塾を選ぶときの注意点

世の中にはいろいろな塾があります。塾を選ぶときは最低限の知識を付けておきましょう。

何も調べずに塾に入ると、成績が伸びないだけでなくとんでもない料金を請求される可能性もあります。

また、無駄に塾に通わせることもやめるべきだと思います。

勉強をしない子を塾に入れても勉強をするようになることはあまり考えられません。お金の無駄になります。

勉強をしない子は塾に入れる前にどうすれば子供のやる気が出るかを考えましょう。

勉強を自ら進んでやる子にする」を参考にしてください。

  1. 塾を利用する上での注意点
  2. 合格者数・合格率
  3. 講習料
  4. 塾を利用すべきかどうかの判断基準例
  5. フランチャイズの塾に思うこと

塾を利用する上での注意点

体験に来た子の学力テストを受けて、「合格するためにはこれだけのコマ数は受ける必要がある」などと不安を煽り単価を上げようとするところもある(個別)

進級時に「コマ数を増やさないと成績は伸びない」と単価を増やそうとする(個別)

1対2以上だと、ボケーっとしている時間がほとんどで何をしに塾に行っているのかわからないということもある(個別)

1対2以上だと、講師が生徒を伸ばすための指導をするのは難しい(個別)

他に人がいたら先生に質問するのができないタイプだと、個別指導であっても問題を解くだけで終わってしまうことがある(個別)

教室の中で勉強以外の会話ばかり聞こえてくるところもある(個別)

1コマまるまる大学生とおしゃべりで終わるということもある(個別)

授業料を安く見せておき、申し込みをするときになって入塾時の必要経費として何十万も支払わせる(気が弱い人はそこで断ることができない)(個別・家庭教師)

授業料を安く見せておき、教材費が授業料と同じくらい必要になる(家庭教師)

講師の質が悪いことがある(個別・集団)

授業料を安く見せておき、教材費・毎月の事務経費・テスト代が必要になる(個別・集団)

特待制度で無料と謳いながら夏期・冬期講習で10万以上の授業料を請求されることもある(集団)

通常の授業料を安くし、講習・特訓など通常授業以外でぼったくる(集団)

一番下のクラスに配属される講師の質は悪い(集団)

これらは私が大手塾にいたときや個別指導から移動してきた教え子から聞いたものです。

それに、講師が毎回変わる個別指導塾だと生徒の理解状況が把握ができるわけがないので成績を伸ばせられません。

「密に生徒の状況を報告し合っているから大丈夫」と言われるでしょうが、初めて対応する生徒、数回に1回しか対応しない生徒の状況が把握できるわけがありません。

1対1でやると言いながら他の生徒を見るということをしているところもあるみたいです。

仮にそれで成績が伸びたとしたなら、本人が自分で頑張ったからです(塾に通うということが勉強をきっかけにはなったことは否定できませんが)。

塾を通わせる前に塾がどういう経営をしているのかを知りましょう。

名前は挙げませんが、凄い指導者が集まっている中堅塾(本当にお勧めだが、校舎が増えてからは講師がばらばらになったはずなので今は質が落ちているかも)。

犯罪レベルのありえないぼったくりをやっていた個別指導塾(10年前に聞いた話なので今はどうなっているかわかりません調べてみると、数年前にその塾はなくなっているみたいです。当然でしょう。あのような塾が10年以上続いていたこと自体不思議です)。

とにかくいろいろな塾があります。

生徒の成績を伸ばすことが第一なのに、なんでそれが「コマ数を増やす」につながるのか本当に理解に苦しみます。

結局は利益が第一なんです(私も塾経営をしているので、「結局は利益」と言われれば反論できませんが、少なくとも私の塾に入ってきた生徒がこの記事を見たら、その大半が私がここで書いている意味を分かってくれるはずです)。

子供のことを考えるなら、塾がどういうものなのかを知ったうえでどの塾に入るべきかどうか真剣に考えてください。

高校受験のためにひと月に10万・20万と使う必要があるのか。

それが当たり前と思っているのであれば感覚がマヒしているだけだと思います。

お金を使ったからと言ってやる気のない子が急にやる気を出したり、勉強をしない子の成績が急激に伸びたりするわけではありません。

参考:独学に最適な教材

合格者数・合格率

合格者数はあてになりません。

多くの生徒がいれば多くが合格するに決まっています。

具体的数字を上げればそれはすぐに理解できます。

例えば、1000人いるA塾から50人が合格するのと、100人いるB塾から10人が合格することを比べてください。

合格者数はA塾のほうが多いですが、合格率はA塾が5%、B塾は10%でB塾のほうが高いです。

また、頭の良い人ばかりが集まる塾と、どんな生徒でも受け入れる塾では、頭が良い人ばかりが集まる塾のほうが合格率は良くなります。

偏差値50前後の公立高校の合格者数と比べ、難関公立高校の合格者数が異常に多いことを見れば成績が良い子が集まっていることは一目瞭然です。

地域トップの難関公立高校に合格するのは勉強量だけではどうにもならないことが多いので、もともと合格できるだけの力(地頭というのでしょうか)がある子が集まっていなければそんなに合格者が多くなることは考えられないからです。

勉強が苦手な子が合格者数・合格率だけを見て塾を選んでも、成績が伸びる可能性は低いと思ったほうがいいです。

なぜならば、大手塾は成績によりクラス分けがされるからです。

成績が悪い子は指導力の高い講師から授業を受けることはできません。

授業中にガヤガヤしている教室もあると、よく耳にします。

学校の成績が悪く、少しでも成績を伸ばしたいというのであれば、映像授業を利用して、分からないことをがあれば社員の人に質問できるという、これから数年で増えてくるであろう塾に入った方がいいでしょう。

もちろん、大手塾を否定しているわけではありません(成績が良い子は個別指導塾に通うのではなくできるだけ大手塾を選ぶべきだと思う)。

大手塾は学校の成績が上位4分の1に入るくらいの子が選ぶと最も効果があると思います。

知っている方がほとんどだと思いますが、大手塾の中には小学生に私立中学を半強制的に何校も受けさせて合格実績を上げているところもあります。

講習料

集団授業の塾の中には毎月の授業料を始めに設定し、それを8月を除く11か月で割って毎月の料金を設定しているところがあります。

例えば、毎月の授業料を1万8千円にしたいのであれば、19万8千円を11で割ったものを毎月の授業料1万8千円というように決めるのです。

そうすることで毎月の授業料と講習料は別物になります。

講習料を無料に設定している塾でなければ、毎月の授業料と講習料を2重取りされることになるのです。

その場合、例えば、12月の中旬には冬期講習の授業料と1月分の授業料を合わせて払わなければならなくなるので、思っていた料金の倍くらいになる可能性があります。

塾によっては3年の8月の授業とは別に夏期講習の授業料を徴収するところもあるみたいです(今はどうか分かりませんが、私が聞いたその塾は少なくとも4年位前までそのやり方をしていたようです)。

「授業が多くなるから当然」「周りの塾もそうだから仕方がない」「でも授業料を払わなかったら塾で授業が受けられない」などと思う人が大半だと思います。

しかし、授業料を少なく設定しておいて、入塾後、想定外のお金を払わせるのは法的にも問題があるはずです。

「入塾申込書・誓約書に明記されています。それを読まなかったあなたが悪いです」と言われても重要事項の説明責任は塾側にあるはずなので、それをしなかった塾に問題があります。

ただ、クレームをつけたところで、塾を続ける限りお金が返ってくることはありません。

そこで辞めることになったとしても、全額が返ってくることはないと思います。

お金をもらう立場にいる方が払う立場にいる方よりも強いので我慢するしかありません。

嫌な気持ちにならないよう、塾に入る場合は疑問に思ったことは何でも確認しておいた方がいいです。

参考:夏期講習の料金相場

定期的に行われるテスト

定期的に有料で塾内の確認テストをしているところもあると思います。

表面的には「成績の推移を確認」「クラス分けのため」と言いますが、ほぼ確実に利益のために行っていると思ってかまいません。

生徒たちがどのくらいの学力で何をしなければならないかなど、普通に指導をしていればテストなどしなくても分かりますし、クラス分けもできます。

にもかかわらず、塾内で確認テストをする理由は何なのか。

塾生が100人いるとすればそれ掛けるテスト代でどれくらいの料金になるか計算してみてください。

経費をほとんどかけずにできる塾内テストが、塾の重要な収入の一部となっているのが分かるはずです。

塾を利用すべきかどうかの判断基準例

塾を利用するかどうかの判断基準をいくつか書いておきます。

自学ができるのであれば無理に塾を利用しなくてもよい場合

  • 難関私立中学を受験しない小学生
  • 偏差値50~60の公立高校を受験する予定の中学1・2年生
  • 偏差値50以下の公立高校を受験する予定の中学生
  • 西南・福大・日東駒専レベルの私立文系大学を受験する高校生
  • 佐賀大・大分大学など比較的簡単に合格できる国立大学

自学ができても塾を利用した方がよい場合

  • 難関私立中学を受験する小学5・6年生
  • 公立トップ校や難関私立高校(西南学院以上) を受験する予定の中学生
  • 偏差値50以上の公立高校を受験する中学3年生
  • 理系が苦手な理系大学志望生
  • 2次試験の問題が難しい国立大学を受験する場合

塾に通わせた方が良い場合

  • 自学ができない場合
  • 集団指導が合わない場合

参考:塾の選び方

フランチャイズの塾に思うこと

中には利益第一主義のところもありますが、個人経営塾は本気で子どものことを考えている塾が多いです。

しかし、フランチャイズの個別指導塾(直営もそうですが)の多くは利益第一主義です。

教育に無関心だけれどお金になるという理由だけで始める人もいます。

友達を誘えとしつこい塾もあるみたいです。

友だちを紹介したらクオカード3千円・5千円というように、もので釣るような塾は本当に嫌いです。(それができれば私の塾はもっと生徒が集まっているのでしょうけれどね・・・)

はっきり言って、私は個別指導塾は嫌いです。個別指導塾を利用するべきではないと思っています。

ネットを見ていると、西区に「この経営者の個別指導塾はすごい」というところもありますが、ほとんどの個別指導塾が口では教育が第一と言っておきながら、お金のことしか考えていないのではないでしょうか。

サービス業だから、指導した対価をもらうのは当然ですが、無駄な授業を受けさせ単価を上げて利益を出そうとしている人が教育第一とは言ってもらいたくないです。

もし、教育が第一なら、夏期講習で必要以上のコマ数を受講させ、30万・40万という、ぼったくりレベルの料金を請求することはしないでしょう。

30万っていったら、中学3年生が私の塾に1年通う料金より高いです。中学1年生なら半分で1年間通えます。

本当に子どものことを考えているなら、自分で勉強をさせる力をつけて、週に1・2回の指導で高得点を取れるように・合格できるようにするのではないでしょうか?

成績が伸びないからコマ数を増やせって、「それってあんたの塾の指導がクソだからでしょ?」と言いたくなります。

また、学習障害の可能性がある子にたくさんコマ数を取らせ、頑張れば成績が伸びるという個別指導塾はそこらへんにたくさんあります。学習障害の子供たちにどのような指導をすればいいのか知っているならまだしも、学生講師に丸投げ、楽しく勉強をしてるふりをさせてお金をもらう。そういうことが現実にあるので怒りすら覚えます。

しかし、近いうちに集団授業の塾の多くが消えるかもしれないんですよね。数年後は、ネットを利用して授業を受けることが常識になる可能性が高いからです。そうなったときは、残るのは個別指導塾だけかもしれません。

そのときは、「個別指導塾など利用するな」と言っている私の考えが変わるかもしれません。もし、私の考えが変わらなければ、集団授業塾の需要がなくなったときが私の塾講師人生の終焉ですね。

参考:塾に関連するページ