高校(大学受験)英語が難しく感じる原因

中学生の時は英語が得意だったのに高校になったら英語ができなくなったという人が多くいるはずです。特にトップレベル校にギリギリで合格してしまった人や中堅校の人はそのように感じることが多いと思います。

高校英語を難しく感じる原因をしっかりと把握することで、やってもやっても成績が伸びないイライラと不安を軽減させることができるはずです。

当たり前のことしか書いていませんが、英語が苦手だと思っている人は読んでください。

目次

  • 難しく感じる2つの原因
  • 覚える単語・文法の量が多い
  • 文が複雑
  • 悪循環

難しく感じる2つの原因

原因は以下の2つです。

  • 覚えることが多い
  • 文のつながりを把握するのが難しい

英語が苦手だと感じている人のは「そんなことわかっている」と思はずです。しかし、高校英語を難しいと感じるのはこの2つ以外ないです。

「高校英語が難しい」と感じている人はこの2つがどういうことなのかをしっかりと理解してください。「難しい」と感じる原因を知ることができれば、大学受験までに自分が何をすべきなのかが見えてくるはずです。

難関大学を目指している人も「英語は難しい」と思っている人が多くいると思いますが、それは「英検2級程度なら余裕で合格できるけれど、早稲田・慶応の英語になると全く…」「京大の英語など一生できないよ…」という次元での“英語が難しい”です。高校1年生が中学英語と高校英語の違いに戸惑い“英語が難しい”と感じるのとは全く異なります。

覚える単語・文法の量が多い

「量が多いことを把握しろ」というのは言葉を変えれば「高校英語をナメるな」ということです。高校英語で「基本・基礎」と書かれている参考書を手にして「基本・基礎」=「簡単」と勘違いしている人が多くいます。

「基本・基礎」というのは英文を読むうえで絶対に抑えておきたい「基本・基礎」という意味で、そこには「簡単」という意味は含まれていないと思ってください。

中学英文法

中学英語は

「want to ~ / like to ~ / start to ~」は「~が欲しい、~するのが好き、~し始める」

「It is … for 人 to ~」は「人にとって~することは…である」

「S+V+比較級+than …」は「Sは…よりも(比較級)だ」

というような型を覚えれば、あとは単語の暗記をするだけで高得点が取れました。何の理解ができていなくても、これらを暗記しさえすれば問題が解けていたのです。

高校英文法

高校も基本的に中学のように型を暗記すれば文法問題は解けるようになります。しかし、その量が中学とは全く異なります。

高校英語を「できる」と思えるようになるには勉強のやり方を知っている人でも中学の3倍、勉強のやり方を知らない人なら5~10倍は勉強をしなければならないはずです。

つまり、中学時代と同じ勉強量では英語が「できる」ようになるわけがないのです。このことが分かっているようで分かっていない人が多いです。

中学英語は簡単だから少し勉強をすれば余裕で高得点を取れていましたが、高校英語ではそうはならないのです。

高校で習う文法は難しい

もちろん、それだけではありません。

中学のように1回の授業で理解することができた文法が、高校では1回聞いただけでは理解ができないほど難しくなっています。

今まで簡単だと思っていた文法が、全く別のもののように思えてしまうのです。

この時点で「あっ英語ってわけわからない。難しい。」と感じるはずです。理解が難しいので中学の時と同じように理解を型の暗記だけに走り、「なんとなくこうじゃね?」と答えるようになります。

中学の時は実力テストで「多分8割・9割は取れている」と自分が何点くらい取れているのか大体わかっていたのに、高校では「あれ?思ったよりも点数が良かった」とか、「思った通りできていなかった」と模範解答を見なければ自分がどれくらいできたのかが分からなくなります。

つまり、勉強をしても自分がどれくらい取れたのかが把握できないくらいの実力しかなく、成績が偶然に左右されてしまうのです。

この状況が続くようなら高校英語ができるようには絶対になりません。

文法が分かるようになるには

文法が分かるようになるために、まず初めに以下の2つを頭の中に叩き込んでください。

  • 覚えることが多い
  • 理解することが難しい

覚える量が多ければ中学の時と同じ勉強量では「できる」ようになるわけがありません。

1回で理解するのが難しいのだから、理解するために2回・3回もしくはそれ以上繰り返す必要があります。

「中学の時に1回で理解していたのだから高校でも同じ」と思っている時点で高校英語はできるようになりません。

高校英語を「難しい」「できない」と思っている人のほとんどが、高校英語をナメているだけだということを知ってください。

できるようになるにはできるようになるだけの勉強量が必要になります。

具体的な文法の勉強法は?

「じゃあ、具体的にどうやって文法を勉強をすればいいのかを教えてもらいたい」と思った人もいるはずです。

残念ですが「英文法が分からないから誰かに教えてもらわなければならない」と考えている時点で高校英語はできるようにならないです。

なぜならば、上述の通り高校英語は1回教えてもらっただけで理解できるようにはならないからです。

高校英語は繰り返し勉強をして初めて理解ができるようになります。「参考書は分からないから教えてもらいたい」と思う気持ちは分かりますが、参考書を読んで理解ができなければ人から教えてもらっても理解できるようになりません。

人から教えてもらっても「その時はなんとなくわかったような気がするけど、テストになると分からない」状態になるだけです。

結局は自分で参考書を何度も読んで理解していくしかないのです。

参考:大岩のいちばんはじめの英文法

大学受験で個別指導塾は意味がない

分からないからと言って個別指導塾で教えてもらっている人もいると思いますが、お金がもったいないです。

もちろん、「塾に通って成績が伸びた」と思っている人もいるでしょう。しかし、そういう人は塾に通っていなくても参考書を読むだけでも成績は伸びていたはずです。

高校で塾に通う一番の目的は、大量の問題を解き解説をしてもらうことで、中途半端な理解状態から問題が解けるくらいに理解するようになることです。決して知識を付けるために利用するものではありません。

塾で知識を付けようとしている多くの生徒はこの時点で大学受験がどういうものなのかを勘違いしています。中堅私立大学以上を目指すのであれば、人から知識を教えてもらわなければならないという受け身の姿勢で勉強をしても合格は難しいです。

英語・国語・日本史・世界史・政治経済・地理などは市販の参考書で必要な知識が付けられます。私立文系受験で個別指導塾利用しようとしている人は絶対にやめた方がいいです。数学・理科など解説が必要な場合は、金銭的に許されるなら個別指導塾を利用したほうがいいです。

参考:高校で個別指導塾

文が複雑

中学生の英文は1文が短いです。短いので単語と文法さえ暗記しさえすれば誰でも簡単に長文が読めてしまいます。

中学英語が簡単に読めてしまう理由は1文が短いからだけではありません。

公立レベルの入試問題では具体的な文が使われます。具体的な文は抽象的な文と異なり、文の構造が分からなくても単語をつなぎ合わせるだけで内容が推測できてしまいます。ものすごく英文が読みやすいのです。

しかも、高校入試に使われる文はきれいごとしか書かれていません。人を否定するなどのマイナスなことが正答になることはありません。正誤問題では良い子ちゃんの選択肢の中から答を選べばいいので、話の流れがつかめてしまえば丁寧に本文を読まなくても答えが見えてくることがあります。

つまり、中学英語は理解が不十分でも勘で「なんとなくこう訳すと思う」と適当に答えても(やっている本人は適当とは思っていない)正解を出すことがきるのです。たいした力もないのに“得意だ”と勘違いしてしまうのはここに原因があります。

高校になって「英語が苦手になった」のではなく、中学の時は「英語が得意だ」と勘違いをしていたということを認め、一から勉強をし直す方が長期的に見ると英語が得意になるはずです。

文法の基礎ができて始めて読解ができる

文法と読解の勉強の仕方は異なります。文法はできるけれど読解が苦手な人、読解はできるけれど文法が苦手な人がいるかもしれませんが、本当に英語ができる人は文法の基礎が理解できている人です。

帰国子女など母国語並みに英語ができる人を除けば文法の理解なくして難関大学の英語の問題で確実に高得点を取れるようになることは起こり得ないと思いましょう。

ですので、難関大学を目指している人は読解の勉強を焦って始めてはいけません。最低でも中学3年で習う英文法を完璧にしてから本格的に読解の勉強を始めることを勧めます。

合格が運に左右される

私は現役で明治大学に合格しましたが、英語に自信があったわけではありません。自信どころか、11月頃から「英語ができな過ぎてやばい」と思うようになりました。

全ての問題が分かるようでわからない。「確信は持てないけれどなんとなくこれが正解のような気がする。」このような感覚で問題を解いていました。

英語の実力が本物であれば、「なんとなくこれ」ではなく、「これが絶対に答えだ」と確信をもって答えられます。難しい問題だったとしても「この2つは絶対に違う。答えは2つに絞られているけれどどっちか微妙。たぶんこっちだと思う」というように答えを選べます。

つまり、私は本当の英語の力がなかったのです。講師になって受験当時のことを思い出すと、「合格できたのは運が良かった」ということに気づきました。

問題の8割くらいを「なんとなくこれ」で答えている人は私と同じ状況にいると思います。今までと同じような勉強をしていてはおそらくその状況は変わりません。

読解は品詞・5文型を意識することから始める

確信をもって答えを出すためには品詞・5文型(文法)の理解が必要になります。

塾講師になり英語を一から勉強し直して感じたことは、英文の構造を理解しなければ正確な長文読解はできないということです。

大学入試の長文は1文が長いです。たとえ文法を理解していても文のつながりが分かりにくいので訳すのが難しいです。結局は覚えている文法と単語を勝手につなぎ合わせて「こう訳するんだろう」と自分のイメージで適当な訳をすることしかできないのです。

品詞・文型の理解ができれば前置詞句・名詞句(節)・副詞句(節)・不定詞・関係詞などが文でどのような役割をもって使われるのかが見えてきます。

適当に訳をしていたのが「確実にこう訳す」と思えるようになってきます。

品詞・文型なんか勉強をしても意味がないと思っている人も多いと思います。確かに読解をするときにいつでも5文型に当てはめるわけではありません。文の流れを把握することも読解には必要になります。

しかし、品詞・文型の理解が読解に必要なことは間違いないです。完璧な理解をする必要はないですが、精読をするときは品詞・文型を常に意識して読みましょう。

参考:英文読解基本はここだ

1回で分かるわけがない

文法同様、読解がすぐにできるようになるわけがありません。当然、読解に必要な品詞・文型の理解は1ヵ月や2ヵ月くらいで理解できるものではありません。文型を意識しながら繰り返し英文を読むことで初めて理解できるようになります。

始めは、動詞・名詞・形容詞・副詞の4つ品詞をしっかりと見分けられるようにしてください。

品詞が見分けられるようになったら、中学生で出てくるような短い文で5文型の判断ができるようになってください。中学生の文なら1ヵ月もあれば分かるようになるはずです。

それらができるようになれば、高校レベルの英文で5文型を意識した精読をしてください。もちろん文法の理解ができていなければ高校レベルの英文は読めません。英検準2級に合格ができない実力の人は文型を意識する前に準2級に合格できるくらいの文法力を身につけてください。。

悪循環

一度に大量のことを覚えさせられると、消化不良になってすべてが中途半端になってしまいます。消化不良の勉強を続けていると勉強をしているのに「何をやっても分からない」という感じにさせます。勉強をしても成績が伸びていることを実感できないと「あ~、もう無理。勉強をしても意味がない」と勉強をしなくなる可能性すらでてきます。

勉強をしなくなると高校英語がさらに分からなくなり、最終的にはどうしようもない状況になります。

この悪循環を絶対に避けなければなりません。

悪循環を避けるために、自分が覚えられる量を超えて勉強ができないということを知ってください。他の人が1日10のことを覚えられるからと言って自分も10のことを覚えられるとは限りません。2・3のことしか覚えられないこともあります。

学校で大量に宿題を出されたとしても、それをすべて消化するのが無理だと思ったら半分でもいいので覚えてください。すべてをやると中途半端になりますが、半分にすれば理解・暗記ができる可能性があります。

自分の許容範囲を超えて無理に全部を覚えようとしてはいけません。中途半端な10の知識よりも、理解・暗記ができている5の知識のほうが点数につながります。

学校の授業進度が早すぎる場合は自分のペースに合わせた計画を自分で作るのもいいでしょう。たとえ学校のテストで点数が取れなかったとしても、最終的に志望大学に合格すればいいのです。学校の順位など気にしていても意味がありません。

最後に

高校英語は少し勉強をしただけで簡単に問題が解けるようになっていた中学英語とは違います。

「英語ができる」と思えるようになるために必要な知識量が多いです。中途半端な暗記だけしかしていなければ「どれだけ勉強をしても全くできない」という状態が続きます。

中学と同じ勉強量では話にならないということを忘れずに勉強を続けてください。

参考:超基礎英語のどこが基礎なんだよ