数学よりは英語の方が文章で説明しやすいということはあっても
ネットで英文法の解説を見る限り
「丸暗記をしなくても誰でも簡単に覚えられる」
なんてものであっても、
「英語が分かりません」の「分かりません」がどのくらい分かっていないかの「分からない」なのかをサイト作成者が分かっていないからだと思うのですが
「英語が分からない」という子が見ても絶対に理解できないだろうな
というものしかありません(「中学3年から塾に入る?変える?」にうちの塾で不定詞の副詞・形容詞用法をどのようにして開設しているかについて書きましたが、それも英語が分からない人にとっては何を書いているのか全く分からないはずです)。
実際にこれを書いているのは
誰でもすぐに分かる系のサイトをいくつか見たけど
結局何を言っているのか意味が分からない
ということがきっかけで書いています。
私がサイト上で、基本的に、英語の解説を書かないのは
それを書いたとしても
「英語が分からない」
と悩んでいる子が納得できるようなものが書けないということが分かっているからです。
なので今から書くものは誰かに役立つものになるとは思いませんが
私がまったく英語が分からないとすれば
ごちゃごちゃ説明されるよりもシンプルに教えてもらったほうが納得ができると思うので
シンプルに説明します(本当に英語が苦手ならまずは丸暗記をして、なんとなく英語ができるようになってから理解を伴わせる方がいいと思う。私が高校1年のときは、参考書を読んでも何を書いているのか一切分からずただ時間だけが過ぎていくというもったいないことをしていたので、混乱しそうなところはシンプルに、単純暗記で済む部分は単純暗記で)。
自動詞と他動詞は
他動詞の後には名詞が来る
自動詞の後には名詞が来ない(大半が前置詞が続く)
これだけでOK
他動詞・自動詞ってなに?と悩んでいるということは
最低限の勉強をしているはずなので(中学のとき、英語は得意ではなかったけど、模試で平均点くらいは取れていた。くらいの実力はあるはず)
単語を見てそれが「名詞」かどうかの判別はできるはずです(分からないのならすぐに分かるようにするしかありません)。
そうであれば
他動詞の後には名詞がきて自動詞の後には名詞は来ない
本当にこれだけで十分です。
ついでに書くと
I finished doing my homework.
このとき「doing」が目的語(名詞)だから、finishは他動詞
なんてことは分かる必要ありません。
だってこれって
finish ~ing(~し終える)
とが分かっていれば
finishが自動詞か他動詞かなんて判断する必要は一切ないんですから。
暗記なしで理解できる
なんて銘打っている
動画や文章って
そこそこ英語ができている人が
へ~そうやって考えるのもありだね
と納得できるようなもので
英語が本当に苦手で参考書に書かれてある内容すら
何書いているのか分からないんですけど~
というような人が見てもかえって混乱するだけです。
だから、参考書を読んで何が書いてあるのか全く理解できない
なんていう人が手っ取り早く自動詞・他動詞の違いを把握するには
他動詞は直後に名詞が来る
自動詞は来ない
とりあえずそれで十分なんです。
私も英語を勉強し始めた時
自動詞・他動詞の細かい説明を聞いても
はっ?何言っているのか分からないんですけど~?
ってなっていましたから。
それに、自動詞と他動詞の違いって主に文法4択問題を解くときに必要な知識になってくるものです。
そして、自他の違いを問われる文法4択問題って結局は暗記をするしかありません。
自他の違いですら、「丸暗記は必要ない」という人もいますが、入試によく出るものは決まっています。
ごちゃごちゃこしたことを理解しようとしてもそれができないで悩んでいるのなら
丸暗記をしてしまったほうが手っ取り早いです。
でも、それだと長文読解の時にうまく訳せなくなるのでは?
なんて思う必要もありません。
既に書いた通り、自動詞他動詞が問われるのは文法4択問題です。
少なくとも私は長文を読むときに自動詞・他動詞の違いなど意識するなんてことはありません。
ちなみに
I finished doing my homework.
これが何文型ですか?
なんてことも分からなくて大丈夫です。
finish ~ingが「~し終える」と分かっているなら、ちゃんと訳せますよね?
それでいいんです。
文の構造を把握するために文型の理解が重要であることは間違いないですが、
want to
need to
admit ~ing
avoid ~ing
目的語に不定詞or動名詞を取る動詞
のように暗記してしまえば済む表現は何文型かどうかなどわからなくても訳が出来てしまうから、それが何文型かなんてわかったところであまり意味がないんです(「重要だ」という人ももちろんいるはずです)。