになります。
成績が悪かったのが単に勉強不足だということが分かれば
勉強が楽しくなり、もっともっと勉強をしてみたいな~という気持ちになりやすいと思うんです(私がそうだった)
中途半端に勉強をして偏差値55くらいしか取れない子はなかなか偏差値60の壁を越えられないのですが
勉強が楽しくなり自分の意志で勉強をするようになってしまった子は
放っておいても後は勉強をするようになり
且つ
伸び悩んだときに「あ~だめだ」とならず「どうやったら伸びるんだろうか?」と本気で考えるようにもなります(なる可能性が高いと思います)。
今、高校1年生にそういう子が継続してうちの塾の自習室に来てくれているのですが、そういう子をみると本当にうれしいんですよね。