「中学夏期講習に10万円は普通か」という検索がされていました。
普通です。
それが結論です。
夏期講習直前になっていきなり20万・30万も請求されることもあるので、個別指導塾に通っている人は事前にいくら必要になるか確認しておくことを勧めます。
「授業料が安い」という言葉で誘い込み、授業料以外で多額の料金を請求するというのが当たり前のように行われている現状はなかなか変わらないみたいです。
目次
夏期講習は高すぎる
夏期講習はコマ数が増えるから当然授業料が増えます。
塾もサービス業ですから受けたサービスに対して対価を払うのは当然です。
ただし、塾の言うがままにお金を払うのは止めましょう。
夏期講習の料金を安く出しておいて、合宿で5万~10万追加、特訓講座で1講座につき1万追加。
夏期講習なのに「2万・3万で安い」と思わせておきながら結局10万~15万を払わせるという手法があります。
国が、塾などの料金を明確化する!!と数年前に話題になりましたが結局何も変わっていません。
個別指導を利用する場合、塾から吹っかけられて30万円くらい払ってしまう人もいます。
30万といえば、下手をすれば普通の家庭の一ヶ月の世帯収入よりも高いかもしれません。
私の塾で中学3年生が1年間で支払う授業料+テキスト代+光熱費(つまり年間総額)とほぼ同じ価格です。
手取り収入が70万円を超す家庭ならまだしも、30万円を払ってまで塾に通わせる価値はないはずです。
大手塾の「みんなが受講しています」「受講したら合格率がUPします」という言葉を真に受けたのか半強制的になのか、多くが合宿や特訓講座を受講します。
個別指導塾は「他の子は60コマも取りました」などと言い、親の不安を煽りたくさんのコマを取らせます。
また、「自習室を使って勉強すれば1時間あたりに換算すると数百円程度」といったわけのわからない営業トークでお得感をだしたりします。
ほとんどの講師は子供たちのことを考えているはずですし、合格をしてもらいたいとも思っているでしょう。
しかし、それ以上に、いかにして夏期講習で利益を出すかに必死になっているんです。
特にフランチャイズの個別指導塾ではひどい噂を聞くことが多いです。
自分の利益のために、親にお金を払わせようとしているところが大半と疑っておいた方がいいです。
「子どものためにお金を払わないなんて、なんて子どもはかわいそうなんだ」という雰囲気さえ出すところもあるみたいですね。
お金を払えば成績が伸びるわけではありませんし、合格ができるわけでもありません。
それに関しては「塾に入れば絶対に成績は上がるのか」を参考にしてください
30万円を夏期講習に使うくらいなら高校進学時のことを考えて貯金をした方が良いかもしれません。
個別指導で結構吹っかけられたので辞めて私の塾に来た子もいます。
また、コマ数が大いのに3万円程度の値段でかなりのコマ数を学べる個別指導のチラシを見ますが、絶対にどこかにからくりがあります。
大手の完全1対1の指導なら、週1回80分で1万5千円くらいは徴収しなければ利益が出ません。1対2でも1万円は徴収する必要があります。
それ以下の料金で個別指導を行っている場合、指導方針・講師の質・授業風景をあらかじめ見させてもらった方が良いでしょう。
「塾」の否定ばかり書きましたが、その「塾」を私も経営しています。
お金をもらっているので、他の塾のことは否定できる立場にはないのですが、子どもの成長は2の次で自分たちの利益が1番な塾には本当に怒りを感じます。
「あんたも同じですよね?」と言われても否定することはできません。
小学生の子供を持つ親へ
今回のような検索がされるたびに、小学生の時に勉強習慣をつけさせるように親がしっかりと考えていれば塾に通わせる必要すらなかったのに・・・と思います。
小学生の時に勉強習慣をつけさせれば、中学では何も言わずに勉強をする子になるから、塾に無駄なお金を払わなくて済むし、勉強をしない子供を見てイライラすることもなくなるのに・・・
子どもが勉強をするかしないかはほぼ家庭環境で決まります。厳しいことを言いますが、勉強をしない子供になってしまったとすれば、それは親の責任です。
中学になってから「’勉強をしない」「テストで平均点すら取れない」そのようになる前に子どもが勉強をするように導いてあげてください。
「塾に預ければ勉強をするようになるだろう」などと思っている人は考えを改めましょう。基本的に、塾は知識をつけるところであり、やる気のない子のやる気を出させるところではありません。
勉強をしない子を塾に通わせても、自分から進んで勉強をするような子になることはあまり考えられません。
子どもに勉強をさせるたに何をすればいいかの勉強を親がすべきかもしれません。